ガンダムエースに連載中、アラサーOLとJKがガンプラにハマる工藤マコト作『HG(ハイグレード)に恋するふたり』
毎週月曜日に何かをアップしようとしているのに、昨日仕事に追われて更新無理でしたぁっ!
ということで1日遅れの更新ですが、お付き合いいただければ幸いでございますです。
さてさて、本日ご紹介いたしますのは、『HGに恋するふたり』という、ガンダムエースに連載中の作品。OLの神崎さやかがかつてアニメで見たガンダムSEEDのモビルスーツに心を奪われ、いつかはガンプラを作ってみたいという密かな願望を抱えたまま流れ流されて30歳にまでなってしまい、そこで模型店の娘、高宮宇宙と出逢いガンプラのというホビーの世界に入り込んでいく……という物語。
来年でガンダムSEEDも20周年を迎え、新作も発表されて盛り上がりそうなところではありますが、作中は2018年を舞台としております。
なのでガンダムSEED放映当時に生まれた宇宙(そら)ちゃんは16歳の現役バリバリのJKという。
基本的にはガール・ミーツ・ガールな物語の構造を取ってはいるが、その根底にはおそらく作者自身が抱えてきたであろう、ジェンダーギャップや、オタク差別が垣間見られて、オタクであれば一度は感じた事のある「一般世間との隔絶」「疎外感」なども含まれている。
ジェンダーギャップとしては「女性なのにロボットアニメを見る」という世間の目がまだまだ厳しい社会が背景にある。
最近でこそその隔たりは少なくなっては来ているが、まだまだ「女性なのに少年ジャンプを読む」とかが「少年ジャンプをBLとしか見てない連中」扱いされたりという話も昨今聞かなくなったわけではない。
そういった差別的な扱いを受けたり、ガンダムSEEDが流行ったとしても、女性にはキャラ受けがほとんどで、MSのかっこよさを語り合うことなど当然出来ないままに、大人になってしまった神崎さん。
ちなみに作中でなかなかフルネームわからなかったんだけど、調べてみて初めて 神崎さやかさんとわかったんだけど作中で出てたかしら?
ま、それはそれとして、主人公2人がSEED推しなので、基本的に出てくるガンプラもSEEDがメイン。
そして3巻では2巻で登場したももちゃんも参加して、既にタイトルの「ふたり」が薄れてしまっていますが。
ちなみに、あくまでもこれはガンプラというガジェットを使っているだけで、基本的にはお話はよくある「ガール・ミーツ・ガール」ですので、これを読んで「ガンプラの作り方がよくわかる!」「初心者向けのガンプラ指南書」などということにはならないと思われます。
敢えて言うなら「このマンガを読んで、ガンプラを作りたくなる」というのはあるかも。
三十路女子がJKたちとガンプラやガンダムトークでわきゃわきゃしているのをほんわかした気持ちで読むマンガだと私は思っております。
そこを妙な期待を持って読まなければ十分に楽しい作品ですよ。
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