-星の降る夜に-
歩みをゆるめて、ゆっくり歩む。
その傍らには、金木犀の香りがするかもしれない。
その向こうには、誰かが微笑んでいるかもしれない。
わたしの元に届いてくる声は、それは、時として、そのほとんどは憎しみかもしれない。
でも、その憎しみをきちんと解析すると、その人の周りに、わたしを応援してくれている人が居て、そのことが気に食わないから、わざわざ声を大きくして、わたしの元に憎しみを届けているのかな、と思う。
そう、思うようにしている。
でも、多分、その思い込みは、それほど遠からずなところであろうと、そう思っている。
だから、きっと声を小さくして応援してくれている声を、その声を小さくしてくれていることの意味を、きちんと受け取ることができたらな、と思います。
また、悩む夜もあろうし、死にたいほど苦しい夜もあろうとは思うけど、そんな夜には、どこかの空の下で、その向こうの空を見上げている、わたしのどうしようもなく滑稽で可笑しみのある生き方を、見つけてほしい。
それでは、また星の降る夜に。