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【ウズベキスタン/夜行列車】車掌さんとウォッカ一気対決
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気づけば遠くに来たもんだ。
中国から、シルクロードを通って
西に西にやってきましたが、
この先はビザの取得が大変な国が続くので、(ウズベキスタンは日本で取得済)
飛行機を使って、さらなるシルクロードの国へとワープしたい!
ということで、一度ウズベキスタンの首都のタシケントまで【19時間の夜行列車】に乗って、東にまた戻ります。
↑中国からシルクロード!?
何の話?という方は中国・ウイグル編からスタートしてね!ドタバタです
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19時間も乗る夜行電車は、乗ってびっくり!めちゃせま!
色んな旅人からは「いやぁ、快適だった」と聞いていたんだが?
今まで数々の夜行列車に乗ってきたけど、これもはや修行。
予約した1番上は、登るのも、どでかいバックパックを上にあげるにも一苦労。
(手伝ってもらった!)
トイレにいくにも「すみません~」と下の人に声かけて、一苦労。
しかし、この蟹工船状態の謎は すぐに解ける。
私たちが今回乗った夜行列車は、
ロシアのどこかからカザフスタンを経由してウズベキスタンのタシケントまでいくという、なんと3つの国をまたぐ
【国際夜行列車】だった!!
他の旅人から聞いていた「快適」な夜行列車はウズベキスタンの一晩の特急。こっちとら1週間くらい乗るレアな国際長距離夜行列車じゃん!
しかしこっちに運良く乗れて
本当によかったと思うことに!
狭いからこそ助け合う。
暇な時間が長いからこそ仲良くなる。
チケット&パスポートチェックがはじまると
おじさん車掌「あれ、3日前誕生日?」(みたいなことをロシア語で言う)
私「ダー、ダー、」(ロシア語で「はい」と言う)
おじさん車掌「;lうぃえfh;kjlhdfkjs!!!! ウォッカ!ピヴァ!(ビール)」
と、どうやらロシア語はよくわからないけれど、
チケットチェックのあとに誕生日祝いに飲もう!と誘われる。
下段にいたロシア人家族も「ハラショー!(いいわねー)」と笑ってて、
冗談かと思ってたら、夜、ほんとに誘いにきた。
旧ソ連諸国の腐敗公務員のセクハラ・強盗などの話は
散々聞いているので、「食堂車だったらいいかな」と思いついていくと、
会場は、同じ号車のベッドが二段ある車掌室。
「これは危険なパターンなやつ・・・・!!!!!!!!」
と身構えまくってると
車掌室でトマトやキュウリが切られ、
料理の準備がどんどん進んでいる。
この車両で唯一英語が話せるロシア旅帰りのウズベクBOY シロディジンくん(20歳)もついてきてくれたのだが、
どうやらまじで私の誕生日を祝おうとしてくれているらしい
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どこで調理したのか、また違う車両の車掌さんが『お疲れー!』みたいな感じでいい香りをさせて
アツアツの炒め物を持ってきた。
別の車両の車掌さんも狭い空間に次々現れ「誕生日はお前か?」と話しかけてくる。
そして車掌室のベッドをあけると、そこにはでかいクーラーボックスがあり、そこにはキンキンに凍ったウォッカにコーラにビールが!
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ということで、
人生初の夜行列車の車掌室で乾杯の嵐。
ウズベキスタンは一応ムスリム国家ですが、きっと車掌さんは皆ロシア人なんでしょう。ウォッカ一気飲みし続けてきました。(流石)
誰かに注がれたら必ず一気飲みをして、ボトルもらって次の人に注ぐ!
ロシアンスタイル乾杯
途中に何度もお客さんから「お湯がでません」って車掌室に
クレームが入っても「ガハハハ!今いくよー」と職務に戻っていく兄貴。
その間も、娘の自慢を私にずーっとしてくるおじさん、
飲み終わったウォッカの瓶を豪快に空いている列車の窓の外に捨てるおじさん、泥酔した陽気な車掌さんは、もう何でもありである。
そして酒がなくなったら「さ、解散!」とサクッと宴は終了。
「仕事中なんで」とウォッカ乾杯を断る若い車掌を「お前はゲイだなー!がはは」と笑って絡む、まじでただの陽気なおじさん達との奇跡の飲み会。
(お酒飲めないシロディジン君まじで通訳でいるだけだった、ありがとな)
旧ソ連のころからの名残で、
基本的に駅や橋や国境の写真は軍事機密となるため撮影禁止、
外人は宿泊滞在登録が毎日必要など、
まだまだ色んな制限がある厳しい元社会主義国ウズベキスタン。
威圧的な公務員や職権乱用をする輩が多いため、旅人の中でも
たくさんの観光客がワイロを渡して切り抜けたよ~ などという話をたくさん聞いてきたけど、
むしろ私は、逆に5号車から8号車の車掌らが、わーわー自分らの貴重な持込酒や食べ物を無料で差し出してくれ、
誕生日の祝辞をのべ、乾杯し続けてくれたよ😂😂
なんかまたすごい経験したなぁ。
二日酔いで起きると、私の下段にいたロシアからきた家族から
「下に座りなさいな」とロシア語で言われ
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日本にいたら確実にモデルになれるであろう美男子マキシムを中心に
生まれて初めて接するロシア人家族に優しくしてもらい、
日本の写真やら旅の写真やら見せたり、タブレットでチェスしたり、
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わーわーやってると他の乗客も集まってきて、
日本人が珍しいのか、唯一英語がわかる
シロディジン君を通してあれこれ質問してきてあっという間に人気者になった!
ということで「なんだこの狭い夜行列車は!」という電車旅が、
最高の19時間になり、無事にタシケントにつきました。
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スパシーバ、ロシアとウズベキスタンの人達。
カラパルパクスタンで聞いたエルミタージュ美術館にシルクロードの宝物がある話、そして私はこの楽しかった一晩の思い出が忘れられず、
次の旅で「絶対ロシアいくぞ」とロシアへの想いをつのらせていくのでした!
その時のシベリア鉄道旅の様子はこちらのブログにて!
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