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SF論と善人

近頃……と言うほど近頃でもないですが、「SFとは何か」みたいな議論をよく見かけておりました。
が……どうやら『彼方のアストラ』(およびそのレビュー)が発端みたいですね。というわけで、ちょっとそのことについて。

……という感じ。スタンスに関しては、ですけど。
これを機に、『彼方のアストラ』を振り返ってみました。
結論から言えばべた褒めですよ。

いえ、本当によくできているのですよ。
漫画界アニメ界に燦然と輝く名作傑作は数あれど、子供に見せたい作品として個人的には『彼方のアストラ』を推して惜しくはないというくらいです。何より簡潔なんですよ。あれだけ詰め込んで単行本5冊。アニメでいえばワンクール。この収まりの良さ、なかなか無いですよ。類を見ない。
ただ、細かな点を理解できるためには中高生くらいのカリキュラムまで修めておく必要はあるかな、とは思いますが……。

さておき。そこから派生して善人について。
『彼方のアストラ』に登場する人物は基本的に善人です。
大抵の人は自分のことを善人だと思って生きているのでしょうけれどもね。
善の定義は、『ハーモニー』に出てくる「続くこと」というのが中々的を射ているなと思うものの、取り敢えずそこはややこしいので置いておいて。

切っ掛けはマジック特集でMr.マリックさんを見たことなのですよね。

やっぱり後続や異なる人間への配慮……というか、どういう行動を起こすかを、私は見ます。人一人のできることなんてちっさいことですよ。けれど、行動を起こさないと変わるものも変わらないし、続くものも続かない。
心を痛めたりとか、可哀そうに思うとか、その辺りはどうでも良いんです。結局それら言葉は、保身でしかないことも多いし。
「他人にチャンスを譲ったり渡したり創ったりしてやれてるか」
という事が最も善人的な行為だと思います。
ついでに言えば、そういう人になるためにはまず、自分でチャンスを掴んだり創ったりできないといけませんね。
だからまずは私腹を肥やしていいのですよ。ジャンジャン蓄えて、それから配れ。

オマケ。
私に感想や応援をくれる人はもちろん善人でしょうとも。
お陰様で生きております……。


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