挑戦と表情と受容と変革と元気しかないの話
気付いたらぼくは11月だった。
ええと。
この時期になるとエビ中さんは、毎年私立恵比寿中学秋田分校という催しを開催しています。ぼくはいろいろあって、この取り組みが大好きです。
このイベントでは、いつも何が行われているのか。
ステージの上のことについては、ナタリーさんとかがいつも美麗な写真つきでリポートしてくれていますのでよくわかります。ですのでぼくはここらへんで、主にステージの外側で何があったのかとか取り組み自体の記憶とか、そこらへんを時系列的に振り返っておこうかなと思い立ったのです。
もし読み進めてみるという勇気のある方がもしもいらっしゃいましたら、脳みそメモリの低い筆者の個人的なエモーショナリズムに立脚する主観的なアレなので、そういう前提でお付き合いくださいね。
あ、無駄に長いです。
2014年
ABSまつり2014
ーー事実上の前夜祭ーー
この年9月下旬、イオンモール秋田店特設会場にてABS秋田放送主催の局イベントが行われました。廣田さんが秋田放送(&広島ホームテレビ)で制作された映画「たまこちゃんとコックボー」の主演を務めたご縁のためか、エビ中さんもこのイベントにご招待。
この頃のエビ中さんは、ハイタテキをひっさげた全国ツアーの途中。このイベント出演もそのツアーの一環という扱いだったようです。8人体制が形になってきて、この2カ月後には横浜アリーナや神戸ワールド記念ホールなどの大ホールでの学芸会も成功させていきます。
このタイミングで行われたこのイベントが、秋田分校のきっかけだったと言われることが多いです。事実上そう捉えて間違いはないでしょうね。
一方、この頃のぼくは秋田に出かけるなんてこともなく、家でのんびりのほほんと過ごしておりました。そんなに遠征に前向きじゃなかったの。この頃のぼくにとっては、秋田なんて異国だったの。イベント自体の感想もなにも語ることはできませんので、当時の様子はナタリーさんをどうぞ。
2015年
私立恵比寿中学秋田分校
はじめての学芸会!
ーー秋田の文化とアイドル文化のまじわりーー
この年はカホリコさんの転入から1年を経て、アルバム金八リリース、Mステ出演、演劇挑戦&成功、別名ユニット五五七二三二〇結成などなど、エビ中さんが勢いにノッてきた年。その秋口に、私立恵比寿中学秋田分校 はじめての学芸会!と題されたイベントの発表がありました。ここが公式なスタート地点です。
そしてこの頃のぼくは、遠征したとしてもすぐ自宅に戻れる仙台や名古屋あたりが限界点。ぼっちですし、遠い場所ってのがなんだか怖かったのです。加えて、ライブを観たらサッサと帰る派。遠征先ではライブを消費するだけの人間だったのです。
秋田なんて、パッと行ってシャッとライブ見てサッと帰って来られる所ではない。そう考えて過ごしていました。しかしこのときのぼくはどうかしていた。勢いづくエビ中さんにノせられライブに飢えており、たまには冒険してみようと自分を言い聞かせて一般発売でチケットをゲット!
生涯初、遥かなる秋田へ。そう。秋田はぼくにとってのアルカディアなのです。
公演では、比較的レアめな楽曲の含まれたセトリ、ご当地アイドルpramoさんやなまはげ和太鼓、現地高校生とのコラボなど、「秋田分校」と冠されるのに相応しいディスイズ秋田的な世界がステージの上に広がっていたのでした。たくさんの人達と一緒にみんなが歌う頑張ってる途中が、なんだかとても心に響きました。
偶然知り合った秋田ファミリーさんとライブ後に川反の飲み屋さんで感想戦など行って、満足して帰途に。ぼくは晴れて、遠征をしてもわりと大丈夫な人間というランクにレベルアップしたのです。
ライブの内容と空気感はhiroyukiさんのブログにしっかりと記録されていますので、気になった方はぜひご一読を。
2016年
私立恵比寿中学秋田分校
〜地域と変革の学芸会〜
ーー受け容れてくれた街ーー
この年も秋田分校開催がアナウンス。前年が楽しかったので、この年はノータイムでチケット申し込みリンクを力強くクリック!秋田に行ったことがあるという経験が、ぼくのことを強くしたのです。
で。
心おだやかに秋田についてみたところ、街の様子が特殊な状態になっていることに気付きました。
まずは駅前百貨店。でっかく堂々とようこそエビ中ファミリーご一行様という垂れ幕が提げられているのです。ここ、館内セール情報とかが掲出されるべくスペースですよ?こんなとこにエビ中さんとファミリーの名前を出しちゃっていいの?叱られたりしないの?などと根岸可蓮ばりのドキドキ感。
鼓動を早めつつ街のメインストリートを歩くと、頭上にはためく私立恵比寿中学・秋田分校開校!という大量のタペストリ。会場近くのホテルの屋外大型ビジョンでは、エビ中MVが放映中です。まやまさんかわいい麗しい。
先ほど2015年の項では、ステージの上で秋田分校っぽさが繰り広げられたと書きました。しかしこの年はステージだけに留まらず、町中のあちらこちらに秋田分校っぽさが表出していたのです。ぼくらに対し「一緒に楽しみましょう」というアプローチをとる秋田の街。アイドルの地方公演という枠組みから、一歩踏み出した形がそこにあったように感じられました。
…当時のエビ中さんといえば、正直なとこ世間の知名度はあんましアレな存在。そんな彼女らを応援しにきたアレなぼくらに、街がようこそと声をかけてくれる、この心地良さたるや。大袈裟かもですが、ぼくはそんな秋田の街ナカで「ああ、ぼくはきっとここにいて良いんだ。」なんてことを考えていたのです。あれだけ遠征を怖がっていたくせにね。
ちなみに翌年の秋田経済新聞の振り返りによると、秋田分校の経済波及効果は1億円に及んだそう。1800人キャパ1公演でのこの数字、とても立派なものだったのではないでしょうか。
おまけ資料。過日のぼくのブログより。
・当日の思い出はこちら
・後日いろいろ考えたことはこちら
2017年
私立恵比寿中学秋田分校
〜学芸会は3杯目が一番美味い〜
ーーファミリーの訪れる秋田から、滞在する秋田へーー
この年も秋田分校開催。ぼくは開催発表アズスーンアズで前日入り&後泊の二泊三日を選択するのでした。
竿灯通りがー、XXホテルがー、という言葉を聞いて、だいたいの場所がなんとなくわかる。前年に紹介された川反のラーメン屋さんにもひとりで行ける。ちょっと前まで遠征先でライブを消費するだけだった怖がりで引っ込み思案だったぼくは、アグレッシブな遠征が出来る人間に生まれ変わっていたのです!秋田分校とともに強くなったのです!!
・・・ぼく自身が変わったのも少しありますが、二泊三日という選択に至った理由は、イベント自体が滞在型レジャーとしての仕掛けをしてきたことも大きいです。
例えばこの年は分校本編の翌日に、私立恵比寿中学秋田分校文化祭と冠されたフリーライブが行われました。桜エビ~ず(当時)やいぎなり東北産といったエビ中の妹分、先述のpramoや仙台CLEAR'Sといったご当地アイドル様を無料で観ることが出来たのです。エビ中と彼女らのファンを兼任している方や、翌日もイベントがあるのなら泊まっていこうかなと考えた方、少なくなかったのでは。
後泊に関しては、上記の様に直接的でオフィシャルな仕掛けがありました。
ではなぜぼくは前泊もしてしまったのか。その理由は、毎年これだけ楽しいのだから、当日入りなんてしたら見逃してしまうものが出てくるかもしれないと考えたため。
当然のようにその予感は的中。秋田の街の展開は、この年も力いっぱい。
秋田駅コンコースでMVエンリピ。駅前百貨店は二店並んでようこその垂れ幕。タワレコで衣装展と美術展。ジュンク堂で関連書籍フェア。多数の分校ノボリ。屋外ビジョン数か所でMV放映。映画館でEverything Point上映。
ここに秋田の料理とお酒が加わるのですよ。やっぱり、一泊二日じゃ足りないボリュームです。
ステージに関しても触れておきます。
出演者である明桜高校吹奏楽部は、MISSION SURVIVORの吹奏楽verを披露。以降、同校野球部の応援曲として球場でも演奏されています。がんばれ山口航輝。がんばれマリーンズ。
そのほか、民謡歌手の藤原美幸さんがみゆきちゃんとしてファミリーに不思議な人気を得ていったり、大漁恵比寿節はここでしか聴けないと評判になったりと、三回目の開催にして秋田分校ならではの要素が顕在化してきたのもこの頃からだったように思います。
出演者は総勢で122人に。翌年の秋田経済新聞記事によると、この年も経済波及効果は約1億円に上るとのこと。だいぶ大きなイベントになっていたのだということがわかると思います。
おまけ資料。
・分校前日の散策の様子はこちら
2018年
私立恵比寿中学秋田分校
〜この町と人と学芸会が好きだから〜
ーーー走り出した分校ーーー
この年に関しては、分校開催前の8月の話からかな。
秋田放送さんは分校開催にさきがけて、エビ中の青春女子旅〜秋田編〜という特番を放映しています。エビ中さんが県内の名所をまわる番組で、認知度の盤石化をはかります。走り出した秋田放送。先走る秋田放送。
ぼくも負けていません。
開催発表→二泊三日でホテル予約→会社にお休み申請→仲間とどこに飲み行くか雑談→おっとチケット抽選に申し込まなきゃ!と、物事の順序を見失った迷走っぷり。この年のぼくは微塵の躊躇もなく意識が秋田に飛んでいたのです。あれだけ怖がりだったくせに、怖いものなしの勇み足。こういう人っていつかきっと痛いメを見ますよね。
分校にからむ変化がもうひとつ。
当時ABS秋田放送の社屋は、駅前からバスで10数分ほどかかる距離にありました。でもこの秋には、駅前ロータリー沿いの一等地への移転が進行中。その工事中の外壁に、秋田分校のロゴ?とメンバーのでっかい写真がドーン!メンバー様もそこにでっかくサインをドーン!
駅前でのエビ中ファミリー歓待っぷりは既述の通りですが、この年は更にひとつ大きなオブジェクトが加わったのでした。分校前日の時点で、ここで写真を撮っているファミリーさんがたっくさん。
そうだ。前日の話も書いておこう。
数的エビデンスのない話なのですが、ぼくのツイッターのタイムラインでは前泊する人がけっこうな数に。前年までの分校参加者やそれを見聞きをした方が、こぞってその選択をしていたようなのです。物販開始時刻も早いですしね。それも含め、このイベントは特別だからという感覚がどんどん大きくなってきていたのではないかとぼくは思うのです。
ステージ関連の話。
この年の分校本編ステージは出演者135人の大所帯に。けっこうな規模の音楽フェスであっても、出演者が3ケタに達することなんて滅多にありませんよね。すごい。そして気付いたら後援団体には秋田市のみならず秋田県というクレジットも。どんどん大がかりなものになっていきます。
分校翌日は前年同様に、文化祭と題したフリーライブが開催。桜エビ~ずもいぎなり東北産も人気と動員を増やしてきているところであり、そちらの応援をメインとする方々も秋田に訪れるようになっていた模様も。
たのしさMAXです。このままどうなってしまうのだろう。
おまけ資料。
・ぼくによる前日の様子リポはこちら
・翌日の様子リポはこちら
2019年
私立恵比寿中学秋田分校
〜5th Anniversary of our gakugeeeekai〜
5年目を迎え、もう秋田分校はア押しも押されぬイベントに。
オタクのうごきのサンプルとして、ぼく自身の話からいきましょか。
当然のごとく、開催発表の瞬間から前日スタート二泊三日コースでスケジューリング。いつからか覚えた新幹線割引テクなども駆使しまくりです。
本編の前日は毎年たのしんでいる同志と共に、青春女子旅で紹介された県内観光スポットなどに出かけました。総合観光案内所のビッグなまはげ像。一度は訪れてみたい真山神社。男鹿半島をぐるりと一周。石焼桶鍋でのどもとアツアツ。ゴジラ岩も見物。
数年前までは遠征してもライブの消費だけして直帰していたぼく。いつの間にか滞在型イベントを存分に満喫できる一人前の、一人前のなんだろ、とにかく一人前の何らかに成長していたのです。
分校本編ではヒーローショーが繰り広げられたり、怪しいキャミソールのおっさんが踊りだしたり、ヒーローっぽい人がスコップを打ち鳴らしたり、そしてとうとう秋田県知事までが舞台に上がってエビ中さんをあきた美の国ガールズという大使職に任命したり。総勢161人出演で、さらに大がかりになってきましたよ。
特筆すべく取り組みのひとつに挙げられるのは、この年の分校チケットが秋田市のふるさと納税の返礼品のひとつとして採用されたことかな。同様の事例があるのかどうかはわかりませんが、公演への参加が街の経済にダイレクトにリーチする形。音楽やエンタテインメントの出来ることって、色々とあるのだなあと感心させられました。
そうなんですよ。いつのまにかダイレクトに、経済やコミュニケーションがリーチしているんですよ。
前述の観光散策では、道中で多数のエビ中ファミリーを見かけました。秋田の駅ナカ・トピコでは分校チケットの半券を提示することで、おみやげ品が安くなったりラーメンに味玉が付いたり。お店の方には「エビ中を観にこられたんですか?」なんて話しかけられることもしばしば。タワレコでは「お帰りなさい」なんて言葉もかけて頂きました。
秋田の街、分校が少ながらず動かしているのですよ。きっと。
自分の主観からちょっと離れて、ちょっと資料でも見てみましょうか。
秋田経済研究所による県内エンタメに関する報告書が閲覧可能となっていました。関連部分を引用します。
4 県内の音楽ライブ・イベント動向
最近、県内で開催された、もしくはこれから開催が予定されている代表的な音楽ライブ・イベントとしては、次のようなものがある。中でも、民間有志の手によって運営されている大規模イベントには、頭が下がる。
ここで事例として紹介されているのは、男鹿ナマハゲロックフェスティバル、アキタミュージックフェスティバル、秋田CARAVAN MUSIC FES、そして私立恵比寿中学秋田分校の4つ。
(4)私立恵比寿中学秋田分校
ABS秋田放送の主催で、2015年(平成27年)から毎年開催されている。アイドル・グループと本県の芸能のコラボレーションなどを盛り込んだイベントとなっている。以前は県民会館を会場としていたが、同施設の建て替えにともない、昨年からは秋田県立体育館へ会場を移してイベントを継続。昨年の来場者数は約2,000人に及ぶ。今年も10月19日に県立体育館で開催が予定されている。
経済研究所の報告のひとつとして、いわば県内TOP4の音楽イベントに数えられているのです。そして、以下はこの報告書の結びの一節。後半部はまさにぼくをモデルにして書かれたような一文ではないですか。
(5)過去のイベント参加者には、現在他県在住の本県出身者が、「里帰り」を兼ねて来県する例も少なくない。ライブ・イベントが、期せずして故郷再発見の機会になるかもしれない。
本県出身でなくとも、毎年定例的に開催されているイベントには、毎回参加している熱心なファンもいる。家族や知人と誘い合わせて参加する人が増え、そしてその人々がリピーターとなれば、交流人口や関係人口の増加につながる。
(以上枠内引用すべて「時代とともに変遷する音楽の楽しみ方」:2019・秋田経済研究所より)
分校も5年目を迎えて、実弾的にも成果が見えつつある。第三者ながら、秋田分校の目指してきたもののひとつがきっと良い方向に進行中なのであろうと実感、勝手にそれを嬉しく思うのでした。
資料
・ふるさと納税返礼品ニュースの記事はこちら
・当時のぼくブログはこちら
考えてる途中
ちょっとだけ、自己満足の回想をはさみます。
ぼくがエビ中さんを応援し始めた当初、彼女らはとある下町の商店街のおっちゃんたちと、素朴にドタバタと町おこし的なことをしていました。一緒にゲートボールをしたり、パン屋さんと共に新商品を考えたり、ネコを探したり、たまにみんなで昼寝をしたりしながら、最終的には商店街のみなさんと一曲の歌を作り出しています。2013年くらいの話ですね。
少し失礼な表現ですが、舞台となった千住町みどり商店街は、街の中心から離れたちっぽけな一角。でもそこで色々な大人とまっすぐに話をして、街の人々の笑顔を引き出して、当時のファミリーさんを全国から商店街まで引っ張ってきていました。
ぼくも去年そのパン屋さんに訪れてみたのですが、いまだに当時の写真や手書きのポップが大切に飾られていて。おかみさんも当時の思い出を笑顔で教えて下さいました。この街にはあのコたちがいたんだなあ、あのコたちが笑っていたんだなあということを、今でも肌で感じることができるのです。
その頃から10年弱。
彼女らが街の一角で取り組んでいたことが、いまでは地方中核都市を舞台にして、また再び行われているのです。当然、細かい関わり方も、関わる人の数も時間も、経済的な要素もスケール感も、色々な違いはあります。けれども「誰かの笑顔を引き出す」というアイドル活動の根本にあったものは、きっと10年前から何も変わっていません。当時の彼女らのまっすぐさが、きょうこの日までしっかり活きているのです。
彼女らがそこまで大きな存在になったこと。主語を少し変えると、彼女らと運営&用務員さんはじめスタッフの皆様の努力が大きく実を結びつつあること。出過ぎた主語に変えると、彼女らと関係者皆様とぼくらファミリーの力でここまでこれたこと。僕はひとりで勝手に、それを誇らしく感じていたのでした。
でも、2020年には思いもしなかった逆風が吹き荒れることになります。
2020年
秋田分校を止めるな
この年に世界の常識は一変。
東京にしろ地方中核都市にしろ、経済は停滞をしかねない状況に陥ります。とくにエンタメ業界には強い向かい風が吹き荒れました。
ぼくらの秋田分校も中止となりました。スタッフの皆様も色々な可能性を考えられたものだと思いますが、諸々の状況を鑑みて、悔しいけれども妥当な判断だったと思います。
ぼくはといえば自宅のPCの画面を前に「やっぱり中止か」とやるせない気持ち。2019年に秋田駅で帰りのこまちに乗り込む際には、2020年もこの街での時間を楽しむ気まんまんだったのです。
で。そこで単純な疑問が湧くのです。
分校が中止になったら、秋田に行くことは出来ないのでしょうか。
分校が開催されていそうなタイミングの土曜日。気付いたらぼくはこまちに乗っていて、気付いたら秋田駅に降り立っていました。
百貨店OPAの垂れ幕は、流石に今年はようこそとは言ってくれていませんでした。けれども示し合わせたかのように各地から集った物好きファミリー数人と出逢って、示し合わせたように秋田の現地ファミリーと合流して、きりたんぽ鍋を食べに行きました。いや、実際は示し合わせて集まったんですけどね。さすがに。
分校は中止になったのに、5ケタの交通費をかけて秋田までやってくる。アホどもの自己満足の極みです。
でもそれのどこが悪いんでしょうか。たしかにアタマは悪いかもしれませんしそれは認めます。でも、GoToキャンペーンもやっていて、密集をさけつつ秋田を楽しむ選択をして。ここで知り合った人々の表情を確認して、街の表情を確認して。今年は出逢えなかったあのコたちの表情を想像して。うん。きっとたぶんそんなに悪くない。
遠征してライブを消費するだけだった自分は、なぜだかライブがなくても遠征をするようになっていました。よくわからないけれど、毎年訪れていた街の姿を確認して、暗い世相の中でなんだか救われたような気持ちになっていました。
エキセントリックな例だと思うのだけれど、エンタメの力ってのはどんな世相であっても、何かを動かし得るのですよ。
秋田放送さんも中止になって手をこまねいていたわけではなく。
まず販売予定だった2020秋田分校グッズも通販で購入が可能に。そしてエビ中の青春女子旅 ~秋田ものしり王決定戦~という番組がネット配信。この番組は総務省の放送コンテンツ海外展開強化事業のひとつとして採択され、台湾でも放送されることに。政府やら世界やらもちょこっと動かしましたよ。
資料
・用務員さんによる放送コンテンツ海外展開強化事業プレゼン資料
2021年
私立恵比寿中学秋田分校
~おらが美の国フェス2021~
地域や人を繋げ、変革させ、楽しませてきた秋田分校。
いつもただ眺めていただけのぼくですが、この取り組みが大好きなんです。世界はいまだに頑張っている途中だけれども、決して真っ暗闇なんかじゃない。それを知らしめてくれるかのように、今年は二年ぶりの秋田分校が開催されます。フェス形式と少しだけ公演の形は変わるけれど、きっと楽しいに決まっている。
ぼっちで怖がりだったぼくですが、今年も期待と共にこまちにライドオン!さあ飛べ!飛ぶんだこまち!あの青空の大地まで!
さて、今年はどんな表情に出会えるのでしょうか。
楽しみでなりません。
それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。