大注目の北米新種牡馬Justify、産駒の中央競馬初出走は取消 ★種牡馬、父系を追う中央競馬~2022年7月2、3日中央競馬開催結果~
★種牡馬、父系を追う中央競馬★
2022年の中央競馬後半戦のスタート週だった、
先週7月2、3日中央競馬開催結果を、
種牡馬、父系の視点からおさらいします。
※父系の呼称は作成者が適当と思われる呼称を使用しています。
※以下数字は全て手元調べで公式なものではありません。
先週の中央競馬は、
共に開幕週だった3回小倉、2回福島、
そして4週目の1回函館の計3場、2日間計72レースが開催。
先週の出走馬は912頭(先々週は1010頭)。
※取消、除外馬を含みます。
その出走馬912頭を送った父は『180頭』。
※大注目の北米の新種牡馬『Justify』
産駒が1頭出走を予定していたものの四肢挫創〕のため出走取消。
実質は179頭、でした。
『180頭』の種牡馬成績
キズナ産駒が6勝で最多勝。
シニスターミニスター産駒は1番人気に支持された4頭が全て勝利。
父系Seattle Slew系の好成績に貢献大。。。(※後述)
キタサンブラック産駒、出走頭数8頭と少ないものの、
3着内5頭で複勝率が出色!
新種牡馬ファインニードル、産駒が初勝利!
小倉で未勝利勝ちしたのは、ウメムスビ(牡2歳 栗東新谷功一厩舎)。
トゥザワールド産駒、出走4頭で3頭が3着内。
新種牡馬ビーチパトロール、産駒が初勝利!
3日日曜日のメイクビュー函館(芝1800M)
5番人気でデビュー勝ち、シーウィザード(牡2歳 美浦鹿戸雄一厩舎)
Dark Angel産駒は出走2頭のみで、2頭とも勝利。
共に関西馬で、3歳未勝利戦を勝利。。。
新種牡馬レッドファルクス、産駒が初勝利!
土曜日メイクデビュー福島(芝1200M)
5番人気でデビュー勝ち、ナックブレイブ(牡2歳 美浦杉浦宏昭厩舎)。
産駒の出走1頭のみでその1頭が勝利。
先週の該当種牡馬は、8頭もいる。
その1番手は、『Siyouni』。
産駒出走1頭のみで勝利『Siyouni』
種牡馬『Siyouni』。
2007年生まれのフランス産馬。
父 Pivotal(Nureyev系)
母の父 デインヒル(Danzig系)
Northern Dancer 4×4 Nearctic 5×5×5 Natalma 5×5×5
現役時は、芝8ハロン戦まで出走。
勝ち鞍は7ハロンまで。
12戦4勝 『G1』1勝。
代表産駒は、
St Mark's Basilica(G15勝、2021年カルチェ賞年度代表馬)
Sottsass 2020年凱旋門賞馬
共に母の父は、大種牡馬Galileo
2021年全欧リーディング4位
2020年、2021年フランスリーディングサイアー
フランスを代表する種牡馬。
その産駒は、
土曜日函館のTVh杯(3勝クラス 芝1200M)、
3番人気でクビ差勝ちした、ヴィズサクセス(牡5歳 美浦奥村武厩舎)。
産駒出走1頭のみで勝利『キングヘイロー』
その産駒は、
日曜日小倉の障害3歳以上未勝利(芝2860M)、
1番人気で7馬身の圧勝、
ニホンピロヘイロー(牝7歳 栗東服部利之厩舎)。
産駒出走1頭のみで勝利『グラスワンダー』
グランスワンダー産駒は先々週に続き、
2週続けてのある意味快挙?
先週のその産駒は、
土曜函館の1勝クラスの平場戦(芝2000M)、
4番人気で2馬身差の快勝、
マイネルエニグマ(牡4歳 栗東五十嵐忠男厩舎)。
4頭目は、新種牡馬グレーターロンドン。。。
こちらは、『産駒が初出走』の項で紹介。。。
産駒出走1頭のみで勝利『トーセンファントム』
その産駒は、
日曜福島の1勝クラスの平場戦(芝1200M)、
1番人気でメンバー中上り最速タイで快勝、
トーセンサンダー(牡3歳 美浦杉浦宏昭厩舎)。
産駒出走1頭のみで勝利『ヤマニンセラフィム』
その産駒は、
土曜福島の3歳未勝利戦(ダート1700M)、
1番人気で3馬身差の快勝、
上り3ハロンも次に速い馬より0.7秒速い最速、
サラフィエル(牡3歳 美浦鈴木慎太郎厩舎)。
産駒出走1頭のみで勝利『ラニ』
その産駒は、
日曜福島の3歳未勝利戦(ダート1700M)、
2番人気で上り最速、ブレイクザアイス(牡3歳 美浦高橋裕厩舎)。
産駒出走1頭のみで勝利『レッドスパーダ』
最後はレッドスパーダ。
勝ったレースは『G3』CBC賞。
勝馬は、テイエムスパーダ(牝3歳 栗東五十嵐忠男厩舎)
芝1200Mを、
着差3馬身半で、『1分5秒8』のJRAレコード勝ち。
開幕の絶好のコンディション、
斤量48キロ、
条件が揃ったのは間違いないけど、
今村聖奈騎手は、ホント見事!!!でした。。。
産駒が中央競馬初出走種牡馬
先週の該当馬は6頭・・・ですが、
本当なら7頭だったはず。。。
取消の為、初出走は持ち越し・・・されたのが、
北米の新種牡馬『Justify』
Justify
出走を取り消した産駒は、
日曜日のメイクデビュー小倉(芝1200M)に出走予定だった、
ジャスパーティアラ(牝2歳 栗東森秀行厩舎)。
外国産馬の管理、とくれば、
栗東で一番イメージがある森秀行厩舎?
ですから、仕切り直しのデビュー戦に改めて期待。
さて、『Justify』。
2015年生まれのアメリカ産馬。
父 Scat Daddy(Storm Cat系)
母の父 Ghostzapper(Deputy Minister系)
Mr. Prospector 3×5×5 Nijinsky 4×5 Narrate 5×5
初年度産駒が今年デビューする新種牡馬の中では、
恐らく、
北米のみならず世界で最も注目されている1頭、に違いない。
アメリカ競馬史上13頭目、2018年のアメリカ三冠馬。
しかも、
1977年のSeattle Slew以来、史上2頭目の無敗での達成。
更に、
3歳デビューでケンタッキーダービーを制したのは136年振り、
ということだから、
最初の三冠馬は1919年の『Sir Barton』ということは、
間違いなく、史上初の3歳デビューでの三冠馬。。。
1号族だから、遡れば活躍馬は目白押し、なのだろうけど、
近親に目立った大物が見つからない・・・?
同じ牝系出身の現在活躍中?の種牡馬は、
アニマルキングダム、
アフリート、
が確認できるが・・・
その辺りは種牡馬として、
当地ではどのような評価、期待になったのだろうか?
初年度の種付け料が・・・15万ドル!
あのFrankelのそれが、12万5000ポンド(約1600万円)だったらしいから、
ほぼ同等。。。
牝系など全く問題ない、生産界の凄い期待感が表れている。。。
既に、
産駒Statuetteがアイルランドで『G2』を勝った記録が確認できる。
このレース、芝の6ハロン戦。
芝でもダートでも走るとしたら。。。
アメリカ競馬の祭典『ブリーダーズカップ』が開催される頃には、
産駒がどんな活躍を魅せ、
種牡馬としてどんな評価が聞こえてくるだろうか?
今回、
中央競馬での産駒デビューが持ち越しになったけど、
今年何頭か中央競馬でも出走があるに違いない。
種牡馬Justify、大注目。。。
グレーターロンドン
6頭は全て国内の新種牡馬で、
皆出走馬が1頭のみ。
その中で唯一、デビュー勝ちしたのが『グレーターロンドン』産駒。
2012年下河辺牧場生産馬。
数多いディープインパクトの後継馬の一頭。
そのデビュー勝ちした産駒は、
日曜小倉のメイクデビュー(芝1200M)
3番人気で2馬身差の完勝、
上りも最速だった、ロンドンプラン(牡2歳 栗東宮本博厩舎)。
単調なスピード馬、ではなさそうな、
気合をつけれらながらのデビュー戦をクリア。
どんな馬になるのか、ちょっと楽しみにしたい一頭。
テイエムジンソク
2012年日高テイエム牧場生産馬。
父クロフネ(Deputy Minister系)の後継馬。
その産駒は、
土曜日小倉のメイクデビュー(九州産馬 芝1200M)
17頭立て、14番人気で、11着だった、
テイエムジンキュウ(牡2歳 栗東浜田多実雄厩舎)。
レインボーライン
2013年ノーザンファーム生産馬。
父ステイゴールドの後継馬。
2018年の春の天皇賞(G1)馬。
その産駒は、
土曜小倉のメイクデビュー(ダート1000M)、
11頭立て、10番人気で、7着だった、
スエヒロイナズマ(牝2歳 栗東川村禎彦厩舎)。
レーヴミストラル
2012年ノーザンファーム生産馬。
父キングカメハメハの後継馬。
その産駒は、
土曜函館のメイクデビュー(ダート1000M)、
7頭立て、4番人気で、6着だった、
ニシノシャイニング(牡2歳 美浦中野栄治厩舎)。
スノードラゴン
2008年イワミ牧場生産馬。
父アドマイヤコジーン(Caro系)の後継馬。
2014年、スプリンターズステークス(G1)制覇。
その産駒は、
土曜福島のメイクデビュー(芝1200M)、
15頭立て、4番人気で、12着だった、
リュウノステルス(牡2歳 美浦岩戸孝樹厩舎)。
ゴールドアクター
2011年北勝ファーム生産馬。
父スクリーンヒーロー(Roberto系)の後継馬。
2015年、有馬記念(G1)制覇。
その産駒は、
土曜福島のメイクデビュー(芝1200M)、
15頭立て、14番人気で、14着だった、
シェイクオンイット(牡2歳 美浦清水英克厩舎)
グラスワンダー、
スクリーンヒーロー、
と受継ぐこの『系』には何となく根強さを感じて、
今回産駒を登場させた種牡馬の中では、
あっと驚く産駒の登場を期待、する。。。
独断と偏見の種牡馬評価
種牡馬評価については、初回投稿をご参照下さい。
シニスターミニスターの内容は抜群!!!
キングカメハメハ(ロングスパンでみると実に産駒は安定して走る!)
ホッコータルマエ、
この親仔を加えて、最も評価に値する成績だったのでは。。。
ここから暫く評価値『0.000』が続く。
※産駒が取消になったJustifyは出走成績が無く、対象外。
先週はマイナス評価の種牡馬が比較的多かった・・・
中でも3番人気内の支持を受けた6頭全てが飛んだゴールドシップ・・・
低評価の産駒達の中からも馬券圏に内飛び込んだ馬がおらず、
目立ってしまった感じ・・・
父系成績
Seattle Slew系が抜群!
44頭の出走馬の内訳は、
ダート戦36頭(内1頭除外)、に対して、
芝レースは8頭(内2頭は障害戦)のみ。
ダート戦は、
1000M(2着馬1頭)、
福島の1150M戦(勝馬有り)から、
函館の2400M戦のレコード勝ちまで幅広く対応!
芝レースは対照的に、
3着内馬は1頭のみ。
日曜福島のさくらんぼ特別(2勝クラス 芝1200M)、
2番人気で上り最速で差し切って勝利した、
ファイアダンサー(父パイロ 牝4歳 美浦鈴木慎太郎厩舎)が出色!
番外 中央競馬に母の父として初めて出走馬を送った種牡馬
先週の該当馬は、1頭。
『イシノナイト』。
その産駒は、
土曜小倉の九州産馬限定メイクデビュー(芝1200M)、
17頭立て、16番人気で、9着だった、
カシノジャッカル(父ケイムホーム 牡2歳 栗東北出成人厩舎)。
『イシノナイト』は、
正直、全く覚えてない・・・
1996年マルゼン橋本牧場生産馬。
父 サンデーサイレンス
母の父ラッキーソブリン(Nijinsky系)
祖母ハギノトップレディ
美浦稲葉隆一厩舎からデビューするも中央では14戦未勝利、
転籍した地方で52戦17勝・・・
という記録のみ、確認できた。
父としては、7頭、血統登録された産駒が、いる。
そのうちの牝馬1頭から、カシノジャッカルが生まれた。
前途は厳しい、に違いないけど、
カシノジャッカルの健闘、見守りたい。
以上、先週のおさらい、でした。
誤字、脱字、
そして誤った記載がありましたら、何卒ご容赦下さい。
記してしまえばサラッとした内容だけど、
投稿まで時間が掛りすぎる・・・何とかしたい。。。