イベントレポート:建設xTechPitchに代表井上が登壇!工事の見積もりをAIが自動査定する「工事ロイド」とは?
こんにちは!THIRD(サード)広報です。
2024年5月22日(火)に、みずほ銀行様主催で建設業界のスタートアップピッチイベント「建設xTechPitch」が開催されました。
THIRDからは代表の井上が登壇し、当社がご提供している建物・工事にかかわるAIソリューションをご紹介しました。今回は、工事の見積もりをAIが自動査定する「工事ロイド」を中心に、当日ご紹介した内容をお伝えします!
■株式会社THIRDとは?
THIRDは2015年に創業し、建築・機械・電気工事のコスト削減コンサルタントとしてスタートしました。現在は、AI技術を駆使して不動産・建築業界向けの経営コンサルティングとSaaSプロダクトを複数提供しています。とくにAI開発においては、世界で40万人が参加するAIコンテストで20位以内にランクインするエンジニアが複数在籍しています。
■建築業界を取り巻く課題
建築業界は、技術者の高齢化や人手不足、資材価格と人件費の高騰など多くの課題を抱えています。最近では、資材価格が案件受注時よりも高騰していて、不採算工事案件に対する懸念も増えてきています。
■工事ロイドの魅力
工事ロイドは、工事の見積査定を自動で行うAIシステムです。
73万型番を網羅したデータベースを持ち、最新の部材の卸値を常に更新しています。これにより、工事の見積もりを1行ごとに解析し、適正価格を査定してくれます。さらに、査定した金額で工事の発注を可能にする工事業者手配の機能も持ち合わせています。
■当社AIによる課題解決事例
事例①:AIによる見積精査の自動化で、大幅なコスト削減を実現。
工事の見積精査作業をAIで自動化することにより、これまで見積精査にかかっていた工数が削減できました。見積金額自体も、平均して20%程度のコスト削減につながったという会社様もいらっしゃいました。
事例②:協力会社の見積もり明細行をAIが抽出、名寄せ、分析し、発注の意思決定をするためのデータに最適化。
同一の部材でも協力会社によって見積の書き方がバラバラなことがありますが、そんな見積もAIが名寄せし、分析し、発注の意思決定をしやすくするデータに最適化できます。
事例③:建物管理コストの削減と予実管理精度の向上を実現。
当社では、工事ロイドの他に、AIを使った建物管理クラウドシステム「管理ロイド」を提供しています。管理ロイドでは設備機器の修繕履歴や運転データなどの建物情報を一元管理できます。ここで集めた建物データを活用することで、設備機器の正確な残存期間が把握でき、長期修繕計画を科学的なアプローチで見直すことができます。
現状の長期修繕計画はBELCAを基準に意思決定されることが多いですが、実際の建物で利用されている設備機器のデータを取得すると、残存期間がまだ多く残っているケースが多々あります。管理ロイドで集めた建物データを活用することにより、「まだまだ使用できる設備機器を必要以上に早く交換してしまう」といった事態が避けられ、建物管理コストの削減や精度の高い予実管理が実現できます。
■会場の皆様からいただいたご感想
「AIによって適正な見積価格を算出できることで、発注側は見積もりの検証作業から解放され、大きなメリットを享受できると思います。」
「経験の少ない担当者でもスムーズに作業を進められ、交渉も円滑に行えるようになりそうです。」
「客観的な数字が明示されることで、値決めのプロセスに革新がもたらされると感じます。」
■イベントを終えて
今回のピッチセッションでは、当社の技術力やSaaSプロダクトによる課題解決の事例を詳しく皆様にお伝えできた機会になったと考えています。今後もAI技術のさらなる進化と皆様の課題に寄り添えるソリューション提供に努めてまいります。
THIRDでは、今回ご紹介した「管理ロイド」や「工事ロイド」の他に、AIの受託開発も行っています。
気になる方はお気軽にお声がけください!
https://third-inc.co.jp/contact