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建物のスマートビル化を実現する管理ロイドの新機能「遠隔監視オプション」とは?

THIRDは先日、「管理ロイド」の新機能「遠隔監視オプション」をリリースしました!
本機能では、中央監視装置や外付けセンサー等のデータを管理ロイドと連携することで、管理ロイド上で物件の遠隔監視を行い、設備管理業務に建物データを利活用することができ、低コストで既存物件をスマートビル化することができます!
今回は本機能で実現できることを、実例を交えて詳しくご紹介していきます!

■「遠隔監視オプション」開発の背景と狙い

少子高齢化に伴い深刻化する人手不足やインフレによる人件費高騰などの要因により、不動産管理業界の経営環境が悪化しています。とくに人手不足は顕著で、採用が進まず管理物件を減らさざるを得ない不動産管理会社も出てきています。
そこで当社は、これまで不動産管理の実務に使われてこなかった中央監視装置のデータを管理ロイド経由で利活用することにより、不動産管理品質を向上しながら不動産管理業務の工数削減を実現できると考え、本機能を開発しました。

■「遠隔監視オプション」の仕組み

「遠隔監視オプション」は、中央監視装置や外付けセンサーから得られた設備機器の信号を、建物管理に必要なデータに変換・蓄積し、管理ロイドに自動連携する機能です。
中央監視装置からは、不具合の通知や設備機器の発停情報、温度、湿度、電流、電圧、圧力などの各種運転データが管理ロイドに連携され、物件の遠隔監視ができるようになります。
センサーについては、漏水、電流、振動、圧力、水位など外付けセンサーを設置するとその情報が瞬時に管理ロイドに連携され、遠隔監視、点検の効率化などに活用する事ができるようになります。

スマホのアプリや中央監視装置、外付けセンサーで集めた情報をダッシュボードで確認できる

現状のスマートビルのソリューション(ビルOS)はビルごとにシステム開発やカスタマイズが必要ですが、本機能はSaaS型の仕組みを使っておりビルごとのカスタマイズが不要なため、建物のリアルタイムデータを取得するためのハードルが低いのが特徴です。

中央監視装置や外付けセンサーから得られた設備機器の信号を、建物管理に必要なデータに変換・蓄積し、管理ロイドに自動連携する

■本機能で実現できること

中央監視装置や外付けセンサーのデータが管理ロイドと連携することにより、管理ロイドを起動した際に点検数値の自動読み込みと報告書の即時作成が可能になります。
設備機器の発報情報も管理ロイドに自動で起票され、不具合報告書もボタン一つで出力できます。
従来紙中心に行われていた点検や不具合修繕対応のオペレーションが、データ連携によって一部自動化されることで、点検・検針業務や不具合修繕対応の業務効率化が可能になります。

遠隔監視オプションで実現できること

また、複数物件の設備の異常・発報情報を一つの画面で確認ができ、遠隔地から未対応の不具合を確認して現地の設備員に指示をすることもできます。これにより、日中・夜間の監視人員の削減を行うことができます。

遠隔地から設備の発報情報が確認でき、現地の設備員に指示を出すことができる。

既存の常駐物件では、人手による点検業務/作業が多く発生していましたが、中央監視で集められる建物データを利活用して、設備管理業務工数を大幅に削減することができます。物件によっては、点検業務の工数を50%削減できたケースもあります。

■導入のステップとコストについて

導入にあたっては、対象物件に管理ロイドと中央監視装置が導入されている必要があります。
中央監視装置に接続されている設備機器のリストをTHIRDが分析し、設備機器の情報を管理ロイドに連携するためのハードウェア(BACnet Gateway機器)を設置します。
これにより、従来の20分の1のコストで、物件のリアルタイム情報を管理ロイド上で確認できるようになります。
また、5年間でかかるコスト比較では、既存のビルOSと比較して70分の1以下のコストでご提供可能という試算も出ています。

■建物データ利活用の今後の展開

本機能で収集したデータは、物件の設備台帳と連携することで、自動でグラフ化され、科学的分析に基づいたモニタリングが可能になります。
現状の長期修繕計画はBELCAを基準に意志決定されることが多いですが、実際の建物で利用されている設備機器のデータを取得すると、残存期間がまだ多く残っているにも関わらず交換の提案が出てくることが散見されます。

本機能のように、建物がスマートビル化し建物データを取得できるようになると、長期修繕計画を科学的なアプローチで見直すことができ、建物の資本コスト(CAPEX)を削減することができるとTHIRDでは考えています。

今後はAIによる予防保全、不具合対応のレコメンド、長期修繕計画の自動作成機能の開発なども検討しています。

ダッシュボード上で設備の運転状況を確認できる

■このような方におすすめです!

 ・不動産管理業務に必要な工数を削減したい方
 ・物件の遠隔監視を低コストで実現したい方
 ・低コストで群管理を実現したい方

THIRDでは、工事のコスト削減を実現するプロダクト「工事ロイド」や、大規模な工事の発注を実施している企業様に向けた労働生産性および発注改善のためのAI受託開発なども行っています。気になる方はお気軽にお声かけください。

https://third-inc.co.jp/contact


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