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ヤンヤン夏の想い出の想い出

(もう社内に関係者が二人くらいしかいない...)
懐かしのY2Kプロジェクト、当初は日本の岩井俊二、台湾のエドワード・ヤン、香港のスタンリー・クワンの3人の映画監督により発足した。
その第一作目がエドワード・ヤン、
「ヤンヤン夏の想い出」の想い出。

なぜこのプロジェクトは中止(ボツ)に至ったのか?

岩井の円都通信のEye's Messageにプロジェクトが頓挫したときの詫び状(1999年3月) がありましたが、、消されてました、古いもんね。

ちなみに岩井俊二監督の「番犬は庭を守る」でしたかね。岩井映画史上一番のエロティックな作品とかいう話でしたが・・・。
結果、『リリイ・シュシュのすべて』(All About Lily Chou-Chou)が製作され、インターネットの掲示板を用いた誰でも書き込みができる実験的なインターネット小説、2001年に映画化、2004年には角川文庫から単行本が刊行されてます。

大人の事情?お金の事情?いや船頭が多すぎた?
はたまたその全てなのか?
いったい何があったのかは知るよしもない。

エドワード氏が亡くなって、
ご家族が世界配給権を凍結して、
全ての可能性が絶たれました。

その歴史の関係者として、
なんも言えねぇ、、でもチョーキモチイイ!

そんな思出話はともかく!
今年、Bunkamuraル・シネマで、
「世紀の大傑作にして最後の完成作」として、
『ヤンヤン 夏の想い出』4/2(金)より35mmフィルムで特別上映されました。


おそらく尺の長さ以外は全てにおいて「クーリンチェ~」を超える大傑作。のっけから音楽とヤンヤンに心奪われ、ラストで構成の緻密さを思い知った、然り気無く。。

とにかく名シーンだけを繋ぎあわせたような、フィルムの奥行きが幾層にも紡ぐ光と陰、家族とは?ジェンダーとは?人間とは?何度も問いかけてくる会話劇、とにかく、上手くその素晴らしさを説明できない大傑作!
なのに、、我が家にDVDがない!!

「私はこの映画を見終わった観客が、まるでただの友達と一緒にいたかのような気分を味わっていて欲しいと思う。もし彼らが、《一人の映画監督》に出会ったような印象を持って映画を見終わったとしたら、私はこの映画は失敗作であったと思う。」
 ──エドワード・ヤン 2000年4月9日、台北にて

友達どころか、ビジネスパートナーですよ。
報われなかったビジネスパートナー。
そう言う意味では大成功ですね、ここから仕事としての映画の恐ろしさを知ったかも。。

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