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40代でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ仕事に関する考え方。
とっても長いタイトルですが、皆さんもGAFAという文字が目に入ると、ついつい読んでしまうのではないだろうか。
この本は、著者が20代のときに師と呼ぶにふさわしいと心から思う人、Aさんに出会い育ててもらったという実話で、その時の会話を本に記していると言った形だ。なのでその会話に自分が入っているような感覚になれる。
この本を読んでそのAさんの言葉の選び方、説明の仕方、考え方、
あらゆるものが皆さんの参考になると思う。
私が特に感心したのは2つ。
一つがマーケティングに関する考え方で、それは美味しいカレーを作ろうとするのと一緒だということ。
美味しいカレーを作ろうと思うと、料理手順をどうしたらいいか、細分化していくことになる。
これを自分で説明してしまうのではなく、部下とホワイトボードに向かい部下が自分で答えにたどりつくようにしていく。
部下とホワイトボードに向かう、これはミーティングで上司がホワイトボードにものを書き出すのとでは、真逆の行為だと感じる。私はこうした、自分がホワイトボードにジャンジャン書いていってしまう上司に囲まれてきたことに、気づかせてもらったし、そうならないように気をつけたい。
二つ目は、このAさんはメールは見ないし、仕事の多くの時間を他部署で過ごしているということだ。
少しここで止まって、考えてみて欲しい。
その理由は、メールで返事をしなければ、本当に自分が必要な時に部下に直接呼び止められるため、自動的に自分がしなくてもいい仕事に時間が取られない。
これは賛否両論あると思うが、私も何度も経験している。私は仕事でシフトワークの管理をしていたが、ことあるごとにちょっといいですか?
と呼び止められていたため、他の仕事がとにかく進まない。
それぐらいシフト表見て、自分で判断して事後報告だけしてくれよ・・・・
と何度思ったかわからない。
そうした、自分が本当にやらなければならないこと以外はできるだけしない、
ということの大切さがわかる。
そしてその時間でAさんは何をしているのか、他部署の人と話て、情報を収集しているのだ。
たくさんの部署で、その現場の最新情報を自分で仕入れる。
これは言うほど容易くないよな・・・ と読んでいて思った。
著者もいつも他部署の人と何をそんなに話てんだ??
と疑問に思ったそうだ。
私は本を読んでいて、この人はだべってんのか??と思ってしまった。
なぜなら私の上司の一人に、仕事もせずにずっとだべっている人がいたからだ。
つくづく、Aさんは反対の人間だ。様相は一緒でも、していることは正反対だ。
反面教師とは良く言えたもので、他人の行為に嫌悪感を抱いたら、教訓をもらったと感謝しようと改めて思った次第だ。
Aさんの魅力をもっと知りたい人は是非この本をよんで欲しい。