IQ(知能指数)や偏差値、年収など数字で格付けしたがる人たち
※本日は休暇です。
世の中、何かと、数字で格付けしたがる人が多い。IQ(知能指数)、偏差値、年収などだ。女性の場合は、いまだに若い女性がチヤホヤされる傾向にあり、エイジズムと言われる。男性の場合は、身長で評価されることも多い。178cmと180cmでは2cmしか違わないが、大台突破は大きいだろう。年収も同じだ。970万円と1000万円では生活水準にはほとんど差がないが、大台突破は稼ぐ本人も配偶者(パートナー)も嬉しい。イブリースさんが、IQで人を評価することに警鐘を鳴らしている。
私も大賛成だ。小学生の頃にIQが高かったのに、大人になってからパッとしない人生となる人も多い。そもそも、頭の良さではなく、社会への貢献と、本人が幸せかどうかが全てだろう。これは、偏差値や年収も同じだ。年収が高くても、仕事にやりがいがなく、不幸ならば、それはよくない状況だ。
心理学や行動科学においては、アンカリング効果というものがある。例えば、婚活で身長180cm、年収1000万円の男性がたまたまいたとしよう。すると、女性は、「こんなに良い男性がいるならば、他にもいるかもしれない」と、数字が頭に残ってその後の行動や判断に影響を強く与えてしまうのだ。だが、それは、ギャンブルにおけるビギナーズラックと同じようなもので、その後も似たような男性と会えることは保障されていない。
年収も同じだ。最近は、総合商社の年収がかなり上がっており、年収2000万円以上の企業もある。キーエンスでもそのくらいの年収は稼げるだろう。だが、そんな企業は日本で数えるほどしかない。そんな数字にこだわるより、仕事が楽しいか、のほうが大切だろう。もし仕事が楽しくないと、1日8時間が苦痛になる。
数字といえば、タワーマンションの階数による張り合い、マウンティングもあるらしい。低層よりも高層のほうが「上」なんだとか。
どうも、人間は、何かと階級や格差をつくりたがるものらしい。それは、古代から変わっていない。例えば、インドのカーストは憲法で禁止されたのに、いまだに差別がある。
特に、人間を数字で記号化してしまうのは、本当に良くないことだと思う。人間とは、もっと複雑で、奥深いものだ。