コンクリート診断士2024年第1問解説
コンクリート診断士の資格を取得したい方や、2024年度の問題解説に興味のある方にぜひ読んでいただきたい記事です。本記事では、コンクリート診断士の合格に向けた過去問解説ついて詳しく解説します。 過去の傾向や注目されるポイントを紹介します。コンクリート診断士を目指している方にとって、この記事は役立つ情報満載です。コンクリート診断士の合格を目指す上での参考にしていただければ幸いです。
皆さん、こんにちは。暇なサラリーマンです。
私の備忘録もかねて、コンクリート診断士の問題解説を1日1問やっていこうと思います。
では、2024年第1問です。
コンクリート変状の問題になります。
(A)は打ち重ね時間の間隔が過ぎてしまい、前に打ち込まれたコンクリートの凝結が始まり、後から打ち込まれたコンクリートが一体化しない状態となって、打ち重ねた部分に不連続な面が生じる コールドジョイント というひび割れです。なので、選択肢は(1)か(3)に絞れます。
ちなみに、コールドジョイントとは、冷え切った継ぎ目という意味から来ています。
対策としては、打ち重ね時間の間隔をできる限り短くすること、バイブレータを使い前後のコンクリートの一体化を図ることがあげられます。
練り混ぜから打込み終了時間についても決められてまして、外気温が25度以下のときは2時間以内、外気温が25度以上の時は1.5時間以内です。
コールドジョイントの補修方法としては、軽微な場合はポリマーセメントモルタルではけ塗りを、縁切れしてる場合はUカット工法を行います。
(B)は柱部材にできた砂すじです。
プラスチックひび割れが、試験の時に分からず、柱でブリーディング水の上昇はないかなと思い選択しませんでした。
ブリーディングの多いコンクリートの浮き水を取り除かないで打込みを継続した場合や、軟練りコンクリートを過度に締め固めた場合に発生しやすいです。
型枠の継ぎ目や隙間からブリーディング水が出て、型枠を取り外した後に砂すじができています。
参考までに、プラスチック収縮ひび割れも。
コンクリートが固まる前の「プラスチックな状態、すなわち、可塑性のある、変形しやすい状態」において、直射日光や風による水分の蒸発によりコンクリート表面が急激に乾燥することよって生じるひび割れ。固まる前のため、速やかにタンピングにより処置します。
亀甲状の細かいひび割れで、写真Bと全く違いますね。
なので、Bはプラスチック収縮ひび割れでなく、ブリーディング水の上昇によるものと判断しました。
ちなみに、乾燥収縮ひび割れとの違いは以下の通りです。
コンクリートが固まった後の乾燥収縮ひび割れ。エポキシ樹脂注入工法などによりひび割れを埋めて補修しますが、仕上材の施工後にひび割れが進行しないように、仕上材の施工前までにできる限り長期間経過し、ひび割れができる限り終了した後に補修を行う計画としないといけません。
長くなってしまいました。
(C)の変状は、表面気泡です。
階段の上裏といって、斜めの部分で型枠が組まれて施工されたものですが、傾斜した部分に表面気泡が発生しやすい条件と合致します。
橋梁のアーチ部や高架橋高欄の傾斜部にも発生しやすいです。
ちゃとさ さんのひび割れブログがとても分かりやすいです。
以上になります。
勉強頑張りましょう!
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