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ダービー戴冠!ハーツクライ『系』を想う~2022年5月28、29日中央競馬開催結果から種牡馬、父系を追う~

種牡馬、父系を追う中央競馬

中央競馬的時間軸、
『ダービーからダービーへ』

そのダービーが開催されて、
一年の大きな区切りだった先週5月28、29日開催結果から、
種牡馬(父系)成績を以下に。。。

※父系の呼称は作成者が適当と思われる呼称を使用しています。
※以下数字は全て手元調べで公式なものではありません。

先週の出走馬は1013頭。(東京、中京、新潟の3場)
※取消、除外馬を含みます。

その出走馬1013頭を送った父は『181頭』。

『181頭』の種牡馬成績

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・種牡馬成績①

出走頭数26頭だった種牡馬ハーツクライ

第89回東京優駿(日本ダービー・G1)を制したのはその1頭、
ドウデュース(牡3歳 栗東友道康夫厩舎)。

ハーツクライ産駒のダービー制覇は、
8年前のワンアンドオンリー以来2頭目。

ドウデュース。。。
想像を覆す見事な勝ちっぷり、でした。

関西馬がダービー5連勝として、
関西馬贔屓としては、馬券が外れても納得。。。

朝日杯(フューチュリティステークス)の勝馬のダービー制覇は、
1994年のナリタブライアン以来、28年振り・・・だと思う。

・・・ミホノブルボンやアイネスフウジンなど、
あの頃までは結構いて、王道?のようにも謳われていたっけ・・・

そして、
2008年以降(2008年勝馬ディープスカイ)、
サンデーサイレンスの直孫(3代目)としては、
この15年間で12頭目のダービー制覇。

ちなみに、
他の3頭(3年)は、Kingmamboの直孫(3代目)。

日本競馬を席巻する『父系』が『ダービー馬』を独占中。。。

『父系』・・・

ハーツクライ産駒の種牡馬は現在、
ウインバリアシオン(スプリングファーム・青森県)
ジャスタウェイ(ブリーダーズ・スタリオン 日高町)
ワンアンドオンリー(アロースタッド・新ひだか町)
らが既に産駒をデビューさせている。

そして、

シュヴァルグラン(ブリーダーズ・スタリオン 日高町)
ロジクライ(優駿スタリオンステーション・新冠町)
スワーヴリチャード(社台スタリオンステーション・安平町)
加えて『系』としてジャスタウェイ産駒の、
マスターフェンサー(繋養先未定?)
らがスタンバイ。

更に、この『系』が楽しみなのは、
アメリカで芝とダートの共に9ハロンの『G1』を制した、
Yoshida。。。の存在。

2020年にアメリカのウインスターファームでスタッドイン。
ってことは、
初産駒のデビューは来年。。。
この3年、どんな繁殖相手が集まっているのか?

Yoshida・・・
勝ったダートの『G1』はウッドワードステークス。

これ、
おそらくアメリカでもなかなか重みのある?『G1』のように思える。

何しろ、
前年の勝馬が、
2017年エクリプス賞の年度代表馬で、
種牡馬としても今を時めく『Gun Runner』

更に遡っていくと、
そうそうたる名馬の数々が並んでる。

そんなレースの勝馬、であったとしても、
かの国で重宝されてるのかは・・・?

なにしろアメリカの生産界は、
あのサンデーサイレンスに見向きもしなかったのだから・・・?

サンデーは、無名?の母系が嫌われた・・・らしい?

種牡馬としては、
戦績、能力以上に?それほど『血筋』が重要視される・・・
らしい・・・知らんけど。

そんなアメリカの生産界で、
質はともかくとして、Yoshidaは確実に産駒を誕生させている。

ハーツクライ『系』を広げる可能性を秘めている、のは確か。

同じサンデー系の分枝『ディープインパクト系』にも、
同じように注目される種牡馬がいる。
Saxon Warrior

あちらは、
世界一の名誉をゴドルフィンと競う、
名門クールモアの種牡馬。

今年、既に初産駒がデビューしていて、
フランスからは勝利のニュースも届いている。
中央競馬にも何頭かデビューする筈。。。

この両者は共に母が『G1』馬、という良血馬。

Yoshidaも、
サンデーとは違い、そのサンデーのおかげもあって?
最早、
『血筋』を重んじるアメリカの生産者にとってもある程度受け入れらる筈、
と思いたい。

日本競馬において、
19世紀のセントサイモン、
20世紀のノーザンダンサー、
両革命的種牡馬にも匹敵する?大成功を収めたサンデーサイレンス。

その大事な『系』を廃らせない為にも、
ハーツクライ『系』はとても重要な存在に違いない。

現実には非常に厳しい、かもしれないけど、
ディープインパクト『系』と共に、
かの地で産駒が活躍し、『系』が発展することを願い、楽しみに待ちたい。

さて、ドウデュース。。。
何事も無ければ秋は『凱旋門賞』へ挑むことに。

オーナーと武豊騎手の関係を想うと、
勝って欲しい・・・と願うのみ・・・だけど・・・

何はともあれ、
ゲートイン、しなければ勝つも負けるも、無い。。。

とにかく、無事に挑戦が叶いますように。。。

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・種牡馬成績②

種牡馬キタサンブラックは出走頭数9頭

産駒イクイノックス(牡3歳 美浦木村哲也厩舎)は、
惜しくもダービー2着。

でもこの馬・・・やっぱり相当な器か???

ダービーを2着した関東馬の中には、
シンボリクリスエスやゼンノロブロイ・・・
あのクラスに到達するのではないか・・・
個人的にはそんなスケール感を覚える。

これからもレースを絞って出てくるのだろうけど、
『G1』をいくつか勝って、
ブラックタイドーキタサンブラックと続く『系』を伸ばせる1頭となるか?

・・・関東馬なので、応援、はしないけど、
競争馬としては、今後も当然、気になる一頭。。。

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・種牡馬成績③
2022年5月28、29日中央競馬開催結果・種牡馬成績④

先週の『産駒の出走1頭でその1頭が勝利』

その1頭が種牡馬Fort Larned。

2008年生まれのアメリカ産馬。
父E Dubai(Mr. Prospector系)、母の父Broad Brush。

4歳時にアメリカ競馬の頂点、
ブリーダーズカップ・クラシックを制覇するなど、25戦10勝の記録を確認。

・・・2014年から種牡馬として供用されているけれど、
種牡馬成績がよく判らない・・・
昨年の北米リーディングベスト30には、名前が見当たらない・・・

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・種牡馬成績⑤

先のFort Larnedと、
種牡馬エスケンデレヤ、コパノリチャードそしてサムライハート。
計4頭が先週の該当種牡馬。

この4頭、
先週は1頭のみが出走、でしたが、
では、今年ここまで2022年の成績は、

産駒の出走1頭でその1頭が勝利した種牡馬の2022年トータル成績

コパノリチャード産駒は、2022年の中央競馬初勝利、でした。

Fort Larned産駒の出走3回は、1頭の馬によるもの。
栗東安田隆行厩舎の牡3歳、ロードジャスティス。
ケイアイファーム生産馬なので・・・所謂持ち込み馬。

今年3戦2勝。。。
母の半兄は2年連続エクリプス賞年度代表馬、あの『Curlin』
注目してもいいかも。。。

因みに、
2022年5月末時点で産駒を中央競馬に出走させた種牡馬は全『365頭』

ですが・・・
種牡馬Munningsは1頭出走予定したものの除外で、実質『364頭』。

種牡馬エスケンデレヤは、
364頭中、84番目に出走総数(延)が多い種牡馬。

コパノリチャードは139番目。
サムライハートは154番目・・・ではなく、
産駒が延13回出走は他に数頭いて、実質は148番目。

同様に、
Fort Larnedも、延3回出走は他に何頭もいて、実質268番目、となります。

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・種牡馬成績⑥

先週の種牡馬別1番人気馬頭数

2022年5月28。29日中央競馬開催結果・種牡馬別人気分布①
2022年5月28。29日中央競馬開催結果・種牡馬別人気分布②

以上、
全72レースで1番人気馬を送った種牡馬は『38頭』。

独断と偏見の種牡馬評価

評価については、最初の投稿をご参照願います。

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価①

出走数二桁の種牡馬3頭はいずれも複勝率を上回る評価値で『◎』。。。

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価②

ここまでの種牡馬が高評価???

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価③

この後は評価値【0.000】が続く・・・

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価④

ドゥラメンテ産駒の人気馬が人気を裏切るケースが多かったようで、
珍しくここに名前が・・・

先週の父系成績

先週の出走1013頭を父系にまとめると、全『21系統』。

2022年5月28、29日中央競馬開催結果・父系成績

・・・
以上、さらっと?先週のおさらい、でした。。。

さて、今週末からはガラッと中央競馬の様相も一変?

『ダービーからダービーへ』

この時間軸で新たな世代のデビューが始まりますから。。。

個人的には新馬戦を観るのが何よりも楽しみ、ですから。。。

2020年生まれは、
頭数ごく僅かながらディープインパクトのラストクロップ世代、
でもあります。

ある意味、一時代の終焉を見届けることにも。。。

新種牡馬も現れます。
どんな種牡馬から、どんな楽しみな『才能』が出現するのか。
来春までまた期待を新たに。。。

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