現代のビジネスの本質、お金だけでなく「時間」の奪い合いでもある
ビジネスというと、お金の奪い合いだと思うのが普通だ。ビール飲料を例に取れば、キリン、アサヒ、サントリー、サッポロか。自動車を例に取れば、トヨタかホンダか日産か。しかし、これとは別に、「時間」の奪い合いという側面もある。酒にしても、家で飲むのかバーで飲むのか、その時間を選ぶという側面があるのだ。
現代人は、果たして何をして過ごすことが一番快適なのか?
エリートビジネスパーソンは、お金儲けとスキルアップが好きなので、資産運用と資格試験の勉強かもしれない。
時間に余裕のあるインドアの人は、NETFLIXでドラマやアニメかもしれない。アウトドアの人はキャンプやスポーツかもしれない。ドライブかもしれない。
ファッションが好きな人は、デパートやZOZOで衣服を選ぶ時間が楽しいかもしれない。
インスタグラムが好きな人は、オシャレなカフェで過ごす風景を写真に撮るかもしれない。
どんな時間の過ごし方がクールでオシャレか、その人にとって楽しいのか?昔は、テレビCMである程度は流行をつくれたが、現代人はブログやNETFLIXもやるので、マスコミや広告代理店などが流行をつくるのは難しくなりつつある。
しかも、高齢者ばかり人口が増えて、若くてアクティブな人の時間は細分化されている。
昭和や平成よりも、現代のマーケティングは極めて難しくなっている。会計やファイナンス、プログラミングなどはある程度、論理的思考を使えば答えは出る。しかし、マーケティングは、人々の心理も考えなくてはならない。そのため、マーケティングほど難しい文系職種は存在しないと私は考えている。