香港を経由したAI半導体の密輸(エヌビディア A100)の実態!アメリカのハリボテ輸出規制!
FT(フィナンシャル・タイムズ)の報道によると、エヌビディアのAI半導体A100が、香港経由で中国の深圳に密輸されていることがわかった。
やり方はこうだ。マレーシアなど、どこかの第三国が、A100を輸入する。これを搭載したサーバーなどを香港に再輸出する。これを、中国の深圳に密輸し、シリアルナンバーを削ってトレースできないようにして販売する。この流通経路のどこかで、闇の業者(かなりグレーな業者)が関与しているようだ。
アメリカが間抜けなのは、香港は輸出規制の対象外であることだ。これでは、先端半導体は規制をすり抜けるだけだ。
また、グレーな業者は、不正な手法で金儲けしており、これを国際的に裁く必要もある。アメリカだけでは、マレーシアや香港までは監視できない。日本、韓国、台湾、ドイツ、オランダ、マレーシアなど、半導体や半導体製造装置に強い国が一致団結して、半導体と半導体製造装置のサプライチェーンを厳重に管理・監視するべきだろう。エヌビディア製の全ての半導体の「現在地」管理をするべきだ。もはや、アメリカだけが世界の警察や裁判所を司ることは不可能な時代なのだ。