泥だらけと楕円球の夢
ちょっと変わった夢を見たので、 記録として書いておきます。
以下、夢の中の話。
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目覚めると雨だった。
それも、道路が白く見えるくらいの大雨。雨粒がアスファルトに当たり、跳ね返っているのが見える。
窓を開けてみても、雨の音しか聞こえない。
「う~ん」軽く伸びをする。昨日の酒が少し残っているかな。ちょっと頭が重い。
ちょっと飲みすぎたか、そう、昨日は楽しい会だった。
それに、今日の天気予報が雨だったから、どうせテニスは中止だと分かっていたのだ。
いや、まだ中止の連絡は来ていないな。
毎週2回のテニスの練習。締麗でお酒落な女性たちとテニスに興じるのだ。
いや、無料のコーチをやらされている、というところか。
それもいいかな、と参加し始めて、惰性で半年以上続けているが、もう潮時だな。
今日は気に入っている彼女も来るはずだったが、この雨ではね。
そうこうするうちに、LINEで中止の連絡が来た。
「大雨につき、テニス練習は中止です。ごきげんよう。」
ドライな連絡だな。
それに、ごきげんよう、って、自分では口にしたこともないな。
まあいいや。
こんな日のための、とっておきの楽しみが僕にはあるのだ。
そう、彼に電話してみよう。
「やあ、今日はどうだい、 いい日じゃないかな?」
「まさに! 早速手配するよ」
決まりだ。
町の高校のグラウンド、いっもは野球部やら何とか部やらが占領しているグラウンドも、こんな大雨の目には誰もいない。誰も見に来ない。
5人、10人、少しずつ、いつっものメンバーが揃った。全部で18人。
皆、思い思いのジャージと、 短パン、年期の入ったスパイク。
大雨の日は泥だらけのラグビーに限るのだ。
ちゃんとした試合でもないから、15人対 15人にする必要もない。
ハーフ 20分2本、全部で40分に設定した試合時間、 レフェリーはなし。
ゴールポストが無いから、ペナルティゴールも、ドロップゴールも、トライの後のコンバートもなし。
タッチラインも、ゴールラインも適当。
でもみんな経験者だから、だいたいでOK、試合は進む。
スクラムで背中に雨粒を感じる。
冷えた体、スクラムブレークからダッシュ、タックルして倒れ、泥だらけになる。
でも、楕円球を追いかけて走るうちに、 だんだん温まってきて、 しまいには汗だくだ。
雨に濡れた楕円球は滑りやすく、 ロングパスや華麗なプレーというよりは、ラン中心のフォワードプレー、タックル、ラック、 あるいはモール。
まさに文字通り「泥臭い」 力技プレー、 防具もつけない肉体と肉体がぶつかり、 押し合い、汗が水蒸気となって消えていく。
一瞬、空いた穴をついて抜け出して、トライ!
これで今日の試合はもらったな。
でも、ハイタッチやバンザイとか、派手なパフォーママンスはしない。
常に、相手へのレスペクトを維持するのが決まりだ。
試合終了。
いや、楽しかった。 明日は筋肉痛と擦り傷だらけ、 確定だな。
でも、これやるときが一番生きてる感じがするんだよな。
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こんな夢を見た。
長く梅雨が続いているからか、それとも、
ポカリスウェットの高校生が泥だらけになるCM の影響だろうか。
いずれにせよ、
これに近いことを本当にやっていた、高校の日々は遠く。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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