WORN WEAR「新品よりもずっといい」最高!!
WORN WEARとは
皆さんは "WORN WEAR (ウォーンウェア)"という言葉を聞いたことがございますか?
"Worn Wear"は、実は、日本でとても人気のアウトドアブランド「Patagonia」のプログラムなんです。
"WORN"の直訳は「着古した」"WEAR"は「服」です。 パタゴニアはアウトドアブランドとして日本でもとても有名ですよね。
しかし、"WORN WEAR"のことを知っている日本人はまだ少ないかもしれません。
“WORN WEAR”のコンセプトとは
「環境保護を目的に私たちができることの1つは消費を減らすこと。
つまり、所有している衣類を修繕して長い間着用すること。」
WORN WEARのHPでは
WORN WEARのプラットフォームでは、
そのモットーを広く広めるために、人々の服を無料で修繕するツアーを世界中で実施しております。
そして中古のパタゴニア商品も販売しております。
「新品よりもずっといい!」
そのメッセージがここでも理解できると思います。
WORN WEARとの出会い
WORN WEARが設立されたのが2017年。
時を同じくして私もWORN WEARについて知ることとなり、
そのコンセプトを知った私は大きな衝撃を受けました。
そしてはっとさせられたのです。
そして2点において、私の考え方はガラリと変わったのでした。
1つ目は、「服の選び方」
犬との生活がメインだったのと、犬のスポーツ(アジリティ)をしていたこと、そして雨の多いワシントン州に住んでいたもあり、外での活動も多かった私は、自然と機能性の良い服を選ぶようになっていたのです。
しかし、環境のことを考えて、服の寿命を延ばすために修繕して使っていこうと思うことはなかったのです。
「つぎはぎ」なんてかっこ悪い、そう思っていました。
しかし、WORN WEARで紹介されていた2,3世代に渡って使われたジャケットや山登りなどでボロボロになったダウンジャケットがかわいいカラフルなパッチで修繕されているのを見ると、それぞれの服にその人の歴史があり、着ている人々が自身に満ち溢れていることに魅了されたのです。(下の写真参照)
それはどんな高価な真新しいウェアよりもずっとずっとカッコいいものでした。 それを知ったときから今に渡り、私の信念は変わっていません。
機能性の高いものを購入し、長く修繕して着る。
それがサイコーにカッコいいと思っているのです。
2つ目は 「どこにお金を落とすか考える。要するに、お金を落とす先が自分がサポートできる会社なのか」
物を買う。 それは売っている会社に支払う。
その会社の物を購入するということはその会社をサポートすることになります。
これは物に限ったことではないですよね。
WORN WEARを知ってから、購入時、私はこの会社をサポートしたいのか?という疑問をよく抱くようになったのです。
なぜパタゴニアなのか
パタゴニアはWORN WEARはもちろん、環境保護のために多くの活動をしてきました。
最近の話では、2022年、パタゴニアの創業者は自身と家族が所有するパタゴニアの全株を環境NPOなどに寄付したことを発表し、人々を驚かせたニュースはまだ記憶に新しいですよね。
私はパタゴニアの地球環境保護への信念とその行動に魅了されたのでした。
どうせお金を落とすなら、環境保護をサポートする会社に。
だからこそパタゴニアと思ったのです。
服に関しては、犬との生活において、機能性の高いアウトドアブランドを買う私は、パタゴニアを優先的に考えることが多くなりました。
上記に記したように、私のパタゴニアというよりは WORN WEAR LOVEはかなりのものだということがお解りいただけると思います。
WORN WEAR TOUR
WORN WEARを知った時から、ずっとWORN WEAR修繕ツアーに参加したいという夢が生まれました。 それにはしっかり大好きなウェアを着て、着古さなければいけません。 大好きな服を着るって気分が上がりますよね。 ですので、そこは問題がなかったのですが、当時アメリカに住んでいた私は、50州あるアメリカでのツアーになかなか参加できる機会に恵まれませんでした。
時代はコロナ禍になり、ツアーはしばらく中止。そんな中、私も日本へ居住国を移し。 そして今年3月、日本のWORN WEARは、なんと、初の北海道上陸!! 北海道でWORN WEAR SNOW TOURを実施したのです! いつもWORN WEARをチェックしていた私は予約を真っ先に取り、初のWORN WEARツアーに参加することができたのでした。
WORN WEAR SNOW TOUR in HOKKAIDO
当日、吹雪。 私が住んでいるところからWORN WEAR会場まで車で3時間。 しかし、夢の実現に向けて、吹雪ではありましたが無事会場入り。
会場に着くと、駐車場に、な、なんと、WORN WEARのリペアトラック「つぎはぎ」があるではないですか! かわいい形の「つぎはぎ。」
雪が降る中、つぎはぎ号を見るのはとても感銘深かったです。
今回、私は穴の開いたPatagoniaの何年も着ているRe-Tool Snap-T Fleece Jacket(リツールスナップTフリースジャケット)とPatagoniaのカーディガンを持参して、ワクワクしながら参加させていただきました。 (※WORN WEARではパタゴニアに限らずどんなブランドの衣類でも修繕してくれます。)
会場は修繕用のミシン3台が設置されていて、そして自分で修繕できるブースもあり、修繕することの楽しさがとても伝わります。
私のフリースジャケットにもこのWORN WEARのパッチを縫っていただき修繕されました。 このパッチ、実際に見て、そして自分の大好きなジャケットに付けていただけるなんてこんなうれしいことはございません。
ジャケットの思い出
会場で、スタッフの方に
「このジャケットにはどんな思い入れがあるのですか?」と訊かれたとき、頭の中で思い出を探ったら、
ワシントン州で長い時を一緒に過ごした犬たちとの思い出でした。
Cozy(写真)の最後のお散歩もこのジャケットと共に。
たくさんの幸せな時間をこのジャケットと共に過ごしたのです。
このジャケットには、犬たちとの思い出がギッチリ詰まっているのです。
このツアーに参加して、
素敵なWORN WEARパッチもつけてもらい
修繕されたジャケットを見たとき、
この着古されたジャケットが私とって
どの服よりも価値のある特別なものに変わりました。
この日は夢の1つが叶った日でした。
着古した服を通して多くを学び、
そして自分の思い出の詰まったこのジャケットに
より一層愛着が湧くのでした。