長瀬産業、実は革新的な優良企業?!(準大手商社)

長瀬産業は、大阪に本社がある、老舗の準大手商社だ。老舗商社と聞くと、伝統的な「モノを右から左へ流すだけのビジネスモデル」だと考えるかもしれない。しかし、長瀬産業は全く異なる。短期間に様々な施策を発表しており、新しいビジネスモデルをつくろうと積極的に努力していることがわかる。

長瀬産業株式会社(本社 : 東京都千代田区、代表取締役社長 : 上島宏之、以下「長瀬産業」)は、中期経営計画ACE 2.0の成長ストーリーにおいて、「基盤」「注力」「育成」「改善」の4つの領域を掲げ、商社、製造、研究開発の各機能を軸に事業を展開しています。このたび、次世代事業開発の基盤づくりを目的に、育成領域における提携として、株式会社ハイレゾ(本店 : 佐賀県東松浦郡玄海町、代表取締役 : 志倉喜幸、以下「ハイレゾ」)と資本業務提携を締結いたしましたことをお知らせいたします。

ハイレゾは、GPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」を運営する国内クラウド事業者です。機械学習、シミュレーション、CAD、BIM、画像生成、生成AIなどの分野でGPUによる計算力を提供しています。ハイレゾは長瀬産業の出資を受け、生成AIなどの活用から需要が高まるHPC(※1)のレンタルサービス「GPUSOROBAN」(ジーピーユーソロバン)とブラウザから直接利用可能な画像生成AIサービス「PICSOROBAN」(ピクソロバン)の開発強化に取り組んでいきます。

長瀬産業は、既存事業とは異なる視点での事業創出を目的としたスタートアップ企業への投資活動の高度化を目的に、2023年よりCVC活用を開始しました。本件はCVCを活用した取り組みの一環で、ハイレゾへの出資を通じて既存事業とは異なる領域でのナレッジを獲得することで、新たな事業創出に活用します。

日本経済新聞

GPUといえば、エヌビディアが得意とする画像系のプロセシングユニットという半導体チップのことだ。画像処理だけではなく、AI開発にも利用される。それをクラウドサービスとして提供するのがハイレゾだ。伝統的な商社なのに、革新的なスタートアップとも連携してビジネスを拡大していく方向性のようだ。

次は、バイオテクノロジーの記事だ。

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