BCPを考える①
おはようございます.
今回から数回に渡って企業のBCPについて記事にします.
そもそもBCPとは?
BCPとはBusiness Continuity Planの略語です.
簡単にいうと企業の事業継続プランです.
災害大国日本に籍を置く企業であれば真っ先に思いつくのは災害時にどのような対応をとり事業を継続していくかなどです.
そんなプランどの会社もしっかり立てているだろうと思う人も多いかと思います.しかし実際にみなさんの会社はどうですか?
災害時対応や緊急連絡網などの整備はできていても具体的な対応策(誰が指揮をとり,なにから先に復旧対応する等)が明記されているでしょうか?
ここで考えていただきたいのは大規模な災害を受け,多拠点の事業所が被害を受けた場合すべての事業所に対して復旧を行うかです.
つまり何が言いたいかというと今後のMarket growthやprofitに期待が薄い事業であっても既存のビジネスであるからコストをかけて何がなんでも復旧するというのは考えものではないかということです.
BCPの主役は?
BCPの主役はずばり経営者(経営層)です.
なぜなら BCPは会社の存続・成長のための策ですから決定権をもちDecisionを行う経営者や管理職が深く考えなくてはならないことです.
この際,大切なのは現状の課題を従業員から吸い上げることだと思います.
全ての要望を実行に移すことは難しくても現場からの声をしっかり拾うことで課題を網羅して優先的に何をすべきか考えることができ,実行に移すことにつながります.
なぜBCPを設定する必要があるのか
ある程度考えていればなんとかなるだろうと思う人も多いかとは思いますが,BCPと一言で言っても切り口がとても多くあり,会社が発行している文書や規定ではすべてを網羅することは不可能に近いです.
下記に事業継続の脅威にあたる事象を挙げます.
・自然災害(地震・台風・洪水・津波・火災等)
・競合他社
・サプライチェーン
・システム障害
・政治的要因
・サイバーテロ
他にも色々あると思いますが脅威となる要素がとても多いとわかります.
これだけ多くの要素がありしっかりと対策を取らなければ取り残され事業継続ができなくなるということです.
みなさんが知っているところでは今年の5月に起きたコロ二アル・パイプライン社へのサイバー攻撃が記憶に新しいでしょう.このようにどの企業にも当てはまり企業にとって甚大な被害をもたらします.
BCPはしっかりと対策を取ろうと思うとコスト(お金・人員・時間)もかかるのでうまく価格転嫁できれば良いですが,その先に待ち受けるリスクについて勘定し,ある程度はコストではなく投資として捉えることも重要だと思います.
今回の記事はここまで.
次回もBCPについてさらに深く考えていこうと思います.
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