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If your TOEIC score was below 300, ...

PRESIDENT誌は例年春先に英語学習法の特集をします.ここにTOEICスコアごとに学習方法のアドヴァイスが載っているのが特徴です.今年は有名なヒロ前田さんと濵﨑潤之輔さんが担当になっています.
詳細はぜひこの雑誌を手にとってお読み戴きたいのですが,スコアが下に行けば行くほど裏技を探しても基本的な英語力を身につけないことにはしょうがない,と真っ当なことが書いてあります.
実は,大昔,同じことをインターヴューを受けて同じ雑誌に僕の名前で記事が載ったことがあります.

このころでは,400点よりもさらに下の「〜300点」という見開きがあって,そこで「まだ対策テキストに手を出してはいけない」とまとめてあったのです.

興味があれば,中古のバックナンバーがAmazonで1円とかで売っているようなので取り寄せてみてはいかがでしょうか.ただ,思うことがあって,中学英語のような基礎が大事ということはその通りですが,そのアドヴァイスが該当する学習者に刺さるかというと微妙なところです.
というのは,そういう学習者のみなさんだって基本が大事なことはわかっている気がします.でも,やらないのか,できないのか,という問題があります.

あまりぼくは純粋に「やる気」だとか「気合い」とかいう問題にしたくないので,ちょっと違った角度でなぜやらない,できないのかを考えてみます.実は,自分の求める方向性と提示された学習プランにつながりが見出せないのではないでしょうか.例えば,中学英語的な基礎知識の学習だって,指導者目線では「ああこの文法事項(単語)ね.簡単そうに見えるけどセッティングをオフィスに変えればTOEICで出題されてもおかしくないよね」みたいなことはすぐにわかっても,それを英語が苦手でこれからやろうとしている学習者に期待するのは無理でしょう.

同時に,このレヴェルの超初級者にとっては中学英語だってかなり難しくて,その教材を与えられたところで何がポイントなのか,あるいはどうそのテキストを学習したらいいのかわからないまま,結局挫折してしまうのではないでしょうか.漫画にもなったこのベストセラー本のようにそのコンテンツに通じている指導者とそうではない学習者(厳密には学習者にまだ慣れていない人)は見えているものが違っていて,やる気の問題で補えないことも多々あります.

じゃあ,どうすればいいのか.あまり考えたくない人,かつ思い切って数万お金を使っても構わないならば,この教材をやってみてください.Part 1からPart 7まで超初級者のことを考えて英文を全部ぼくが書き下ろしています.繰り返し同じ表現に出会うことで基本知識が定着する工夫もしています.

でも,それではお高いという人は,何年も前にPRESIDENT誌に書いた記事にあるような何(what)をやるということだけでなく,『『はじめてのTOEIC® L&R テスト きほんのきほん』をより効果的に使うために』というネット記事に書いたどのように(how)やるかをより具体的に詰めていくしかないと思います.

そこで,ぼくのインターヴュー記事はかなり前のものなので,そこで紹介した教材も古くなったり絶版になったりしたので代わりのものを紹介していながら,それらの教材(実のところをいうと教材はよほどレヴェルが合っていなかったり,TOEICから程遠いとか,英語が間違いだらけとかそういうのがなければ何でもいい)をどう使っていくのかということを具体的にここで出していくことにします.

To be continued…

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