ITコンサルタントの魅力
一般的には、戦略系コンサルタントのほうがITコンサルタントよりも「格上」「カッコいい(Cool)」と思われることが多いです。しかし、ITコンサルタントにもやりがいがあります。
全社業務プロセス改革に携われる
SAP S/4のビッグバン導入などは、会社全体の業務プロセス最適化となり、非常に規模の大きいプロジェクトになります。それこそ、プロジェクトに参画する人は、国内・国外合わせて1000人以上となることも多いです。戦略系コンサルタントのプロジェクトは、経営幹部数名と、戦略コンサルタント数名の、少数精鋭で実施されます。圧倒的に規模の大きいプロジェクトに関われるのがITコンサルタントの魅力です。
※ただし、ランクによります。シニアマネージャー以上であれば、プロジェクトの上層部として、全体最適の戦略を考えたりできますが、アナリストやコンサルタントだと、末端の作業になる可能性が高いです。
ITと業務プロセスのプロフェッショナルになれる
戦略系コンサルタントは、経営戦略に強くなれます。一方で、ITコンサルタントは、ITと業務プロセス両方のプロフェッショナルになれます。
※アプリ系の場合です。インフラ系の場合は、ITだけなので注意が必要です。
ITと業務プロセスのプロフェッショナルになれば、転職先は情報システム部も、BPR系(業務改革系)の部署、両方がターゲットになりえます。採用数が多いのは情報システム部です。
AIの進化に負けない力を身につけられる
戦略コンサルタントは、様々な情報を収集して経営戦略を立案したり、会社の経営計画を立案したりします。しかし、情報の収集や分析はAIの得意分野です。戦略コンサルタントも、トップ層以外はAIに食われるリスクがあるのです。
一方で、ITコンサルタントの場合は、逆に、AIをうまく活用して、会社の業務プロセスのスリム化を進めていく立場です。おそらく、SAPやOracle、Saleceforceなど世の中のアプリケーションやSaaSには、近いうちにAIが組み込まれるでしょう。