ちょっとダークソウル考察・・・4
カースの目的
(ネタばれ含みます)
1~3回でグウィンの目的が不死人に火継ぎをさせつつ、
自分は不死人が集めた王のソウルで復活し、
再び火の時代の栄華を手に入れようとしていたのではと考察しました。
今回はそのライバル(?)であるカースの目的を考えてみたいと思います。
アノールロンドで王の器を取得後、
フラムトと話さずに小ロンド遺跡のボスを倒すと出会うことになるカース。
カースに話すとグウィンは人を恐れ、
人から闇の王が誕生しないように人を支配し真実を隠したと言います。
更には主人公にグウィンを殺し四人目の王になって闇の時代を迎えるよう促します。
カースはそれが世界の理であり、世界の蛇である己の使命は正しい王を探すことだと。
そう、カースの目的は闇の王を頂き闇の時代を築くこと。
しかし、ここで一つ疑問が生まれます。
「何も殺しに行かなくても、
最初の火はいつか消えるんだからグウィン勝手に死ぬんじゃない???」
火はいずれ消えるのだから、主人公が行動を起こさなくても闇の時代は訪れるはずなのです。
ならカースはあれやこれや手を打つよりも、
イングウァードを殺して封印の鍵を頂いて公王の封印が一生解けないようにすればよかったはず。
そうすれば王の器は満たされることなく、
不死人がグウィンの元へ辿り着いて火継ぎが行われることもなくなります。
まぁ世界の蛇の特徴で自分で手を下さないってのがありますから、
イングウァードを殺すのはご法度なのかな?
マヌスを蘇らせたり、公王を唆したりしたみたいに誰かを唆して、
イングウァードを始末するのは容易いことのはず。
ロートレクかローガンあたりは喜んで協力してくれそうだし。
しかしカースは敢えて王の器をソウルで満たし、
直接グウィンを始末するように言ってきます。
おかしいですね。
私が思うに、
あのまま火が消えるのを待っていても闇の時代は訪れないのではないでしょう。
そもそもです。
ゲームの開始時はちょうど火の時代の終わり際。
少し前は火の時代。
さらに前は火のない灰の時代。
そう、火の時代は始まりの火が灯ったことでスタートするのです。
そして、始まりの火が灯ったことにより差異が生まれ、
光と闇、暖かさと寒さ、生と死と言う概念が誕生するのです。
と言うことは、始まりの火がなくなれば差異はなくなり、
光も闇もなくなってしまうのでは。
じゃぁ一体、カースの言う闇の時代とは何なのでしょう?
おそらくそれは、始まりの火がもっともっと弱くなり、
残り火程度しか残っていない世界なのではないでしょうか。
実際、闇の王エンドを迎えると世界は闇に覆われる訳ではなく、
しっかりと松明が灯っているのが映ります。
きっと完全に光がなくなるの訳ではないでしょう。
実際、オープニングムービーでも、
「夜ばかりが続き」
というセリフが出てきます。
光は完全になくなりはしない物の一日のほとんどが夜になり、
暖かさより寒さが、生者より死者が世界を支配する。
闇の時代とはそんな世界。
その世界も始まりの火が完全に消えてしまえば、
差異がなくなる以上は灰の世界へまっしぐら。
だから始まりの火が消えないようにしないといけない。
でも始まりの火が強くなっちゃえば再び火の時代に。
いつ最初の火の炉に誰かがたどり着いて火継ぎをするかわからない。
どうしよう。。。
あ、始まりの火を強い闇で覆って持ち歩けばよくね?
そうです。
カースがグウィンを殺すように示唆するのは
主人公に始まりの火を吸収させるためなのです。
実際、グウィンを殺すと始まりの火の炉の火は消えてなくなります。
薪であるグウィンが滅びたからなのかと思えますが、
実際はグウィンのソウルは主人公に吸収されたので、
火その物も主人公に吸収されたのではないでしょうか。
しかし、ダークソウルを持つ主人公に吸収されたため、
世界を照らすことはできなくなってしまった。
かと言って火がなくなった訳でもない。
主人公はダークソウルの力だけでなく、
王のソウルも持つ絶大な存在になりすべてを支配する王になる。
闇の王の中で始まりの火は世界を照らすことなく燃え続ける。
これがカースが思い描いだ闇の時代到来のシナリオ。
世界の蛇の言う光から闇へと巡る理のシナリオ。
ただ、疑問というか疑念というか、
一つだけ引っかかることがあります。
「闇の時代って亡者の時代じゃん?
いくら世界の覇者になったからって
亡者のままじゃ人間幸せじゃなくね?」
ま、私が俗物だからそんな考えに至るのでしょうかね?
長くなったので続きはまた次回。
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