「管理ロイド」と竹中工務店の「ビルコミ」を連携させ不動産管理の効率化を目指した共同サービスとは?
こんにちは。THIRD(サード)広報です。
2023年12月13日(水)から15日(金)まで、東京ビッグサイトで開催された第4回不動産テックEXPO東京に出展しました!前回の大阪での盛況を上回る活気に満ちた3日間でした。
出展前日公開となった、THIRDの「管理ロイド」(*1)と竹中工務店の「ビルコミ」(*2)の連携について当社代表の井上が竹中工務店ブースにてセミナーを実施しました!
本記事では、竹中工務店との共同サービスについてさらに詳しくご紹介します!
*1:管理ロイドは、不動産管理業務をデジタル化し効率化するAI-SaaSソフトウェアです。
*2:ビルコミュニケーションシステムは、建物のデータを統合管理し、効率的な建物運営を実現するクラウド型プラットフォームです。
※具体的な情報は文末に記述しています。
現在、不動産管理業界は、大きく2つの問題を抱えています。
人手不足とスタッフの高齢化
不動産管理分野では、特にクレーム対応のような重要な業務が敬遠される中、スタッフの高齢化や人手不足に悩まされています。
デジタル化の遅れ
不動産管理業界は、他業界に比べてデジタル化が遅れている現状に直面しています。点検の際の目視や手書きによる報告書の作成など、デジタル化に追いついていない状況です。
不動産管理業界において、労働コストの削減と管理作業の効率化を目指し、AI技術を用いたスマートビルの運用が注目を集めています。
不動産管理の効率化を目指した共同サービスとは?
先日公開した、THIRDと竹中工務店が模索している共同サービスは、「管理ロイド」と「ビルコミ」の連携により、下記のメリットがあります。
ビル管理業務の効率化
従来のビル管理業務では、人による目視での点検・報告が主流でしたが、ビルコミで集めたデータを管理ロイドを通じて確認することで、現場へ足を運ばずに設備の状況を把握し、適切な人員配置を行うことで、結果として作業時間と人的コストを大幅に削減できます。
管理品質の向上
ビルコミはビルOS(*3)として、設備機器の運転データを効率的に蓄積し、管理品質を向上させることが可能です。このビックデータによって、設備の運用状態や人の動きのデータを集めて分析することができ、これらの情報をもとに、ビル内の各種設備やサービスを精密に管理し、調節することが可能です。
3*:ビルOSは、スマートビルの機能とデータを一元的に管理、運用、連携するための「データ連携基盤」です。
AI×ビッグデータを活用した不動産管理のデジタル化により、建物の状態を遠隔で確認できるようになります。これによりトラブル対応の受付や作業割り当て、緊急時の対応などの不具合管理機能が強化され、緊急対応能力が向上します。さらに、この技術を活用することで、最適なスタッフ配置を実現し、不動産管理における現場業務の効率化が可能になります。
共同サービスについて
管理ロイドはビルコミとスムーズな連携を行うため以下のような機能を開発しています。
1.中央監視盤、センサーデータを受け取るためのセンサー台帳が新たに設けられ、設備機器台帳に紐づけて登録することが可能です。
2.ビルの設備機器の稼働データが一覧形式で表示され、異常を報告している設備機器に関しては、現場に人員を急行させるための不具合チケットを自動で生成する事が可能です。
3.設備台帳に運転データが関連付けられることで、設備に関わる運転データの確認/分析が可能です。
さらに、今後も私たちはAI技術を活用したシステム開発に積極的に取り組んでいきます!
管理ロイドとは?
「管理ロイド」は不動産管理会社向けのAI-SaaSソフトウェアです。無料のアプリを使用して点検、検針、清掃報告などの入力を行えば、事務所への帰社後の報告書作成業務が不要になります。これにより、不動産管理実務のペーパーレス化、労働生産性の向上、遠隔監視などが実現できます。紙に起因する単純作業の削減により、労働生産性が向上するとともに、時短やミスのリスクが低減します。さらに、提出書類のダブルチェックなどをAIがサポートし、不動産管理の品質を向上させます。
詳しくはこちら:https://kanri-roid.app/
ビルコミュニケーションシステムとは?
竹中工務店が提供する「ビルコミⓇ」は、オープンな通信規格を採用したクラウド型のデータプラットフォームです。建物設備システムや各種センサーを通じて得られるビッグデータを効率的かつセキュアに扱うことができるため、高付加価値の建物サービスを継続的に提供することが可能です。※ビルコミ®は竹中工務店の登録商標です
詳しくはこちら:https://www.takenaka.co.jp/solution/future/builcomi/
以上が不動産テックEXPOでお話しした共同サービスについてです。
THIRDのブースにお立ち寄りいただいたみなさま、ありがとうございました!
みなさまの課題や悩みを解決できるようこれからも精進してまいります!