窓雪の列車(歌詞)

君の乗ってきた列車の 窓に雪が積もっていた
暖冬と言われてるこの町に それは似つかわしくないね
手紙にと一緒に写真 雪景色が映っていた
君との距離を思わせたけど この白いのがそうだね

先頭車両のドアから 君が降りてくる
「大きなシューズに変えたんだ」 それが最初の言葉だった

懐かしい歩き方 今では気にしていないみたい
部屋の戸を開けたとき 君はただいまと言った


「高校の頃はみんなでこんな風に話したよね」
あの頃は夢の話ばかりで こんな気持ち話せずにいた
美大に通う坂道 免許をとった話とか
君はいろんな話を 持ってるんだね変わらないね

カップを持つ左指に 指輪がないのに気づいてるよ
あいつと別れたって噂 本当だったのかい

自分に自信が無かったから あいつと一緒の方が
君は倖せだろうと思ってた 今も自信はないけれど


ぼくは相変わらすの 暮らしに忙しくて
前より君が輝いている あいつのせいだなんて嫉妬してる
比べることはやめにしたい 君を好きな事だけを
気持ちが変わらない今 そう 伝えなくちゃと目を見つめる


カーテンを閉め忘れたね 結局手をつないでいただけ
鈍感な僕にも
何故君が来てくれたか 少しわかるよ
今年は雪が暖かいね 心の隙間を埋めるように
来年の雪も暖かいように 願わずにはいられない

北行きの列車に君が 乗るはずのドアをはさんで
「また来てもいい」と問う君がいた
今は窓雪の列車に 君を乗せたくはない
思わず抱き締めてしまいそうで 目をそらしていた

過去と別れてこなくても そのままの君でいい
今度会えるときまでにもう少し 僕が強くなっているから

その時...はじめて
僕はお帰りと言えるね

1998,01,26 02:21

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