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Saxon Warrior産駒、中央競馬初出走は4着 ★種牡馬、父系を追う中央競馬★~2022年6月18、19日中央競馬開催結果~

★種牡馬、父系を追う中央競馬★

西の開催が中京から阪神に替わった、
先週6月18、19日中央競馬開催結果を、
種牡馬、父系の視点からおさらいします。

※父系の呼称は作成者が適当と思われる呼称を使用しています。
※以下数字は全て手元調べで公式なものではありません。

先週の中央競馬は、
3回阪神、3回東京、1回函館の3場、
2日間計72レースが開催。

先週の出走馬は934頭。
※除外馬を含みます。

その出走馬934頭を送った父は『182頭』。

『182頭』の種牡馬成績

2022年6月18,19日中央競馬開催結果・種牡馬成績①

ドゥラメンテ産駒、最多の4勝。

出色!ゴールドシップ産駒の複勝率53.3%

2022年6月18,19日中央競馬開催結果・種牡馬成績②
2022年6月18,19日中央競馬開催結果・種牡馬成績③
2022年6月18,19日中央競馬開催結果・種牡馬成績④

産駒1頭出走でその1頭が勝利

先週は該当種牡馬が5頭。
まずは『Dark Angel』。

産駒は、
函館のSTV杯(2勝クラス 芝1200M)を1番人気に応えた、
ダークペイジ(牝3歳 栗東吉村圭司厩舎)。

『Dark Angel』は、
2005年生まれのアイルランド産馬。

父 Acclamation(Northern Dancer系)
母の父 Machiavellian(Mr. Prospector系)
Nothern Dancer 5×4 Natalma 5×5
王道?配合。。。

まだまだヨーロッパのトップサイアーの1頭で、
2021年の全欧(ヨーロッパ)サイアーランキング6位。
英愛に限ると、5位。

2頭目は『Frosted』。

産駒は、
阪神の未勝利戦(ダート1200M)を2番人気で勝った、
シラキヌ(牝3歳 栗東藤原英昭厩舎)。

『Frosted』は、
2012年生まれのアメリカ産馬。

父 Tapit(Seattle Slew系)
母の父 Deputy Minister(Deputy Minister系)
Seattle Slew 4×4 Mr. Prospector 4×5 Northern Dancer 5×4

日本でも既に産駒が走っている『American Pharoah』と同期。
あちらは既に2021年の北米リーディングの22位にランクインしていて、
三冠にブリーダーズカップ・クラシックを、
同年に勝った史上初の馬に対する期待ほどには父としてはイマイチ?
ながらも、恐らく今後はもう少しは上位に上昇するんでしょう。

一方、こちらも大種牡馬Tapitの後継馬の一頭として期待は大きい筈?
競争成績では付いた『差』
さて父としてはどうか。。。

2022年6月18,19日中央競馬開催結果・種牡馬成績⑤

3頭目は、『ヴィットリオドーロ』。

その産駒は、
函館の新馬戦(ダート1000M)を1番人気で5馬身差の圧勝、
オマツリオトコ(牡2歳 美浦伊藤圭三厩舎)。

この馬、スピードの違いで逃げ切った、訳でなく、
4コーナーを捲って、
上り3ハロンは、次に速い馬より『1.2秒』も速かった。

相手が弱すぎた、かもしれないが、
次走、ちょっと注目、かも。。。

さて、『ヴィットリオドーロ』は、
2009年生まれのアメリカ産馬。

父 Medaglia d'Oro(Sadler's Wells系)
母の父 アフリート(Mr. Prospector系)
Northern Dancer 4×5 Tom Fool 5×5

2010年のセレクトセール出身で、
美浦高柳瑞樹厩舎からデビュー、中央競馬で12戦4勝。
4勝は全て平場戦。

この成績で種牡馬になれたのは、
活躍種牡馬Medaglia d'Oroの日本での後継の一頭として、
お母さんの血筋の良さ(重賞8勝)が買われたもの、
なのでしょう。

しかし残念ながら、
今日現在では種牡馬としての供用が終了・・・

プライベートのような種牡馬だっただけに産駒もごく僅か。
その一頭であるオマツリオトコは中央競馬における初の勝馬、でもある。
この馬があっと驚く成績を残す馬になると。。。面白い。。。

2022年6月18,19日中央競馬開催結果・種牡馬成績⑥

4頭目は、『ストリートセンス』。

その産駒は、
阪神の未勝利戦(ダート1800M)を1番人気、上り最速で快勝、
モズブーナー(牝3歳 栗東音無秀孝厩舎)。

『ストリートセンス』は、
2004年生まれのアメリカ産馬。

父 Street Cry(Mr. Prospector系)
母の父 Dixieland Band(Northern Dancer系)
Natalma 4×5 Native Dancer 5×5

2008年からアメリカで種牡馬生活スタート。
2013年の1年のみ日本で供用。
その年に産駒がアメリカで活躍を見せ、翌年アメリカに戻って、
現在はアメリカのトップサイアーの1頭。
2021年の北米リーディングはランキング9位。

最後は、『レッドスパーダ』。

その産駒は、
阪神の皆生特別(2勝クラス 芝1200M)を2番人気で勝利、
テイエムスパーダ(牝3歳 栗東五十嵐忠男厩舎)。

重賞を4勝して種牡馬入り、
貴重なタイキシャトル後継馬も今年の種付け記録は・・・
確認できず、どうやら、無し、のよう・・・

上記5頭の先週終了時点での本年中央競馬での成績は、下の通り。

先週終了時点2022年中央競馬開催結果・5頭の種牡馬成績

中央競馬に初めて産駒を送った種牡馬

先週は該当種牡馬、2頭。

Saxon Warrior

まずは、今後も注目されるだろう『Saxon Warrior』。

2015年、ノーザンファーム生産馬。
アイルランドのエイダン・オブライエン調教師管理馬。
2019年、アイルランドのクールモアスタッドで種牡馬入り。

父 ディープインパクト
母の父 Galileo(Sadler's Wells系)
Northern Dancer 5 x 4 x 5

2020年生まれの2歳世代が初年度産駒。
今日現在、自分が知る限り、フランスで産駒が勝っている、
他に目立ったニュースを見聞きしない・・・

現役時は、デビューからマイル戦を連戦して、
英2000ギニー(G1)までは無傷の4連勝。
しかし・・・
英ダービー以降、距離が伸びたレースでは勝てなかった・・・

レーシングポストトロフィー、英2000ギニーでは、
共に下していたライバルRoaring Lionにも勝てなくなった・・・

・・・そのRoaring Lion。
英ダービー3着の後、(Saxon Warriorは5着)
エクリプスステークス(10F)から『G1』を4連勝。

その4連勝の内2戦でSaxon Warriorはクビ差の2着・・・
結局、
2018年のカルチェ賞年度代表馬に輝いた。

Saxon Warriorは、
決してチャンピオン路線でダメだった、訳ではない。
ただ・・
距離適性は明らかに、マイル戦にあった、のは間違いなさそう。

母メイビーも、勝てたのは7ハロンまで。
12ハロンの英オークスはおろか、
マイルの英1000ギニーも勝てなかった・・・

だからと言って、
産駒達も同じ傾向・・・とも限らない、筈。

その日本での産駒初出走は、
東京の芝1600Mのメイクデビューを2番人気で4着だった、
スカイラー(牝2歳 美浦国枝栄厩舎)。

ノーザンファーム生産馬。
母はアメリカ―のマイル重賞(G3)を勝っている。
その父は『Havana Gold』

因みに、
この母の父『Havana Gold』は母の父としては、
このスカイラーが中央競馬初出走馬、だと思う。

父としては、
既に3勝クラスの特別戦勝馬を中央競馬で輩出している。

さて、スカイラー。。。

レースを観たけど、
伸びそうで伸びなかった最後の直線も含めて、
悪くなかった、と感じた。

少なくとも、一つ勝つのも難しそう・・・な馬には思えなかった。

今後はしばらくの間、日本の競馬サークルにおいて、
注目を集めるだろうSaxon Warrior産駒。

父も、母の父も日本、欧州での万能?の大種牡馬。
日本の一競馬好きとしては、
前途多難は承知しつつも、
かの地でトップサイアーの地位を築いて欲しい、
と強く願うばかり。

Classic Empire

2頭目は、『Classic Empire』。

その産駒は、
阪神の未勝利戦(芝1400M)に出走、
経験馬相手に18頭立ての6番人気に支持されたが、12着だった、
ララガルグイユ(牡3歳 栗東坂口智康厩舎)。

『Classic Empire』は、
2014年生まれのアメリカ産馬。

父Pioneerof the Nile(Mr. Prospector系)
母の父 Cat Thief(Storm Cat系)
Mr. Prospector 4×5 Northern Dancer 5×5 Raise a Native 5×5

戦績は、9戦5勝。
2016年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(8.5F)勝馬。
他にアーカンソーダービー(9F)を勝って、『G1』は2勝。

2018年種牡馬入り。
2020年にはシャトル種牡馬として、チリにも移動しているらしい。

2019年生まれの初年度産駒がどの程度向こうで走っているのか・・・
よくわからない。。。

アメリカで産駒がどんな活躍を魅せるのか、
日本で産駒を見かけるようになるかは、その結果次第、でしょうか。

独断と偏見の種牡馬評価

種牡馬評価については最初の投稿をご参照下さい。

2022年6月18,19日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価①

出走4頭のダノンバラード

出走は僅かに4頭だったものの、3頭が3着。
その3頭は皆2歳新馬。
人気は5番人気、11番人気、16番人気。。。
複勝回収率は1177.5%。。。でした。

出走5頭のエスポワールシチー

出走5頭で、3勝、3着1頭。
1番人気馬は勝てずも3着は死守。
ペイシャエス(牡3歳 美浦小西一男厩舎)は、
7番人気でG3ユニコーンステークスを制覇!

出走頭数を考慮すれば、
上の2頭を除けば、
シニスターミニスター
マクフィ
ゴールドシップ
この3頭が最も評価に値する種牡馬、だったでしょうか。

ゴールドシップは、
産駒ウインマイティー(牝5歳 栗東五十嵐忠男厩舎)が、
10番人気でG3マーメイドステークスを制覇!

2022年6月18,19日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価②

キングカメハメハ、辺りまでが高評価に値するのでは。

2022年6月18,19日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価③

ここから評価値『0.000』が続きます・・・

2022年6月18,19日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価④

ドレフォン
オルフェーヴル
Arrogate・・・
3番人気内に支持された産駒が軒並み飛んで残念な結果に・・・

父系成績

2022年6月18,19日中央競馬開催結果・父系成績

頭数は少ないものの、『Danzig系』の好成績が目を惹く。

番外 初めて母の父として出走馬を送った種牡馬

先週の該当馬は3頭。

Havana Gold

まずは、前出のSaxon Warrior産駒スカイラーの母の父、
『Havana Gold』

2010年生まれのアイルランド産馬。

父Teofilo(Sadler's Wells系)
母の父Desert Style(Danzig系)
Northern Dancer 4×5×5×5 Danzig 4×4

戦績は11戦5勝。
2013年ジャンブラ賞(G1 芝8F)勝馬。

既に記した通り、
父としては中央競馬に出走馬を送っている。

父として『G1』の勝馬は・・・確認できなかった。

Blame

2頭目は『Blame』。

母の父として送った出走馬は、
19日函館の芝1200Mメイクデビュー、
4番人気で2着したミスヨコハマ(牝2歳 美浦斎藤誠厩舎)。
父はカレンブラックヒル。
ノーザンファーム生産でセレクトセール出身馬。

さて『Blame』。

2006年生まれのアメリカ産馬。

父Arch(Roberto系)
母の父 Seeking The Gold(Mr. Prospector系)
Northern Dancer 4×4 Raise a Native 4×5 Nashua 5×5
名牝Thong系の一員。

2010年のブリーダーズカップ・クラシック、
19戦無敗だったあの名牝ゼニヤッタの猛追をアタマ差凌いで歴史的な勝利。
戦績は13戦9勝。

昨年2021年のベスト30にこそ名前が無かったが、
2020年の北米リーディング、ランキング29位。

ローレルゲレイロ

最後は、意外と思えた『ローレルゲレイロ』

出走馬は、
18日函館の芝1200Mメイクデビュー(牝馬限定)、
10番人気で4着だった、
ウィズアットダンス(牝2歳 美浦和田雄二厩舎)。
因みにこの馬の4代父は、ビワハヤヒデ。。。

『ローレルゲレイロ』は、
2004年生まれの、新冠産。

父 キングヘイロ(Lyphard系)
母の父 テンビー(Nijinsky系)
Northern Dancer 4×5  Nijinsky 4×5 Sir Gaylord 5×5

2009年のチャンピオンスプリンターにして、
調べた限り、
過去に母の父として出走馬を送った記録は確認できなかった。
恐らく最初の1頭、と思われる。

頭数は少ないとはいえ、産駒は10世代ほど、にわたる。
もう何頭か母の父として出走馬がいても不思議でなかった。

2017年から種付け頭数激減・・・
昨年は僅かに1頭・・
今年も既に種付けシーズンも終盤?記録は確認できなかった・・・

厳しい競争の現実、を見る思い。

以上、2022年6月18、19日の中央競馬開催結果のおさらい、でした。

週末は上半期最後の『G1』宝塚記念。

東の2頭が人気の中心で、
能力も現時点では抜けた2頭、かもしれません・・・

今年はここまで昨年からの流れが続いて、
こと『G1』に限ると関東馬がかなり優勢。

ここでも関東馬にタイトルを譲ると、
秋の巻き返しも厳しく思える・・・

関西馬贔屓としては、
関西馬の勝利を只々願うのみ・・・です。

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