楽曲感想:天性のドロドロ(ちょこはちくんを語りたいG ◆ ep.8)
ごきげんよう、シンクと申します。
Twitterおよびちょこはち界隈ではココロと名乗っております。
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さて、今回はまずこちらをご覧ください。
素敵なMVですね。
それでは、また。
~劇終~
*
冗談はさておき。
(そうだね面白くないね)
Grand chocol8がchocol8 syndromeとして活動していた時代から、このnoteで(勝手に)楽曲感想記事を上げさせてもらっていました。
この度Grand chocol8として正式リリースとなった1st E.P.「天性のドロドロ」。
その内容や好きポイントについて語っていこうと思います。
内容に入る前に、ここで改めてこの楽曲感想記事のスタンスみたいなものについて。
あくまでいちファンとして、Vo.しゃおんちゃんの書く歌詞が好きで、その内容に浸ったり、「こんな意図の作詞かな?」などと、歌詞の背景や意味なんかを想像して楽しませてもらっているというものです。
“考察”とは、敢えて言わないでおこうと思います。
いちファンが少々クセのある聴き方をしているだけと思っていただけたら。
◆それではさっそく
きたよ。いきなりきましたよ!歌い出しから心をガッと掴まれる大賞ノミネート作がさ。(何て?)
この一文を細かく読み解こうとすると、
“いつだって泣いている”
または(あるいは、そして)
“泣くのがとても上手い”あたし
であることがわかってしまいます。
さらに言うなら、百点満点ということはその他社も認めるような“上手さ”であることが想像できます。
けれどそれは社会的に好ましい評価が貰えるような“百点満点”ではないということも重要です。
(そもそも“泣くのが上手い”が好意的にとられる評価軸ってあんまりないですよね)
続きで、
毎日 登校 出来てイナインダネ…
さあ、タイトル通りドロドロとしてきましたよ。
◆歌唱表現について
リリース前後に「今回の曲は色々と新しい試みに挑戦している」という発言がありました。(意訳)
非常に分かりやすいところでいうと、1番は女の子、2番は男の子と、視点(主人公)が違っている点。
歌い方も意識して変えていて、それがうまくハマっています。
女の子視点と男の子視点の距離が近くなり、ラスサビ周辺ではメインのボーカルしゃおぴと裏のコーラスしゃおぴが混じり合うような表現となっており、なかなかにカオス。まさにドロドロとしております。
どこか不穏な雰囲気漂うMVでは、この部分(ラスサビ)で水の中でもないのに溺れそうになるような、不思議な感覚にとらわれました。
*
そう長くはない歌詞の中で、心は何度も何度も揺れ動きます。
「自分なんか」というような、内に向く心。
こうだったらいいのに、という諦めにも似た希望。
あの子はいいな(あいつはいいな)…羨む気持ち。
自分にだってきっと何かがあるはず!
でもそれが何なのかわからない。
諦めなんかじゃないけど/諦めなんかじゃないのだ
それは激情のようだったり、悲哀のようだったり、決意のようだったり、不安のようだったり。
ああこの歌は、
“何かになりたい(なりたかった)”
“何者にもなれない(なりたい)”
おそらく誰しもが持っている、そんなモヤモヤとした言葉にならない気持ちを歌った歌なのだな。
この言葉にできない感覚を“ドロドロ”と言い表したワードセンスに、やはり僕は称賛を送りたい。なんなら課金したい。(ん?)
そしてその揺れ動きを表現しきるヴォーカルとしての歌唱力に、つくづく心を奪われます。泣いちゃう。
◆タイトル曲であることの意味
Grand chocol8の第1幕がこうして始まりました。
改めて――
“天性のドロドロ”。このタイトルを世に知られていく最初の一手として選んだこと。その意味を考えています。
少なくとも暫くの間は、
“天性のドロドロ”のGrand chocol8さん
と呼ばれていく訳じゃないですか。
この雰囲気をバンドのカラーとして打ち出していくことになるのかな。そうなるとやはり、chocol8 syndromeからだいぶ変えてきたな!という印象になりますね。
とはいえ、残りの収録2曲はかなり雰囲気の違う曲だったりします。
chocol8 syndromeの時とは確かに違うのだけれど、“多彩さ”が魅力のひとつなのは健在だと思っているので、その感じが続いていってくれると嬉しいな。
(個人の感想です)
(全部そうですけど)
◆次回予告
次回は同CDにカップリングとして収録の
「宵の星」
の感想記事を書きたいと思います。
近日公開予定です。
お暇ならまた見にいらしてね。