小学生で電気工事士の資格に合格!学歴よりも資格の時代か?

「完成した時の達成感が1つの楽しみ」そう語る理人くんが9月合格したのが第二種電気工事士の資格試験。

住宅などの電気工事が出来るようになる国家資格で、合格率は約70パーセント。今回の技能試験は全国約5万人が受験した人気の国家資格である。

高校生や社会人レベルの問題が並ぶ中、学科試験と技能試験を通過し合格した理人くん。記録が残るこの8年で小学生で合格したのは県内で理人くん1人だという。

きっかけはお父さんの働く姿

技能試験では、制限時間内に配線図を見てその配線を完成させなければならないという。

こちらは、理人くんが技能試験に向けて練習用として使ったケーブル。

その量は3か月間で実に7.5キロ分。合格をつかみとった理人くんの努力の証でもある。

第二種電気工事士の資格を取ろうと思ったきっかけについて、理人くんは「電気工事がすごく身近にあったし、お父さんとかが大変そうに働いているのを見てたから少しでも役に立てたらなと思って勉強を始めた」と話す。

そう。理人くんの実家は電気工事を請け負う会社。県内の飲食店や人気観光地などを中心に取り引きがあり、理人くんは幼いころから作業場でお父さんやおじいちゃんが仕事をする姿を眺めていたという。

小学生が電気工事士の資格に合格したらしい。現場で活躍する上では即戦力となる資格だ。この子の父は電気工事会社を経営しているらしいので、「子供は親の背中を見て育った」ということだろう。

近現代に入るまでは、職業というのは世襲が普通だった。どんな職業に就くかは最初からある程度は決まっていたのだ。だが、現代は、「無限の可能性・選択肢」があるかのように言われる。そのため、可能性・選択肢のオプションを22歳まで行使せず(利益確定せず)、後悔する人も多い。

年収が高くても、合わない仕事・合わない会社だと人生は辛いだろう。

この子のように、親から影響を受けて、早めに自分が楽しいと思える仕事と出会い、その方向性で努力するほうが、実は学歴だけを求めるよりも幸せかもしれない。

学歴と年収が高くても、1日8時間の仕事が辛いならば、人生はつまらないだろう。大学卒業から定年退職まで、38年間も続くのだ。

また、最近は、大卒が増えすぎたせいで、現場仕事が人手不足だ。現場系の会社を経営すれば、年収も高いだろう。

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