カウンセラーとは
カウンセラーは、クライアントに言いにくいことを言わなければなりません。
そのため、クライアントから恨まれることがあります。
深い共感力があるカウンセラーでも、「憎まれる時」があります。
それは、通らなければならない道です。
「憎まれること」をカウンセラーが言うには意味があります。
カウンセラーに、「そう言って頂いたことに、私はとても怒っていて、先生を憎んでいます。」と冷静に感情を伝えることです。
そうすると、先生はきっと、「わかりました。すみませんでした。」とまず謝ってくれるでしょう。
いつもクライアントが憎んでいたパターンは、相手から謝罪の言葉なんかありません。
そのため、拍子抜けして、その「憎んだ感情」の源へと癒しが進んで行きます。過去の出来事の感情が、今いる人物へ自分の心の影が投げ込まれていることを、先生がわかりやすく説明してくれるでしょう。
この段階は、なぜそうなったかを紐解く時間です。
カウンセラーは、薬の処方箋を出す人ではありません。
クライアントに寄り添い、伴走者のような存在でなければなりません。
「私は寄り添い、あなたの心の友です。」ときれいなコピー、イメージで訴えても、カウンセラーそのものが、自分に向き合った時間が300、400時間ないと共感力が育ちません。
そして、常に自分もカウンセリングを受け続けることが、本物のカウンセラーになる道筋です。
本物のカウンセラーになるには、近道はありません。
今、カウンセラーの方々は、実践をしながら、自分に投資をする必要があります。クライアントは癒しの成果が出るまでに、時間がかかります。
カウンセラーも時間をかけて、自らを癒し続けることです。
そうしないと、カウンセラーは稼いでも、稼げなくても、辛い過去の感情がボディーブローのように効いてきます。
なんのために、カウンセラーをやっているのか。
そんな疑問が浮かばないために、今から自らを癒すことに目を向けることです。その苦しみ、迷い、苛立ちの体験があり、クライアントの憎しみが本当に共感できるのです。
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