一流大学卒業生には耳の痛い話かもしれませんが。明治〜昭和までは、知的エリート(大卒)は常に不足していた。そのため、文系も理系も、大卒(学士)はエリートとされた。昭和の頃は大学進学率は30パーセント程度で、日大卒でもエリートであった。

しかし、大学進学率はどんどん上がった。今では50パーセントを超えている。そのため、単に大卒というだけではエリートとはいえなくなった。また、韓国や台湾、中国のメーカーから猛追され、日本の理系技術者は年収が上がりにくくなった。文系大卒も、価値が疑われ始めた。そこで、文系の頭の良い人は、悪いこと(公的なお金の収奪)で利殖し始めた。それが、パーティー券収入の不記載による脱税である。他にも、天下りなど色々ある。

要するに、大卒が増えすぎたから、頭の良さをイノベーションではなく、国民からの収奪でお金を奪う方向に使い始めたのだ。

これは何も、日本だけの話ではないと思う。アメリカも、ヨーロッパも、韓国も、中国も同じだろう。

ソ連は、インテリが反逆して成立した。しかし、共産主義が否定されると、もはや、イデオロギーによる変革すら諦めて、国民からお金を収奪し始めたのだろう。

頭脳が一流の人は、必要な人数以上いると、色々と厄介な問題になる。学歴よりも、お金を稼ぐための即戦力のほうが大切だと気づくかどうかが、人生の分かれ目だろう。

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トーマス・レッド(高学歴発達障害・転職王・ITコンサルタント・アマチュア小説家)
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