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「オッズ馬券法」の現在 ~これまでの歴史と今後の見込み~
こんばんは。本日は「オッズ馬券法」に関して、一部ネタバレも含みつつお話ししたいと思います。「オッズ馬券法」に興味がある方は少しボリュームがありますがぜひ見ていってください。
① 「オッズ馬券法」はなぜ始まったか?
私は高校生のころから競馬をはじめ、麻雀、パチスロ、株式投資(個別株、日経先物etc.)などのギャンブルにどっぷりはまったギャンブル狂です(笑)
勝利至上主義の自分は上記ギャンブルは”ほぼ”すべて勝ってきました。正確にいうと勝ち続けてきました。”ほぼ”というのは競馬ではトータル収支をプラスにもっていけなかったんです。。でも、競馬は勝てなくても仕方がないと思っていました。最初から20%以上持ってかれているんだから、、、。
でもある時、やっぱり勝ちたい!という思いがなぜか燃え上がり、チャレンジが始まりました。
これまで様々なファクターで予想してきましたが、すべての予想ファクターの総和であるオッズを分析することが”勝ち続ける”ことの唯一の方法ではないかと考え、オッズ解析に乗り出しました。
② 「オッズ馬券法」とは?
みなさんも、レース後の確定オッズをみて、予想外にオッズが高かったり低かったりすると感じることがあると思います。不自然に買われている馬は何らかの情報筋のまとまった投票が入っている可能性があると考えています。
私のシステムでは単勝、複勝、馬連のオッズを解析することで、本来あるべきはずのオッズからの歪みを指数化しています。どのようなオッズの歪みがある場合に回収率がよくなるのかは正直分かりませんので、とにかく多角的にオッズの歪みを指数化して、それを後から検証する手法を用いています。
③ 指数の有用性を検証する手法
Ⅰ. 絶対評価
ある指数が〇〇以上の馬をすべて単勝または複勝で同額購入した場合の回収率を算出します。実際の例を示します。
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計7293頭で指数を解析しており、例えば指数が2.25以上の馬は7293頭中85頭いて、その85頭の単勝をすべて同額購入すると回収率121.5%、単勝的中率27.1%、平均倍率が4.49倍であったことが分かります。
ただ、確率の収束の観点から、このデータが確からしいといえるデータ数は概算で4.49×100≒450であり(2024年11月20日の「【期待値と収束】回収率と絡めて」の記事参照)、まだまだデータ数が不足しています。
Ⅱ. 相対評価
あるレースの中で、指数が最も高い馬をピックアップします。その馬の単勝または複勝で同額購入した場合の回収率を算出します。結果の一部の共有します。
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左上の数字が施行レース数です。施行レース数が少ない時には回収率が120%を越えていたINDEX5などは、回数を重ねるにつれ回収率が下がっているのが分かります、、。これが収束ですね(涙)。ただ、右側の指数Ⅶ、Ⅷに関しては、特に指数Ⅶに関しては的中時の平均倍率が4.3倍ですので、的中率が1/4とすると、確率の収束が期待できる400レースにほぼ近い378レースを解析した時点でなお回収率が100%を越えています!
実はINDEX1-6とⅦ、Ⅷでは指数の性格に大きな差があります。
④ データの取得方法
基本的にはレース当日の朝8時半のオッズを用いて解析しています。
ただ、上記に示した指数Ⅶ、Ⅷに関しては、朝8時半のオッズに加えて最終的なオッズも解析し、オッズの歪みに加えてオッズの変動も取り入れて指数化しています。
システムの開発に着手した当初は、朝イチにオッズ解析してシステムの推奨馬を購入、日中は競馬に張り付かなくても夕方に結果をみたら勝っている、といったものを目指していました(笑)。指数の絶対評価で紹介したINDEX4などはデータが蓄積しても回収率が120%を越えているようであればそのような運用が可能かもしれませんが、まだ未知数です。さらには指数の絶対評価で馬券を購入するとなると、購入数がかなり絞られてきてしまいます。1週間で購入が2‐3レースということもでてくるかもしれません。
ところが、オッズの変動を取り入れた指数であれば、購入数を担保した上で高回収率が期待できます!
⑤ 「オッズ馬券法」のその後
これまで使用していたシステムを大幅に作り替え、オッズの変動を取り入れた10指数を新規に作成して解析に取り掛かりました。
幸い朝イチオッズはデータベースに集積してあり、最終オッズはJRAのホームページから取得できました。データの解析には気が遠くなるほどの労力を要しましたが、新しい指数も一気に大量のデータを得ることができました。
以下に結果を示します。
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解析レース数は378。それなりのレース数をこなした上で、単勝、複勝ともに回収率が100%を越えている指数が複数あります!かなりいい結果に見えます。ただ、指数6などは施行レース数が増えるにつれて好ましくない方向に収束していく可能性もあり、もう一押しほしいところです。そこで現在取り組んでいるのは条件付きで回収率を計算することです。例えば、あるレースで指数6とⅦが最も高い馬が一致したときのみ購入し、その回収率を算出することなどです。これをやると単勝や複勝の回収率が150%を越える組み合わせがいくつもでてくるのですが、当然ながら施行レース数が減少しますので、まだまだ多くのレース施行後に指数の有用性を判断する必要がでてきます。
また、このオッズの変動を取り入れた指数で評価する場合の難点は、一日中張り付いている必要がでてくることです。これまでのように朝にまとめて当日の推奨馬をお示しすることはできず、レース直前の発表になります。そして、現実的に休日に張り付いていることができる日は限られてきてしまう。うーん、、。でもこのオッズの変動を用いた指数を主体にこのシステムをブラッシュアップさせて、「馬券を制する」ことを夢でなく現実にすることを是非達成したいと思います!
今後は週末張り付けるときには、推奨馬を随時アップしていきます。もし張り付けない時でも、朝イチオッズは頑張って解析し、後ほど最終オッズをJRAホームページから取得することで、後追いで結果解析はできますので、できるだけ報告できればと考えています。
いかかでしょうか?「オッズ馬券法」、いけそうな気がしませんか?
是非今後もお付き合いお願いします!