春を待つ季節

春が近いなどと言われるような季節。
何かを期待するような、少し恥ずかしいような、
風が、「お前は、どう変わるんだ?」と問うように頬をなでていく。

卒業式の後。入学式の前。
どこにも所属していない中途半端な、だからこそ自由なんじゃないかなと感じる
先行き不安な春を待つ季節。

友達といつもつながっていた普段と違い、「新しい」という言葉に敏感になる。
空を見上げることが多くなる。
秋の空は高いが、春の空は広い。

堤防の土手にねっころがって足下でサッカーをしている子供たちの声を聞きながら
腕くみ枕でひねもすしているのがとても気持ちいい。

こんな時は、勉強の事とか、進学の事とか、受験の事とか、あのコの事なんか
すっかり頭からなくなっている。α波全開の状態で
発明の一つでもしてみようか。
なーんてね。

1999,03,28(日)12:30

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