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2014年 マイベストアルバム&ベストソング

執筆日: 2014年12月31日(過去記事の移行です)

毎年恒例、この一年間の音楽の振り返りとして、よく聴いた作品や印象に残った作品をマイベストアルバム&ベストソングとしてまとめました。

いつもは邦楽洋楽を混ぜて紹介していたのですが、今年は音楽だいすきクラブさんのルールに則って邦楽と洋楽を分けて選んでみました。

基本的なルールは上のリンク先に掲載されていますが、自分ルールとして2014年に発売された作品のみから選びました。

マイベストアルバム(邦楽編)

1. cinema staff『Drums, Bass, 2 (to) Guitars』

メジャー2作目のフルアルバム。メディアでは激しいライブパフォーマンスを取り上げられることがほとんどですが、本作を聴いて印象的だったのは"メロディ"と"歌"の素晴らしさ。
ロックバンド=ハイトーンボーカルという方程式が成り立つことが多いですが、cinema staffのようなポップな歌声・メロディとハードなサウンドが生み出す楽曲が新鮮で、この一年何度もヘビロテしました。捨て曲なしの10曲、今でも飽きずに聴いています。

2. THE BAWDIES『Boys!』

メンバー全員が声を揃えて「最高傑作」 と豪語するメジャー通算5枚目のフルアルバム。ルーツ色の強いバンドはオリジナル性やマンネリ感が課題になってくると思うのですが、通算8枚目(インディーズ、カバーアルバムを含めると)にして"THE BAWDIESらしさ"が上手く出てきたのではないかなと感じました。
結成から10年間は「ロックンロールの素晴らしさを今の時代に伝えたい!」という思いで活動してきたTHE BAWDIESですが、今年の3月にリリースしたカバーアルバムをきっかけに良い意味で力の抜けた本作。『Boys!』というタイトル通りの少年感・自由度が感じられる一枚で、これからも本作のような少年感・自由度を押し出してほしいなと個人的に思いながら応援していこうと思います。M5のような少年感、最高です。

3. Shiggy Jr.『LISTEN TO THE MUSIC』

都内を中心に活動する4人組ポップバンド2枚目のミニアルバム。
バンドサウンド寄りの1stとは変わって本作ではクラブミュージック色が強くなっていますが、Shiggy Jr.らしいポップさと楽しさは健在。
一部の音楽ファンの間では名の知れた存在となっているShiggy Jr.ですが、2015年には大型ロックフェスVIVA LA ROCK出演も決定したということでさらなる活躍を期待したいです。

4. 椎名林檎『日出処』

椎名林檎として約5年半振りとなるアルバム。
既存のシングル曲はもちろんですが新曲も引けをとらないクオリティで、それらの楽曲が次々と流れてくる50分間はまるでひとつの戯曲のような構成で、5年半の作風の変化を感じさせない作りになっています。

5. BABYMETAL『BABYMETAL』

「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成されたBABYMETAL。
話題ばかりが先行していてなかなか彼女らの音楽に触れる機会がなかったのですが、今年のサマソニのステージを見てすっかりハマりました。
コンセプトが斬新なだけに日本だけでなく世界でも話題になりましたが、2015年はどのようなパフォーマンスや活動で話題を作ってくれるのか非常に楽しみです。

マイベストアルバム(洋楽編)

1. Linkin Park『The Hunting Party』

通算6作目のアルバム。
EDM全盛期のこの時代にこれだけ荒々しく激しいサウンドの作品をリリースしたことに喜んだロックファンは多かったはず。
CDの帯には「原点回帰」と書かれていますが、1stや2ndとは違った激しさを感じました。この作品をきっかけにロックに目覚める若者が増えると思うと胸がアツくなります。

2. Foo Fighters『Sonic Highways』

「これはアメリカ音楽史へのラブレターだ。」とデイブが語る本作。
アメリカを代表する8都市でレコーディングされた計8曲のみの収録となっていますが、どの楽曲も非常に濃いものになっており、デイブが伝えたかった「アメリカの音楽史」を体感できるようなバラエティ豊かな楽曲陣が詰まった一枚に仕上がっています。

3. Pharrell Williams『G I R L』

第56回グラミー賞4冠が記憶に新しいままリリースとなった本作。
2013年リリースの『Happy』は海外だけでなく日本でも話題になり、テレビ出演やミュージックビデオを通して若者のカルチャーの一部となったファレル。
全米1位を記録した『Happy』以外にもCM曲でお馴染みの『Come Get It Bae』やJustin Timberlakeを迎えた『Brand New』そしてDaft Punkも参加した『Gust Of Wind』など、非常に聴き応えのある楽曲が集まったアルバム。
もちろん第57回のグラミー賞でも本作がノミネートされているので、まだまだファレル旋風はとまらないことでしょう。

4. Taylor Swift『1989』

Taylor Swiftらしさが薄れたという声が多い本作。
初期からのフォロワーは思うこともいろいろとあるでしょうが、セールスを見る限りではやはりポップスは強いなと。
音楽性が変わるとレビューが荒れるというのは付きものですが、アレンジやメロディの素晴らしい楽曲がたくさん収録されているので、気になる方はぜひ一度作品に触れてみてください。

5. Mr. Big『...The Stories We Could Tell』

様々な困難を乗り越えてリリースされた本作。ドラムのパット・トーピーがパーキンソン病に冒さたというアナウンスに全国のファンが衝撃を受けたことでしょう。
作品の内容としてはブルース色の強いクラシックロックと言った感じ。
前作のようなキャッチーさやMr. Bigらしいテクニカルな掛け合いはほぼ無く、最初聴いた時は「地味なアルバムだなぁ」と感じました......が、何度も聴いていくうちに世間の評価ほど酷くはないんじゃないかなと思えてきました。ブルース色の強いロックンロールってそんなもんだし。
とは言っても核になる曲がなくて地味なアルバムになっているのは確か。
メンバーが全員揃ってレコーディングや楽曲制作をしなかったり、他のスケジュールが忙しくてMr. Bigの活動に時間が回せなかったりという負の連鎖が続いた結果なのかもしれません。
その中でも積極的に楽曲制作に関わったのがエリックとポールの二人。その結果が楽曲にも現れているのか、とにかくエリックのボーカルが素晴らしい。ポールのソロもテクニカルでクールなプレイが多く、特にM1のギターソロは名プレイだと思います。
ビリーのベースはボーカルのフォローに徹底している印象で決して派手ではないプレイ。なんとビリーは別バンドのツアー中に15曲全てのレコーディングをたった2日で終わらせたそうで。注目のドラムはなんと全て打ち込みとのこと。
こういった状況下で作成されたアルバムが名盤になるわけもなく、評価も厳しくなるのも当然ですが、(個人的な好みにはなりますが)やはりエリックの歌声や表現力が大好きなのでこの順位に落ち着きました。インタビューを読む限りでは今後もこの4人で活動を続けていくとのことなので、次回作はきちんと時間を割いてアルバムを完成させて欲しいです。

マイベストソング(邦楽編)

1. Shiggy Jr.『LISTEN TO THE MUSIC』

2. THE BAWDIES『KICKS!』

3. BRADIO『Overnight Superstar』

4. ゲスの極み乙女。『パラレルスペック』

5. BUMP OF CHICKEN『ray』

6. SHISHAMO『君と夏フェス』

7. BABYMETAL『ギミチョコ!!』

8. 椎名林檎『ありきたりな女』

9. 稲葉浩志『念書』

10. 乃木坂46『何度目の青空か?』

マイベストソング(洋楽編)

1. Coldplay『A Sky Full Of Stars』

2. Linkin Park『Guilty All the Same (feat. Rakim)』

3. Foo Fighters『Something From Nothing』

4. SLASH『World On Fire』

5. Maroon 5『Maps』

6. Pharrell Williams『Gust Of Wind』

7. Mr. Big『Gotta Love The Ride』

8. Taylor Swift『Shake It Off』

9. AC/DC『Rock Or Bust』

10. U2『The Miracle (Of Joey Ramone)』

マイベストアルバム(旧譜編)

次に、2014年よりも前に発売された作品の中でも特に今年よく聴いたアルバムの紹介です。

1. Arctic Monkeys『Whatever People Say I Am, That's What I'm Not』

2013年発売の『AM』やサマソニでの来日をきっかけに改めてよく聴きいた本作。世間の評判通りの名盤でArctic Monkeysへの興味がより深まった1枚でした。

2. SHISHAMO『SHISHAMO』

『僕に彼女ができたんだ』がJAPAN COUNTDOWNのテーマソングになっていたのを切っ掛けに彼女らの存在を知り、『君と夏フェス』のポップさと歌詞のわかりやすさで興味を持ち、そして本作を購入してすっかり虜になりました。わかりやすいギターロックに個性的な歌詞、そしてポップさと切なさが噛み合わさったボーカルが魅力的で下半期は毎日のように本作を聴きました。次のアルバムのリリースが待ち遠しいです。

3. Shiggy Jr.『Shiggy Jr. is not a child.』

BRADIOとの対バンを切っ掛けにこのバンドを知って購入した1枚。1stも2ndも素晴らしくて文句なしの名盤。今後の活躍が楽しみです。

4. BRADIO『DIAMOND POPS』

深夜の音楽番組で取り上げられていたのを切っ掛けにBRADIOの存在を知り、今ではLIVEへ行くほどファンになりました。ボーカルの個性は唯一無二で、それを支えるバンドの演奏やコーラスも魅力的。LIVEへ行くとボーカルのインパクトの強さに驚くこと間違いなし。

5. Daft Punk『Discovery』

第56回グラミー賞のパフォーマンスの影響で2013年に続いて2014年もDaft Punkをよく聴いた1年となりました。名盤『Random Access Memories』とはかけ離れた音楽性ですが、クセになるようなトラックが多くてハマりました。

マイベストライブ

1. Arctic Monkeys at SUMMER SONIC 2014 OSAKA(2014.08.17)

2. BRADIO ~Swipe Times tour 2014~×UNCHAIN “N.E.W.S.” Release Joint Tour at 阿倍野ROCK TOWN(2014.09.15)

3. BABYMETAL at SUMMER SONIC 2014 OSAKA(2014.08.17)

4. Tak Matsumoto LIVE 2014 -New Horizon- at 堂島リバーフォーラム(2014.05.18)

5. Shiggy Jr. ~Swipe Times tour 2014~×UNCHAIN “N.E.W.S.” Release Joint Tour at 阿倍野ROCK TOWN(2014.09.15)

総括

2014年はShiggy Jr.やBRADIOなど邦楽での新しい出会いが多く、聴く音楽の幅が広がった1年となりました。
邦楽では「これぞ歴史に残る名盤!」と言えるほどの出会いはありませんでしたが、ベストディスクに選んだ5作品以外にもたくさんの素晴らしい作品に出会えて音楽的にも非常に充実した1年だったなと。
洋楽に関しては少し偏りすぎたので、2015年はもう少し幅を広げて聴いていこうと思います。

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