リカコリリックナンバーワン02:秘密のサタデイ【ウツシヨの映す夜、第五夜】

ごきげんよう。ココロとかシンクとか名乗っている者です。

大阪を中心に活躍中!“時代遅れの激情ロックバンド”を自称する「ウツシヨ」の素晴らしい楽曲を紹介していこうと思う本コーナー、
「リカコリリックナンバーワン」。
2回目書いていきますね。(ワンなのかツーなのか)

お初の方もいたらいいなの思いも込めて、この記事を書くうえでのスタンスについて、まずはお話しておきますよ。

※本稿ではウツシヨのボーカル、“リカふぃ”ことリカコさんの書く素敵で無敵な歌詞世界を“リカコリリック”と(勝手に)称しています。

***

好きな歌がありまして。
その歌の歌詞とか、そこに込められた物語、そんなのに思いを巡らすのが好きです。
考察、なんて大したもんじゃあございませんが。

「このワードってココと掛かってない?」
とか、
「韻だ!韻を踏んでるぞ捕まえろ!」(何て?)
なんて。
深読みしたり浅読みしたりして、発見があるとウキウキしちゃいます。
ぜんぜん的外れなことを言ったりもするけどね。

そうして考えた結果は、必ずしも正解ではないのだけど。
何度も何度も繰り返し聴いたり、歌詞を読み込んだりするうち、自分の中でその歌の物語・世界観に対する“解像度”が上がっていきます。
そしてもっと好きになっちゃう。
好きなものの良さを“簡潔に”伝えるのがあまり得意でない自分としては、その“スキ”を言語化出来るのもイイですね。

とはいえ、基本的には、

「※個人の感想です」

というスタンスでやらせてもらっています。
前述した“正解”ってものは、その世界の創造主であるアーティストご本人が持っているのであって。そのひとが「いや、全然そんな意図無いけど?」と言うのなら、「ヘヘッやっぱそうッスよね~(揉み手揉み手)」で覆します。

公式の言うことはー?
せーの、「絶対!」(ぜったい!)
なのです。
(※王様ゲームの感じで)

***

第2回は『秘密のサタデイ』 。
(1st mini album『現世の遺産』収録)
ウツシヨの看板といってもおそらく過言ではないこの曲について、さっそくようすおかしく話していきたいと思います。

●THE ウツシヨミュージック!

“時代遅れの〜”と自らを称しているウツシヨ。
バンドのコンセプトとしてもあるのかな?どこか“昭和”を感じるメロディー?リズム?雰囲気?

音楽のジャンルとかにはあまり詳しくないんで、何をもって“ソレ”たらしめているかは正直わかっていないんですが、確かにウツシヨらしい曲だと思っています。

ライブのシーンで聴くと、より一層その思いが深まります。
イントロ、そしてリカふぃの「右からステップ〜♪」という掛け声に始まり、前奏部分でバンドの自己紹介が挟まるのが定番。
1曲目でバシッとウツシヨの“色”を見せつけて、2曲目・3曲目くらいで演ることが多い印象ですね。
ウツシヨの時間が始まるぞーっていう気分が、いよいよ高まります。

前奏や歌の間隙に挟まる挨拶・自己紹介、間奏部分での各ソロパート披露など、パフォーマンスとして完成されてるなーといつも思います。プロフェッショナル。仕事の流儀。(何て?)

いきなりリリック(詞)の話でなくて申し訳だけど、この曲なくしてはウツシヨライブは語れないよね。
バンドサウンドとしての在り方が凄く好きな曲です。楽器の音ひとつひとつに傾聴して、ウツシヨの音に浸るのです。
おひたしおひたし。

●カンケイセイ

歌詞の面では、前回書いた『時雨』よりもやや生々しく、とある男女の関係性が描かれています。
時雨の物語は、男側をドクズと断じるには少し引っ掛かりがあったものでしたが、この曲の男については言い切ります。

ドクズです!笑

温かい土曜の夜も
冷たい日曜の朝も

だよ?土曜の夜に逢って、日曜の朝にはもうそこにいないんだよ??

二人の宝箱の中から
アタシだけ置いていくのね

“二人の宝箱”。意味深。。。
一夜を共にするその場所だけが宝箱…ってコト?(ちいかわ感)
だけかーーーい!!

――でも離れられないんだなぁ。
どしたん?話聞こか?(何言ってだコイツ)

●リリックの話

「愛してる」その嘘は唯一くれた贈り物

この1行に込められた物語と関係性の切なさよ…。
嘘だとわかってんだよ。わかった上で“贈り物”と呼ぶほど心動かされてしまうんだよ。たぶん男はその嘘がバレてると思ってないんだろうなバカーーー!!(早口)

“終わりと言い聞かせてもアンタは
今夜も抱いて”
“遊びと言い聞かせてもアタシは
今夜も泣いて眠るの”

抱いて、と、泣いて。
韻を踏んでいるのはご覧のとおりなんだけどさ。このふたつのワードをオーバーラップさせることで、
「抱いて(抱かれて)いても泣いてる」
ことを歌ってるんだとしたら俺もう一生ついて行くよリカふぃ。

“一人の夜には慣れない”
と、
“一番の女になれない”
も掛かっているよね。慣れない  と、なれない。

“韻を踏む”という、作詞としてはわりと基本的な技術が主なのに、どうしてこうも報われない女性の描写が上手いんだ。

***

いかがだったでしょうか?
『秘密のサタデイ』の歌詞は、ウツシヨOfficialWebサイト・Lyricにて閲覧可能です。
楽曲も各種音楽配信サービスで聴くことが出来るので、よかったら聴いてみてください。

どの曲もそうだけど、ライブで聴くとなおよろしです!右からステップを踏めるのはウツシヨライブだけ!(せやろか)

***

ウツシヨちゃんの記事、他にも書いています。
こちらもよかったら!

第一夜:ワンマンライブを配信で観た話

第二夜:お嬢と若い衆の話

第三夜:初のライブ参加!in岡山!

第四夜:リカコリリックナンバーワン01『時雨』

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