私がアメリカ株式を推奨しない理由

株式投資に限らず、何かで成功するには「情報量」が重要だ。最近だと「解像度」という言葉が流行している。正確な情報なしには、大学受験も就活も勝利することは不可能だ。

そして、私がアメリカの株式を推奨しない理由もここにある。相当勉強されている「プロ」なら話は別だが、普通の凡人のアメリカ株式の知識は、本場のプロと比較して遠く及ばないだろう。知識量では必ず負けると思う。
※超円高局面では、のちに円安に振れたときに儲かる可能性が高いために推奨するが、今はそのような局面ではないだろう。

株式投資で勝ちたいならば、まだ日本株のほうが、勉強しやすいだろう。日本語の情報も大量にある。そして、TOPIX 100のような銘柄よりは、ニッチな銘柄のほうが良いと思われる。ニッチな銘柄を真剣に勉強するのだ。

理系の人は、JTCメーカーに勤務するよりも、金融機関かコンサルティングファーム(FAS系)に入社して経営・金融のセンスを磨き、さらに理系の技術面でも銘柄を分析するほうが高所得者になれるだろう。投機筋は理系の技術面までは分析しないと思われる(各種KPIの分析で購入しているはずだ)。

投資信託(インデックス)は、最低限のパフォーマンスを売りにしているだけなので、大きく勝つことはない。大きく勝ちたいならば、個別株だ。そして、アメリカの投機筋から注目されにくい銘柄を何とか探すのが良いと思う。

あとはまあ、何度も書いていることだが、暴落時に「ナンピン買い」することだ。ここは勇気を振り絞ってほしい。ニッチな銘柄は取引量(流動性)が低いが、恐慌(暴落)時には全般的に投げ売り・空売りされるので買いやすいだろう。伝説の投資家の清原達郎さんも、暴落時は大量に株式を買っていたらしい。株式相場の大暴落が起こった時は、たいてい、各国の中央銀行が金融緩和に動くため、数か月~1年である程度相場は回復する可能性が高い。東証の場合は、安倍総理のアベノミクス発動までは回復しなかったが、あれはむしろ稀有な事例だと思う。逆にいえば、リーマンショック直後ほど、絶好の買い場はなかったのだ。あれほどの買い場は二度とないかもしれない。

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