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勝ち組マイノリティは、意外とマイノリティのことを理解していない!

非常にセンシティブな内容ではあるが、あえて書きたい。マイノリティの代表であるかのように自分をアピールし、人気を得ようとする人もいるが、そうした人はだいたいは「勝ち組」であり、社会的なエリートであることが多い。

例えば、アメリカ大統領選挙に出馬したカマラ・ハリス氏は、人種的にも性別もマイノリティではあるが、検事出身で、年収・資産も多い超エリートだ。彼女が、上手く庶民の心をつかめなかったのは、これが大きかった可能性がある。バラク・オバマ氏は当選したが、それは彼が「最初の黒人大統領候補」だったからだ。ハリス氏は2回目なので、オバマ氏の時ほど熱はなかったといえる。また、ハリス氏は、マイノリティの弱者が「どのように、生活を改善できるのか?」具体論がなかった。オバマケアなど具体論があったオバマ氏のほうが良かったといえる。

マイノリティの中でも、低所得で資産もなく、苦しい生活をされている方はたくさんいる。そうした人の生活を具体的に理解する・心情を把握することができなければ、それを言葉にして発することができなければ、マイノリティ特性があっても選挙に勝てないことがあるのだ。ハリス氏は、カリフォルニア州で住宅に住めなくなって自動車で生活している人や、ラストベルト(錆びついた工業地帯)の失業者ともっとコミュニケーションをとるべきだったと考える。

そもそも、マイノリティ特性を武器にすること自体がどうなのか、という議論もあるだろう。ここは議論が分かれるところだ。

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トーマス・レッド(高学歴発達障害・転職王・アマチュア経済アナリスト・ITコンサルタント)
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