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【キャスティング・女性編】ひみつうらない?【あとがき③】

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 こんにちは、劇団美辞女(みじめ)のワタナ・ベリヨです。枯れた声も徐々に復活してきて公演が過去になりつつあることを実感している秋の夜。

 さて、今回も前回に引き続きひみつうらない?出演者を無許可で紹介します。女性キャスト編です。客演さん3名に加え美辞女のご両人もイントロデュースしたる。男性キャスト5名編はこちらからどうぞ。

 実は女性キャストのほとんどは前回公演『まるごと全部愛してね』から続投していただいてます。前回と今回の違いなんかにも触れていきますね。

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⑥木月つき

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 女あるある技のデパート・木月つき氏です。実は木月氏だけは美辞女以外で共演したことがありません。ポッキリくれよんズの飲み会かなんかで出会い、即意気投合しました。前回は仕事に恋愛に一生懸命な若手保育士さんちゃんを演じてくれました。

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 今回は女子高生四柱推命占い師・うららちゃんとなり「こんな女いるかも」を全力でやりきってくれました。木月氏の一番の強みはとにかく好感度が高いというところです。そこを逆手に取り、今回は思いっきり利己的なキャラクターにしてみました。どんな自己中発言をさせても悪びれてないから許せちゃう。これが木月パワー。なんと現段階ではアンケートの人気投票堂々第1位がうららちゃんです。出番は劇中一番遅いですが、初登場シーンが印象的すぎますからね。サンキューもこみち。

劇場入り👨‍❤️‍👨_201013_60

 木月氏は好感度に加えて我々が枯渇しがちな”女性ホルモン”の大部分を担ってくれています。そう、美辞女は女性ホルモンが足りていない!女の子の理不尽な面白さを描きたいのに、信憑性が出ない!ナルミさんもベリヨもとてもじゃないけど辻ちゃんヘアーに白アイラインは許されません。キャスティングで一番悩むのは女優不足です。おもしれぇ女を演じられるおもしれぇ女って貴重なんですよ。

 そんな中で、木月氏のもつ圧倒的”女パワー”はキャスティングに花を添えてくれます。声もよく通り、早口で屁理屈をこねさせたら右に出るものはいません。(今回も乱用しちゃった)口喧嘩ティアワン・木月つきをどうぞよろしく。

⑦マタハル(坊っちゃん嬢ちゃん)

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 必死に生きるほど人を笑顔にする孤高のカリアゲガール・マタハルです。マタハル氏も2018年『□はワザワイノモト』で初共演。つっても私は高校生の頃から「この女おもしれ~!一緒に劇して~!」と熱視線を送ってました。予想は的中、美辞女と相性バツグンだよこの女。前回公演はダウナー系保育士・主人公のあいちゃん先生を演じてくれました。

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 今回はちょっぴりおバカな恋するチンピラ女子大生・朝梨ちゃん。前回のあいちゃん先生が主人公だったこともあるので、印象をガラッと変えたいな~マタハルさん絶対こういう衣装似合うだろうな~てな具合に生まれたキャラクターです。先述の通り必死になってるマタハルさんは面白い。あとめっちゃ可愛い。だから暴走片思い女にさせていただきました。

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 マタハルさんの一番の長所は”集中力”です。演出として一番安心して見ていられるのはマタハルさんのシーンでした。私も集中力はある方ですが、余裕を持って本番を楽しむ悟空タイプです。逆にマタハルさんはすごい緊張感を高めて望むタイプで、追い込み方がアスリートっぽいなという印象。冷静で頼れるナオンだ。

 表情や声の引き出しが多く、演出をつけていて飽きません。そして瑛紀さん同様、演出にすごく従順です。(もしかしてダブルデックのせい?)
サイゼリヤでマタハルさんはなんで演劇してるんですか?って聞いたら「人気者になりてぇから」と鼻の下をこすりながら言ってて可愛かった。皆、応援してあげてくれよな。私はマタハルというコンテンツを通して皆を笑顔にするためこれからも無茶振りし続けたいと思ってます。覚悟しろ。

⑧田原八隅

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 ついにこのお方と小劇場で相まみえる日が来ました。永遠の天才小学生・田原さんです。なんと、田原さんは私の高校演劇部のときの同期です。(しかも同期3人だけ。)
 高校卒業後は早稲田大学の演劇サークルで腕に磨きを掛けていたようです。お互い演劇の呪縛からは逃れられなかったね☆こんなおもしれぇ女なかなかお目にかかれない!ということでウン年越しに熱烈オファーを出させていただきました。

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 なんだこの写真。天才占い小学生タレントで龍司の娘・貴理ちゃんを演じていただきました。演じると言うかもはや田原さんそのもの。私は田原さんのことを天才小学生なんじゃないかな?と本気で疑っています。高校生のときも天才小学生の役させてました。アンタ本当に私と同い年?

 私が配役で最も重視する点はルックスです。小劇場で小学生役といえば小柄な女性がやりがちですが、どこかお姉さんの空気が出てしまっていることがほとんどです。集められる役者の年齢層が狭い以上、田原さんと瑛紀さんの織りなすルックス年齢差が自然なことは大変尊いものです。

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 今回田原さんにはお客様へのアナウンスもやってもらいました。田原さんの武器は滑舌の良さです。説明的セリフを淡々と喋らせたときの説得力はものすんげぇ。そして田原さんも演出に従順…いや、従順というかバカ真面目です。もしかしたら天才ではなくバカなのかもしれません。ついついトンチンカンな演出を要求してはハケで大笑いしてました。

 私は見た目からしてひょうきんなのでどんなにふざけても「あ、ひょうきんな人がふざけてるな」という印象ですが田原さんがふざけると「どうして?」となり後を引く面白さを生みます。田原さんと高校で出会ってなかったら今の私はいないかもしれません。ワロタ。

⑨ナルミ・ケイ(劇団美辞女)

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 ついでに紹介させてください。ウチのナルミさんです。私と同じく日本大学法学部の演劇サークル「劇団群狼」のOGで同期です。言い換えれば「最後まで私についてきたやばい女」です。劇団美辞女は私のワンオペに見えがちですが名前のない仕事や事務面金銭面をだいぶ助けてもらっています。今回は舞台監督までしてもらいました。オツカレっす。

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 占い狂信者のボイン社長・胡桃子という役でした。ナルミさんもマタハルさん同様、前回公演で主人公のオタク漫画家・ラブ子を演じていたので、とにかくガラッと印象を変えよう!とまずはボインでお金持ちの設定を付与しました。だって面白そうだから。そして胡桃子も脚本を練る中でかなり性格が変わったキャラです。正統派のヒロインにするつもりが悪役へと大変身。

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 三角の恋人を登場させよう!となったとき、私が描きたかったのは”下方婚”の考え方でした。下方婚とは女性に対して男性の方が劣っている様をいうそうです。たまにあるでしょ、「なんであんな美女とブ男が!?」みたいな状態。そこから物語が生まれる気がしたのです。
勿論、大野さんはブ男ではないしナルミさんも…普通の女です。より二人に格差をつけるためにボインの女社長と口の軽いフリーターという設定にしました。決して無意味にボインな訳ではありません。

 キャラクター、キャスト含め全員好感度が高いことをすごく重視しているので、悪役と言っても悪くしすぎたくありません。そんな意味で占いを信じすぎているという設定は便利でした。胡桃子には胡桃子の正義がある!てな具合で。演技では好意と悪意の切り替えに苦戦しましたが、最終的にかなり凄みのあるキャラになりました。怒るの上手になった。ナルミさんにはキャピキャピしたヒロインよりヒステリックな女社長の方が合ってましたね。しかし、いつかどこかでリベンジは果たしたいです。

 ナルミさんの強みは”素”の温度を無から産めることです。どんなに熱く盛り上がってるシーンでも一瞬でスンッと真顔になったり、流れをぶち切ったりすることが出来ます。「ちょ、オイオイオイ」とつい言わせたくなってしまいます。私は絶対にそれが出来ないので羨ましいです。逆に弱みは滑舌です。”占いの館”という難関ワードに苦戦しててウケました。

⑩ワタナ・ベリヨ(劇団美辞女)

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 一応書きます。ワタナ・ベリヨと申しまして高校演劇→大学演劇を経て今劇作しながら役者もしてます。最近でこそ他所様の公演に参加させていただいてますが、学生時代はずーっと自分で書いて自分で演出して役者も自分でしてました。一番ひどいときは田原さんと二人の芝居で私が作演出という状態でした。記事の最後に動画載せておきます。よくここまできたもんだ。

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 今回は見た目最強だけど実は気弱な占い師?忍という役でした。初期は私がよくやりがちな肝っ玉母さんみたいなただのおばさんキャラでしたが、胡桃子を悪役に転換したあたりから弱キャラにシフトしました。

 私はよく役者を食材に例えます。例えば茶髪さんはごはん。プレーンでどんな劇にも合う。例えばマタハルはトマト。痛めつけたほうが美味しくなる。そして私を例えるなら牛脂だと思っています。とにかくハイカロリーで胃がもたれる、エネルギーの塊。

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 だから私は全体のパワーバランスを崩しがちです。目立ちすぎます。作演出の立場で自分が一番目立つというのは私的には恥ずかしい状態というか、イキってると思われたくないというか……。今回は思い切って”主要人物だけど出番めっちゃ少ない”という感じにしてみました。このくらいもいいなと、手応えアリ。

 そして私の最大の弱点は喉の弱さです。声がすごく大きいので喉が先にだめになってしまいます。必要以上にでかい声出す癖が高校生の時から全く直りません。ね?田原さん。本番でだけ私のことを見てる親御さん達からはこういう声の人だと思われてます。違う、本当は美声です。精進しま~す!

おわり

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 以上、女性キャスト5名をご紹介しました。いかがでしたか?

 こういっちゃあなんなんですが、私はキャスティング能力が高いと自負しています。そしてその人に合わせたキャラクターや衣装を考えるのも多分得意です。と、いうことで次回は衣装について書きたいと思います。
これいつまでどこまで続けよう。あとは脚本と演出、音響と照明と舞台美術、宣伝美術、ダンス、感染症対策なんかについてクレームがつかない限りは書きたいです。全部書き終わるまでに別の楽しいことを見つけたらすみません。そっちに没頭させていただきます。

じゃ、テンキュー✌
ワタナ・ベリヨ

 ↓おまけ写真集↓

↓2019まるごと全部愛してねより

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↓こうしてって言ったらしてくれた田原さんの写真

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↓自撮りを参照してメイクする田原さん

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↓実は3人同い年です。おばさん、JK、小学生だけど…。

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↓激レア!高校生時代のベリヨと田原さん

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↓なんと動画も残ってます。ついでに美辞女のチャンネル登録もお願いします。ビーボーン(2012)作・演出/ワタナベリヨ 出演 田原&ベリヨ
双子の胎児が織りなすショートコント集です。ベリヨ処女作!









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