「四月、四月!」 “April, April!“ (アプリル、アプリル!)
四月は、der April である。ドイツ語の月の名は、若干綴りが違うが、ほぼ英語の月の名と同様である。
さて、 「四月、四月!」というのは、ドイツでいう「エイプリル・フール」なのである。英語圏ほどではないのであるが、4月1日に人を騙すような、本当のような嘘の話を作り上げ、その話を話し終わった後で、その嘘話を話した人間が、すかさず、「四月、四月!」と種明かしをする時の台詞がこれなのである。
それと、10月31日から11月1日の夜に行われる、英語圏からドイツに入った風習がある。ハロウィーンである。もともとはアイルランド人の風習がアメリカ経由でヨーロッパに伝承し、1990年代からドイツでも、とりわけ子供たちの間で流行りだした風習である。この夜、子供たちがいたずらをしに、夜中に掛けて歩き回る。とりわけ、外に駐車してある車にいたずらしたり、トイレット・ペーパーをあちこちまき散らしたり、あるいは、トイレット・ペーパーに糊を付けてあちこち貼って歩いたりして、大人たちは少々オーバーに言えば、「戦々恐々の」夜を過ごす日でもある。そうして迎えた11月1日は、カトリック教会では、「諸聖人の日」といわれ、大人たちには、亡くなった親族を想い、お墓まりをする日もである。という訳で、この日は日本で言ったら「お盆」と比較できる日かもしれない。
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