【モウソウ・コンサルティング 004】いかにして日本のアメフトを強くするか…
久しぶりにアメリカンフットボールを見る
もともと、筆者、スポーツ好きではあるのだが、ガキの時分から草野球で育ち、サッカーをもっともインテリジェントなスポーツとリスペクトしながら、中高6年間バスケ部に所属。(その辺りのスポーツの選択においても、生来のひねくれ根性、余計なところでThink Oppositeしてしまう悪い癖が出てしまった訳なのだが、まあ、それは別の場で語るとしよう。)
しかも中学に入った当初は、後ろから何番目か、という身長であったのだが、6年間で身長が6cmしか伸びなかったため(と身長のせいにしながら、実は、まあ実力が足りなかっただけだが…)、こう、テキストで語るほどの戦績も思い出もないのが残念なのだが、そう、兎にも角にも、アメリカンフットボールには、ほぼ縁の無い人生を歩んでいた。
が、最近、アメフト好きの友人に口車に乗せられてしまい、ついアメリカンフットボールをYouTubeで見ることに…
「ふん、どうせあれでしょ、クオーターバックだけが目立って、それ以外はコーチのいいようにコマで使われるマスゲームみたいなもんだろ? なんだかガチャガチャぶつかってばかりで、いい大人が何が楽しくて盛り上がってんだか?」と疑心暗鬼で見始めたのだが、これが多少、というか意外と、いや実はかなり、興味深い… うむ…
昔、モンタナマジックとか騒がれた頃、若干は見ていたこともあったのか、なんとなく懐かしさすら感じる。
クオーターバックがキーなのは認識変わらないが、しかし、ランニングバックのあのステップさばきの華麗さ、ワイドレシーバーのキャッチの美しさは、確かにしびれるではないか… まあ、そういう、いいとこ取りしたYouTubeばかり見てたこともあるが…
グラウンドレベルでのアメフト動画
ちょっと気になって、スタンドの上の方から俯瞰するテレビ映像じゃなくて、グランドレベルでどう見えるか、探して見たんだが、これが臨場感ありあり!
50を過ぎている自らの年齢を忘れて、ちょっとワイドレシーバーやってみよっか、と思って、練習風景まで検索。(*1)
ほら、だって、アメフト未経験の林大成さんだって、楽しそうだよ?
まあ、20代で、バリバリの、7人制ラグビーで、日本代表に選ばれてる選手と比較してはいかんわな…
日本のアメフト界
と言うことで、今からアメフトの現役選手になることは、泣く泣く、若干あきらめて、色々見る方に専念。ついでに色々情報収集してみたが、やはり、想像した通り、日本のアメフトは、あまり状況がかんばしく無いらしい。
まあ、YouTubeで、ちょっと色々動画見ただけでも、本場アメリカとの実力の差は歴然だし、最近、世界で堂々と渡り合ってる、野球やサッカー、テニス、ゴルフに比べると、ちょっと魅力にかけるのだろうか…
そう言うわけで、今回は、どうやって、日本のアメフトを強化するか、考えてみたい。
NFLに勝てる、日本人夢のオールスター
しかし、戦術も色々あるみたいだし、ぶつかるところは、大相撲協会の力士連れてきて並べておけば、相当、いけるのでは? と思っていたら、やはり、検討して頂いたおりました! 待ってました!
うんうん、なるほど… アメフト観戦歴1週間の自分とも、人選が結構ラップするぞ。
ただ、ここは念には念を押して、検討しようではないか。
候補となる人材が多いほど、日本代表の選手層も厚くなるというものだ。
QB(クオーターバック)
確かに、野球の大谷選手はなんでもできるから、四刀流か何かで、QBも出来るだろうけど、司令塔と、全体を後ろから見てる感覚、より遠くに投げる地肩の強さからすると、同じ野球でも、キャッチャーも、あなどれないんじゃないかな。甲斐キャノン!
RB(ランニングバック)
これは、意外な選出かもしれないが、筆者としては、佐川急便のお兄さんたちをお勧めしますね。
日本の狭い路地なんかで、盆栽やら、子供の三輪車やら、やたらとうるさいおばちゃん達やらをたくみにかわしながら、大事な荷物を小脇に抱え、目的の住戸の玄関口目掛けてひた走るその姿は、ランニングバックそのもの。
いずれ、配送業もドローンにとって変わられるでしょうから、貴重な人材を、こういうスポーツで生かすのも一石二鳥!
WR(ワイドレシーバー)
そうですよね、やっぱり、脚力重視で陸上競技に逸材がゴロゴロいそう。
ただ、どうなんだろう? たまに、タックルし損ねて、無様に寝転んでるディフェンス陣の上をジャンプして交わしてたりする動きを見てると、同じ陸上でもハードル走者の方が向いてたりしませんかね…
K(キッカー)
そうですね、同じ形のボールを、似たようなゴール目掛けて蹴ってるラグビー選手を連れてくるのは芸もないですし、ここは、アゼルバイジャンあたりで遊んでる本田選手に、得意の無回転キックで、微妙に変化するボールを、フィールドゴールとして、ぶち込んでもらいたいですね。
その他のポジション…
しかし、いかんせん、1週間の付け焼き刃だから、上記以外のポジションがまだ頭に入ってこない… まあ、素人的な観点から言えば、お相撲さんを大勢並べておけばなんとかなるような気がするが、そんなことを言うと怒られるといけないのでやめておこう。でも、NFLの選手相手に、あのフィールドで、豪快な突っ張りが見られると思うと、ワクワクするではないか。
アメフト日本代表を強くするための長中期的ヴィジョン
と言うわけで、あまり適当なことをいうとボロが出るので、ここは路線を変えて、もっと長期的な視点から、日本にアメフトを根付かせるための方策を考えたいと思う。
安直に考えると、中高生あたりから育成、強化策を、と思うかもしれないが、それでは遅すぎる。その頃には、そこそこの運動神経のいい子供達は、野球・サッカー・バスケ界に取られており、残ってはいない。
ではどうすれば良いのか。
幼児教育の段階から対策をすべきである、と言うのが筆者の結論である。
はないちもんめ、だるまさんが転んだ、缶けり
いやいや、ちょっとそれはいくらなんでも… と思われる向きもあるかもしれないが、これにはきちんと理由がある。
今回、筆者が改めてアメフトを見た際に、心なしか、懐かしい気持ちを感じたと記したが、そのルーツに思い当たって、少しく驚いた。
読者の皆さんも、胸に手を置いて、思い返して欲しいのだが、プレー開始前の、チーム同士が向かい合ったフォーメーション、プレー前に、作戦を確認するために組む円陣、そう、あれは、かつて我々が幼児の頃にプレーしていた、「はないちもんめ」の布陣と同じではないか!
ゴールを目指して、敵陣深く、コツコツ距離をゲインしていく思想においては、「だるまさんが転んだ」と瓜二つと言える。
地面にセットした縦長の物体を蹴って、ゲームをスタートするのは、当然「缶蹴り」の影響であろう。
実は、研究者の間では、アメリカンフットボールのルーツは、日本に古くから伝わる、子供用の伝承遊びにあるのではないか、という説もささやかれているらしい。(*2)
ここまでくれば、あとは想像がつくであろう。これらの伝承遊びに、積極的に、アメフトの要素を再付加してやれば良い。
すなわち、幼稚園や保育園での幼児教育において、日頃から、
「さあ、きょうのたんぽぽ組のはないちもんめは、『ショットガンフォーメーション』でいきまちゅよぉ」
と、戦術面の教育を強化する。
「だるまさんが転んだ」については、ルールを改正を行い、今後は、4回「だるまさんが転んだ」をつぶやく間に、10ヤード進めなかった場合は攻守交代することで、緊張感を持たせる。
缶蹴りする場合にきちんと狙った方向に蹴ることを意識づけるために、やはり全国の幼稚園の園庭にゴールポスト設置はお願いしたいところだ。
幼児教育にアメフトを取り入れるためには
大事なのは、幼稚園教育において、これだけの教育改革を断行するためには、やはり教える側の意識改革が必須である、ということだ。
保育士さんを先ずは、アメフトフリークにする必要があろう。
保育士さんとアメフト経験者との合コンのセッティング、アメフトのチアへ副業先として幼稚園・保育園の積極的斡旋なども急務だ。
幸い、政府も昨今、兼業・副業を後押ししつつある。先に記した、
・お相撲さんとアメフトの兼業化、二刀流実現
・将来、職を終われる宅配業からのジョブシフト
などと合わせて、業界を超えた協力を期待したい。
そう遠くない将来、日本から、NFLで活躍する選手が現れることを楽しみにしている。
最後に
いずれにせよ、アメフト好きな人々は、こよなくアメフトを愛しており、敬意を表す。
筆者の、モウソウが、そのアメフト愛を広げる一助になれば幸いである。(*3)
ところで、そもそも、なんで、アメリカン「フット」ボールというのだろう?
ボールへのコンタクトとしては、圧倒的に、足よりも、手の方が多いと思うのだが…
注)
*1:50を過ぎた良い子の皆さんは、自らの肉体の衰えを直視し、決して本気でマネをしないで下さい。
*2:Fake Newsです。
*3:広げるどころか、この駄文が、アメフト関係者の気分を害されないことを祈っております。