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『もの忘れ顛末記 #17 #18』あたらしいルーティーン

小さな小さな世界


【17話  半径1kmの生活 】


 おじい 車を降りました。
ほかは テレビ 読書 新聞 畑 DIY 携帯電話 さらにいろいろ
卒業しました。どれもこれも ひとつひとつ深いわけがあるんです。

孫も大きくなったのである意味 孫も卒業。たばこは孫が生まれた時やめたし お酒を飲んでいる姿はここ数年みてないです。

自転車と徒歩 遠出はバスと電車。 電車は毎年恒例の同窓会で1年に1度使います。


 車のない新しい生活リズムを作ります。週5日朝から夕方までの畑仕事がなくなりました。

朝食 ウォーキング 昼食 ウォーキング 夕食前 ウォーキング
月1回 病院 月1回 友人と食事会 週2回 買い物 年1回 同窓会
テレビなし 新聞なし 携帯電話出ない

驚くなかれ おなじく 日に3度のウォーキング ご近所さんに他3名あり。

ご近所さんとの世間話が唯一の情報機関。 今 目に映っているものだけの世界。

これが新しいルーティーンです。

自宅から半径1kmの中で過ごします。 病院 食事会 同窓会のみ1kmの世界を抜け出します。


【18話  新たなルーティーン 】


 冬になると 日課の1日3度のウォーキングは時間も回数も減ってきます。
木から葉は落ち  地面の草は枯れ  町は茶色の世界になります。

冬眠したかのように朝 昼 夕と誰も出てきません。誰とも出会いません。朝に小学生中学生の登校ラッシュ  夕におなじく下校ラッシュ  1日2度 数十分のにぎわいがこの季節の オアシスです。・・・冬だけど


 さて家の中では
朝食 朝寝 ウォーキング 昼食 昼寝 夕方 ウォーキング
これが冬の新しいルーティーン。

朝からこたつに入って腕を組んで寝ています。
近ごろ 起きているときは ずっとじっと天井をながめています。なんとなくなにかを知らせる時の流れ方

「テレビみたら」      「・・・・・・」

「新聞読みますか?」    「・・・・・・」

テレビをやめたのは
好きだった俳優を 人の顔が少しづつわからなくなってきている様子

新聞をやめたのは
漢字がゆっくり頭から消えてなくなっていくみたい

少し遅れて気づいていきます・・・

でも大丈夫
食欲旺盛  睡眠十分  世間話OK  自転車 ウォーキング続けています

                    19話へ



 

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