日本生命が40年ぶりに予定利率を引き上げ!このニュースを解説!
日本生命が、生命保険の予定利率を約40年ぶりに引き上げる。生命保険の予定利率とは、運用によって「おそらくこのくらいは運用益を出して、保険加入者に還元できるだろう」という目安の利子率のことだ。
生命保険の利子率は、固定の場合が多い。日本生命がこれを引き上げるということは、長期的にインフレ・金利上昇の傾向が続くと考えての措置であると思われる。
私は、保険会社などオワコンであると考えてきた。なぜならば、低金利が長引き、しかも日本の人口は減少しているため、保険加入者も減少するはずだ。生命保険は、男性が働いて女性は家事育児に専念する専業主婦世帯では意味があるが、共働き・パワーカップルが増えた現在では無意味であり、利回りの高い株式を買うほうが良いと思っていた。しかし、予定利率を上げることで、金融商品としての魅力が上がり、生命保険も有力な選択肢になるのかもしれない。さすがに金融のプロではないので、そこまで予測できないが。
なお、生命保険は、予定利率だけで還元金額が決まるわけではないので、そこは誤解しないでいただきたい。
ちなみに、日経NEWS NEXTの山川さんは、「私が生命保険に加入したのはバブルの頃で、予定利率は6パーセントくらいだった。こんなに予定利率が高いのは今だけだから絶対に解約するな、と周囲からも言われて、今も加入している」とのことだ。山川さんのこのホクホク顔をみてもらいたい。バブル世代は、最強の勝ち組に思えてならない。就職氷河期世代がいかに恵まれないのか、キャリアだけでなく金融環境からもわかるエピソードだ。