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「ハンバーグを挟んでいるからハンバーガーなのだ!」というマクドナルドのこだわりを感じた話。

どうも上島です。

さて、アメリカ大陸で発祥したハンバーガーは多国籍移民の国だからこその複合メニューとして完成した、というのをどこかで聞いたことがある。

ハンバーグはご存知、ドイツのハンブルグを起源に持つので、ドイツ移民がアメリカ大陸に持ち込んだという考えに至るのは容易だろう。

トマトケチャップはきっとイタリア移民が持ち込んだのだろうし、パンなら西洋人なら主食だからまあこれは普通に使用されて問題はない。
あと、ピクルスもドイツ人が持ち込んだとかいう話を聞いたがうろ覚えだ。

ハンバーガーの起源は諸説あるそうだが、19世紀末にはその原型はあったとされる。
その諸説の原因が、アメリカ大陸で同時多発的に食べられ始めたらしいかららしい。
ちなみにハンバーグは「牛挽肉を使用した料理」である為、それ以外が「ハンバーグ」を呼称することがアメリカではほぼあり得ない。

さて、ここで問題です。

これはなんでしょうか?

というか、察しのいいこのコラムの読者ならば、私が何を言いたいのか、だいたいの予測がついているのではないだろうか?

でもまあ、急がず一つずつ紐解いていくことにする。

もう一度繰り返す。

上の写真はなんだろうか?

「フィレオフィッシュバーガー」

と思った人。

上記の牛挽肉云々かんぬんの説明を鵜呑みにするならば、これを「バーガー」と呼称するのはおかしいことであるという。

今どきの日本で「牛肉のパティを使っていないバーガーをバーガーを呼ぶなんて」と賢しらな屁理屈を言うのは義務教育までに済ませておけと言いたいところではあるのだが、まあ、ある時そんなことを考えていざどこかのハンバーガーショップで「なんちゃらバーガー」とか書いてあったれば、ちょいと笑って小ネタにしてやろう、なんてことを考えた人が居るのさ。ここに1人な!

そう思ってマクドナルドの公式をのぞいてみたところ……。

これの名称は「フィレオフィッシュ」であり、フィレオフィッシュバーガーDMeoなけりゃフィレオフィッシュサンドでもない、ということを思い知らされたわけだ。

細かいことではあるのだけれども、さすがは本場アメリカ生まれの、世界で最も食べられている(であろう)ハンバーガーショップである。

「牛肉のパティを使っていないものにバーガーの呼称を付けることなどあり得ない!」

というのを見事に体現していたのだ。

正直、これには当然であるとは思いながらも、脱帽してしまった。

こんなの、もういい加減だと思っていたのだが、そこはきちんと筋を通していたのだ。

もちろんエビフィレオも「エビフィレオ」だけ。
チキンフィレオも「チキンフィレオ」のみの名称となっている。

なんとなんと! である。

しかし解せぬ、と思うのはなぜだか「スパチキ」こと「スパイシーチキン」だけは「スパイシーチキンバーガー」の表記があって、「なんでやねんっ!」とツッコんでしまうのだった。


ちなみにこの拘りはマクドナルドだけであるらしく、山と海と太陽とバーガーなどでは肉であろうとチキンであろうと、魚であろうとエビであろうとも、「バーガー」の商品名が付けられている。


今さらながらではあるが、さすがはハンバーガーの本家。ちゃんとしているのだ、ということに気付いた、という話であった。


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