FIRE検討 - 勤め人が忘れそうな費用
今回は、勤め人がFIRE検討の際に忘れそうな費用について整理してみようと思う。
額面ではなく手取りを考える
人に寄るかもしれないが、私はこの手のFIREのための収支計算をするときには分かりやすさのために「手取り」でいくら必要になるかを考える。生活に必要な色々な費用を積み上げていったら、その金額分だけ手取りで必要だ、と認識する。そしてこの手取りを稼ぐために必要な額面はいくらいくらである、と計算をする。
手取りの罠
ただし手取り金額で考えると陥りやすい罠がある。想像に難くないのが「税金(所得税、住民税等)」「社会保険料(健康保険料、年金保険料等)」を考慮し忘れるというものだ。というか実態として、手取りと額面の差分の大半がこれらで説明される。
実際には多くの場合毎月数万円単位でかかってくる費用であり、この考慮忘れはFIREの収支計算にとっては致命的だが、計画的にFIREを企てる人であればこれを考慮し忘れるということはおそらくないだろう。
勤め人の罠 - 見えない恩恵
私は現在、フリーではなく、勤め人として労働に勤しんでいる。なので勤務先を退職すれば、基本的には勤務先で享受していたすべてを失うことになる。長い間勤め人として生きてきた人間は、勤務先が与えてくれたものを見落としがちである。ここでは特に費用面での恩恵について、完全ではないかもしれないが言語化を試みたい。なお以下はすべての勤務先が平等に与えてくれるものではないことは自身の経験から認識しており、その点はご容赦ください。
オフィス環境
賃料
貸与PC
貸与スマートフォン
貸与モニタ
フリードリンク
総じて依存している場合は注意
交通費(通勤費)
FIREで通勤不要になれば±はさほど大きくない
ただし通勤以外での日常利用がある場合は注意
人間ドック(健康診断)
年一回、基本的なチェック
懇親会費用
暑気払いとか忘年会とか
各種補助金
英語学習支援金
妊活支援金
等
福利厚生プログラム
ベネフィット・ワン、リロクラブ等
他
最後に
私はFIREを、正確に言えばFIREではなくFIerを目指している(参考:FIREしたいと思っていた)ので退職を必ずしも想定しないのだが、色々と状況を整理してみた。実際にリタイアまで駒を進めるのであればこのような費用の存在を忘れないようにしたい。人によっては月に万単位で費用がかさむかもしれない。備忘録。
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