イスラエル紛争2023

2023年10月7日（日） ガザ地区から武装組織のハマース（ハマス）が、突如ロケット弾による飽和攻撃・越境侵攻を仕掛けた事で発生した。（当然のことながらガザ地区がイスラエルにより閉域として隔離されており、ガザ地区の住民はイスラエルから殺傷を含む扱いを受けてきた事が背景としてあるのだが、今回は、この一線を画する出来事を発端と定義する。）

攻撃の概要

飽和攻撃

2000発ともいわれるロケット弾による飽和攻撃。これによりイスラエルの誇る迎撃システム「アイアンドーム」でも撃ち漏らしが発生したとのこと。

越境攻撃

越境攻撃。ハマースによるガザとイスラエルとの境界線を超えた攻撃が行われた模様。越境方法には様々な方法が取られた模様。モーターグライダー部隊による侵入や、隠し通路からの侵入があったとされている。

民間人殺害

躊躇いなく、というか予め計画してイスラエルの民間人を殺害しているようである。確認されているものだけでも下記のようなものがある。

• 民間人宅を訪問し、出た者を銃撃して殺害。遺体の写真をSNSに投稿。

• 音楽イベントの参加者を殺害。遺体の写真をSNSに投稿。

今後の見通しについて

イスラエルによる大規模な反撃は避けがたい。これによりパレスティナの住民に大きな被害・死傷者が発生するものと思われる。
サウジアラビアがハマースを支持する声明を出したことから、サウジアラビアとの国交正常化の交渉は停止するものと考えれる。
米国・欧州諸国の関心が中東に向かったタイミングを捉えて、露がウクライナに大規模な攻勢をかける可能性については、何とも言えないが、ありそうではある。
ハマースを支援した国家としてイランが糾弾される流れになった場合、アラブ諸国と米国の関係が緊張する。