見出し画像

ビートボックス好きが「ハマる音楽」と「ハマらない音楽」の違いとは?


おばんです。
MarioHashと申します。

みなさんは『良さが分からない名盤』という記事を読んだことはありますか?

「世間的には評価されているけど、自分には良さが分からない…。」といったアルバムをランキング(アンケート制)形式で紹介している記事です。

ちなみに1位はBeach Boysの『Pet Sounds』という作品。

「聴きやすいけど、これが史上最高のポップアルバムと言われると、ちょっと…。」という人が少なくないようです。

実際、僕もこういった、世間と自分の評価の「ズレ」を感じる事が頻繁にあります。
例えば、My Bloody Valentineによる名盤『Loveless』は、中学生の頃に一聴して全く良さが分からず放置。 
その良さに気が付くまで、なんと10年もの歳月を要しました。


個人的にこういったエピソードもある一方、逆に名盤とされている作品の良さをすんなりと理解できたという経験もあるんですよね。
しかも面白いことに「ビートボックスを始めて以降」にそういった機会が増えたんです。
思えば『Loveless』の良さに気が付いたのもビートボックスを始めてから。
つまりはビートボックスのおかげで「音楽の聴き方」が変化したって事なんでしょうね。

これを読んでる人の中にも、「ビートボックスを聴き始めてから音楽の趣味が変わった」という人は多いのでは。
そんなあなたが今ハマっている音楽は何なのか?
あるいはこれからハマるであろう音楽は何なのか?
一方でハマるのが難しい音楽は何なのか?
この記事では、そんな疑問に対する答えを、いくつかのパターンに分けて考えていきたいと思います。


ハマる音楽①シーン内で定着している

そりゃそう。
耳馴染みのあるジャンルなら聴きやすさはバツグン。
ハウスドラムンベースダブステップは、ビートボックスシーンにおけるメインストリーム音楽です。

ノレノレェ!!

オドレオドレェ!!

ヴァゲロヴァゲロ!!

冷静に考えてここまで人工的なサウンドが”ヒューマン”ビートボックスの主流ジャンルなの興味深いよね。

それはさておき、こういった「上げて落とす展開」「ダイナミックな打ち込みのドラム」「迫力のある低音」などは、多くのビートボクサーが好むサウンドであり、なおかつ参考にしている魅せ方です。
ビートボックスを通じて、EDMを筆頭としたエレクトロニック•サウンドに興味を持った方も多いのではないでしょうか。


ハマる音楽②リズムの存在感がある

今回この記事を書こうと思った経緯として、De'Angeloの『Voodoo』に触れる必要があります。

2年前、友人のyoh!に薦められたのがきっかけでこのアルバムの存在を知ることに。
なぜか教えてもらってから1年間放置していましたが(僕の悪い癖)、初めて聴いた時の感想は「最高」の一言でした。

ところが先に紹介した『良さが分からない名盤』では何と4位にランクインしているではありませんか!
ざっと見た感じだと、ソウル等の「リズムの主張が強いジャンル」に対する耐性の有無で聴き心地が大きく変わるようです。

リズムの主張が強いジャンルねえ…。

あれ、身近にあるじゃない。

ビートボックスなんて、リズムのエゴじゃない。
リズムの自分語りが止まらねえのよ。

ってことは、ビートボックスが好きな人であれば『Voodoo』の攻略はそんなに難しくないのかと思います。

『Voodoo』はジャンル区分でいうとR&Bに属す作品ですが、
他のジャンルだとファンクなんかもリズムの主張が強いジャンルですね。


中南米を起源とするレゲトンもリズムパターンが印象的な音楽ジャンルです。
ビートボックスシーンでもちょこちょこ聴くジャンルですよね。


ハマる音楽③実験的

ビートボックスの魅せ方として、複雑なリズムや意外性の高い展開はとても大事な要素です。
となると、そういった要素を含んでる楽曲に面白みを感じられるわけですね。

例えばインテリジェント•ダンス•ミュージック(通称”IDM”)は、入り組んだサウンドが印象的なジャンルです。


プログレッシブ•ロックは転調しまくり、変拍子使いまくりのかなり特殊な音楽ジャンルです。
ビートボクサーにも同ジャンルのファンは結構いたりします。


実験音楽
は読んで字の如くエクスペリメンタルな音楽ジャンルです。
不協和音だったり、追いかけるのが困難な拍だったりを多用する傾向にあります。
大衆音楽に挑発的なアプローチをかけることで、ポップスの定義を拡張しようとしているわけですね。


ここからは逆に「ハマらない音楽」を考えていきます。


ハマらない音楽①メロディがメイン

とりわけ歌がメインの楽曲はドラムやベースが後ろの方にミックスされていることが多いです。
あとはシンプルにドラムが無い曲とかね。

フォークバラードがそういった特徴を持っています。


ハマらない音楽②リズムの主張が弱い/単調

リズムの展開が少なく、シンプルな構成になっている楽曲に「いなたい」という印象を受けるかもしれません。
パンクが良い例かと思います。


ハマらない音楽③ドロップ(湧きどころ)が無い

激しいドラムの連打(ビルドアップ)からの強烈なベース。
EDMの醍醐味ですよね。
こういった楽曲を聴きまくっていると、ドロップの無い楽曲に「味気なさ」を感じてしまう事もあるかもしれません。


ん、待てよ…


ここで紹介した「ハマらない音楽」、


全部良いですよね…?

普通に聴きやすいし、カッコいいですよね…?

そう思うのは自然。
メインストリームで流行っている音楽の多くは、ドロップレスで、ボーカルがメインの楽曲構成となっています。
だからそういった楽曲は、ビートボックスを聴くようになる前から耳に馴染んでるというわけです。

しかも日本に住んでいる人だったら「アニソン」「ボカロ」「歌謡曲」とかもレパートリーに入ってくるという。
日本在住でビートボックスが好きな人は、知らず知らずのうちにかなり色々な種類の音楽に触れてるんですよね。


あれ、思ってたオチと違うって?
世の中、思い描いていた結末を迎える事の方が少ないですからね。

いいなと思ったら応援しよう!

MarioHash
良ければ。 記事作成の励みになります。