CDMO(医薬品の受託製造)とは?主要企業とそのビジネスモデル
富士フイルムは、かつては写真フィルムの会社だったが、今や、医療機器・複合機・CDMOなど多様なビジネスを展開している。そのうちの、CDMOについて解説したい。
製薬企業が新薬の開発、特許戦略、マーケティングに注力する一方で、CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization、受託開発製造機関)は、製造の高度化、コスト効率の最適化、そして市場投入スピードに特化している。要は、役割分担をすることで、得意分野に注力するほうが企業価値が向上するということだ。
特に、最近はバイオ医薬品といって、製造が難しい医薬品が増えている(再現性と大量生産が難しい)ため、製薬企業は上流の研究開発に特化したほうが利益率が高くなるのだ。
1. CDMOの成長背景と製薬企業との関係
1.1 CDMOの役割の進化
CDMOは、製薬企業の製造負担を軽減するだけでなく、製造技術、プロセス最適化、規制対応の専門知識を提供し、以下の3つの重要な役割を果たしている。
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