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兄妹間で親の寵を奪い合うことが大人になっても続く家族と自分を振り返ってみて③ 姉の言い分

私は姉が苦手です。

昔は嫌いでしたが、今は苦手くらいにパワーダウンしています。それでも、苦手な身近な家族というと姉がまずあがります


私は紀子さまが苦手です。姉と同じ匂いがするからです


「自分の方が先にこの家にいて家の中の一番偉い人に気に入られるよう努力してきた」


「自分の意志より家の支配者に気に入られるためならどんなことでもする」

「貴人の有り様より王に気に入られる奴隷の方が良い」


末っ子の息子さんを抱いて退院してきた当たりでしたか、
こんな言葉のにおいがしてどうも好きになれないというのが決定打になりました。


さてその紀子さまの姿を通してふと私は考えました。


過剰適応して家族という小さな王国の支配者に媚びを売りたい理由は何か?

姉の精神にアクセスをしてみると

自分が一番に愛されたい
一番注目されたい
あなたはすごいと称賛されたい

という強烈な自己主張だったのです



家族という存在は、互いを支え合いながらもその中で愛されたいという思いがすれ違い時に傷つけ合う場でもあります。


姉は家族に愛されるために、両親や祖父母の「好ましい子」の

期待に応えることを最優先にし、自分の気持ちを後回しにしてきました。

進路や人間関係の選択も、すべて家族の基準に合わせたもので、


自分の本当の気持ちは見られていない


という孤独を抱えていました。

そんな姉の苛立ちや
身勝手に生きているように見える末っ子の私への押し付けがましい態度は、

自分自身の心の穴を埋めるためのものであり、
実際には

「本当の自分の姿を見てほしい」

という切実な叫びが背景にあったのでした。

彼女は“いい子”を演じることで家族に適応しようとしてきた結果、自分を押し殺してきたのです。


私は独身ですが、姉は結婚して子供もいます。

しかし、そんな姉の子供の一人は
特に理由はないけれど学校に行けなくなる

という現象が起きました。

姉が気が付かないふりをしていた
自分の

「本当の姿を見てほしい」
「どんな自分でも受け入れてほしい」

という叫びが
姉の子の登校拒否を通して浮き彫りになったのです。


さて紀子さまの手塩にかけて育てた跡取り息子くん。
彼も幸せそうに見えないんです。

大学も自分の意志で本当に選んだのかな?
自分だから無条件に愛して貰っているのではなく

「男の子だから」
「ロイヤルファミリーの一員だから」

とか何らかの「条件付き」で
「形だけ」自分を仲間として受け入れてくれているのでは


と不安になってはいないのかなとも思ってしまうのです。


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