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愛の兜と剛速球と秋の夜長のペコペコリーヌの話

よし。きょうは中山りったんさんの生誕祭のリポとか感想を、すごい速さで書きあげてしまおう!ぼくはそう思い立ったのでした。



■会場着

・10月30日の月曜日。中山さんのイメージカラーを象徴するかのような青空のもと、『中山莉子の生誕祭。』が今年も開催されたのでした。

・会場着。さっそく入場。着席。客入れBGは女性ヴォーカルモノの洋楽ポップスが静かにかかっている。軽いEDM系のものが続いているのかなと思いきや、マカロニえんぴつ版の愛のレンタルなども。

・ステージには特に大道具なし。さすがのシンプルさ。二階から見下ろすかぎり、フロアのみなさんの水色率は60%くらいかな。

・客席暗転。さあ、始まる。


■開演~第1ブロック

・ステージの画面に写真集のオフショット動画なのか、ショートムービーが映し出される。拍手。そしてebitureへ。

・白いドレスのりったんさん登場。きれい。かわいい。充分すぎる大人っぽさを誇りつつ、なぜだかどこかにまだ「ドレスに着られている感」も一緒に残しているというバランス。こういった奇跡と奇跡のエッヂの上で自在に生きているのがりったんさん。かっこいい。

・1曲目は初恋サイダー。イントロから軽い歓声が上がって盛り上がるフロア。Buono!さんのカバーでアイドル楽曲としてどまんなか定番曲!・・・という知識だけはあったんですけど、実はぼく初めて聴きました。エビ中を追いかけて10年経ったんですが、まったくもってよそ様の見分を広げられてないな。

・続いてハイタテキ!ひとりで10人分のタクトを振るりったんさんが素敵さん。初恋サイダーがわからなかった層のフロアのみんなさんも安心してフリコピ。そして例の箇所では予告なしに「惚れた!」を連発。当然ついてく会場の水色たち。



■MC1・自己紹介~未確認~NGワードゲーム

・さっそく自己紹介。リコ三三七拍子。水色ペンライトの景色でゴキゲン。「もうそろそろ中盤です!」と冗談を言ってみたり。

・そして企画の紹介。次の曲の未確認中学生Xにて会場下手のお客さん「ずっきゅんチーム」と上手のお客さん「どっきゅんチーム」にわかれて、歌詞中の「ずっきゅん」と「どっきゅん」の声出し合戦をするとのこと。軽く練習してから本番へ。「遊びじゃなくて本気なんだよ!」と念押しをして客席に禍根を植え付けようと画策。

・そして未確認中学生Xスタート。楽曲ひとことめから中山さんに煽られて「ずっきゅんずっきゅん」と叫ぶ下手チーム。「どっきゅんどっきゅん」で迎え撃つ上手チーム。歌を挟みつつも「ずっきゅんどっきゅん」の箇所に入るたびにバリバリに煽るりったんさん。彼女の「せーのっ!」という合図はわりかしこの界隈で上位に入るチカラがあるように感じる。

・上手のどっきゅんチーム勝利。おめでとう。

・声出しOKのライブでみんなに声を出してほしかったのだろうな、声を聴きたかったのだろうな、というお気持ちがよく見えてきたような気がします。

・そして次の企画。NGワードゲーム!タイトル違ったかも。ステージ背後のモニタに表示された5つほどのNGワードを避けながら写真集の紹介をするゲーム。NGワードを言ってしまうと出席番号の歌が突然流れ、りったんさんは紹介を中断して「さくらんぼ~」と歌わなくてはならなくなるというバラエティタイム。

・「わかんない」「なんか」「23歳」とかのワードにひっかかったりうまく避けたりしながら何度も「さくらんぼ~」と歌わされるりったんさん。彼女は「えええ?」的に驚くとき、息を吸うタイプなんですよね。だものでその声が甲高く悲鳴っぽくなっちゃう。その「へえええ!?(吸)」のどこだか超音波的な悲鳴が連発されて、楽しくなっちゃう。そのあたりずっと変わらないりったんさんのキャラクターってのは素晴らしいと思うのです。

・ちなみにNGワードに『買ってください』というストレートな文言がありまして。写真集紹介の締めの言葉に差し掛かった際、これは「買ってください」って言いそう!と言う流れになり会場がザワっと来たのですが、りったんさんはナチュラルに「たくさん見てください!」という言葉をチョイスしてました。会場安堵。

・ゲームを終えNGワードを確認。「買ってください」という言葉は生生しすぎて自分は言えない!とのこと。ゲーム後なので「でも買ってください」なんてお茶らけてましたが、そのあたりはテキトーであれどマジメな性格がよくわかりました。…あしたのみれいちゃんはまたそのあたり一片の曇りもなく明るくストレートに「買ってね!」って言えちゃうんだろうな。それもまたよしです。

・NGワードにあった『かほちゃん』という言葉を見てまた「へえええ!?かほちゃん!!?」と甲高い声をあげながら写真集の中に小林さんが映り込んでいないことを確認するりったんさん。かわいい。たのしい。

■第2ブロック

・しっとり系の曲を歌います、という前置きから今夜はブギーバックがスタート。数年前のちゅうおんで挑戦したやつだ。小沢健二のしっとりパートをちょいと拙くも慎重に歌うりったんさん。BOSEパートをファンキーに歌うりったんさん。たのしい。


・そして宇宙は砂時計。ほんとみんなソロコンで歌いますよね。りったんさんのこの曲はオケのピッチを少し下げての歌唱に。この曲もやはり真面目に慎重に歌うりったんさん。音程をとるためにマイクと逆の手を上げ下げする姿が、いままでずっと見てきたりったんさんの姿そのもので。

・いままでの生誕メンバーも、この曲をそれぞれの個性にそれぞれの色に染めてきていたようにぼくは思えるのです。りったんさんもやはり同じくで。彼女はなんというか、宇宙から降ってくる砂を、その砂で塗りつぶされてゆく世界を、それらを包み込む砂時計のフレームと瓶を、どこか拙い声ながら、しっかりとりったんさんなりに写実的に描写しようとしているような、そんな印象を受けました。

・しっとりとした良い時間でした。

■MC2 質問コーナー

・ここでX(旧ツイッター)にて募集した質問に答えるコーナー。中山さんらしく高速で答えてゆくものでした。質問者の名前の読み上げはナシ。軽くメモをとったので紹介していきます。メモの都合上、質問は大意のみ。抜けてるのあった気がしますごめんなさい。

Q:好きなドレッシングは?
A:シーザーサラダのやつ

Q:全力で『惚れた!』やって
A:ほれた!
会場:ほれたー

Q:ハロウィンでやりたい仮装は?
A:インスタで何かやるかも

Q:この冬にやりたいこと
A:イルミネーション見たい

Q:眠いときどうしてます?
A:寝ます

Q:衣装のポイントは?
A:ドレスがかわいいなと思った

Q:ウクに誕生日祝ってもらった?
A:「おめでとう」って言われた

Q:ウクと行ってみたいとこは?
A:ドッグラン

Q:最近はまっていること
A:デジカメのムービーにはまってる

Q:ウクのかわいいところは?
A:ぜんぶに決まってるじゃん!

Q:次のソロ曲はどんなのがいい?
A:ずっと煽るやつがいい

Q:自分をおでんにたとえたら何?
A:しらたき

Q:リコ推しの特徴といえば?
A:タオルをアタマに巻いている。やさしい。

Q:ウクの最近のいたずらは?
A:机の周りを走り回っていて困る

Q:生誕のテーマはなに?
A:楽しんで終わるようにしたい。しっとりよりも楽しくしたい。

Q:洋食派?和食派?
A:それはもう気分だから。いまは和食派。

Q:10年前の自分に一声かけるとしたら?
A:そんな震えなくていいんだよ。

Q:こんご行ってみたい国は?
A:カナダ!オーロラ!オーロラ!

Q:エビ中の衣装で一番好きなのは?
A:メンバーカラーのジャージ

Q:nzで一番おいしかったのは?
A:コンビニで売ってたミートパイ。帰国して自分でも作ってみた

Q:中山莉子のトリセツを作るなら1P目は?
A:興味ないかもしれないけどそっと見守って

Q:夜中におなかすいたらどうする?
A:食べちゃいます。食べていいんだよ。

Q:お気に入りの髪型
A:ストレート

Q:りったん推しに一言ください
A:私推しじゃない人は耳を閉じてください。…いつもお世話になってます。23歳もよろしくおねがいします。


■第3ブロック

・質問コーナーを終えてゆったり目だけどノリの良いロマンスの約束。幾田りらさんカバー。良い感じの空気。

・そしてイントロのホーンセクションで空気の変わるフロア。ネギネギ姉さんのねぇバーディア。ハンドクラップであふれるフロア。好きになってもいいですかという歌詞に「いいよー!」と応じるフロア。たのしい。平和。ああこれもすっごくすっごく良い曲だなあ。池田貴史やっぱり天才だなあ。

・とはいえあまりピンと来ていなさそうな方もフロアにはもちろんいらっしゃって。エビネギで双方の界隈がとてもたのしくしあわせになっていたあの頃から、だいぶ経ってしまったのだなあ。それはもちろん悪い事なんかじゃなくて、とても良い事なんですよね。新しくりったんさんやエビ中さんを楽しむようになった皆さんのためにも、またどうにかエビネギをやってほっしーな。

・あ、歌詞の「もう、止まらないネギ」のとこ、「もう、止まらないエビ」になってました。

・そしてやっぱり23回目のサマーナイト。会場うしろのモニタには写真集のオフショット動画がたくさん。はありったんさんも23歳か。

・セリフはなにかアレンジいれてくるかと思ったら、素直に「これ以上わたしに言わせないで!」でした。

・この曲はりったんさんが歌うパートと、歌いきれないところをカバーする音源自体に歌が載っているパートとの7:3くらいの割合でお掛け合いぽくなってました。で、ぼくの思い違いかもですが、掛け合いの相手って全部オートチューンをかけた小林さんの歌声じゃありませんでした?どうだっただろ。

・曲おわりのしゃべりで、自分が本当に23歳を迎えたことに対し、あらためていろいろな感情が去来しているもようのりったんさん。ここで本編終了・・・とか言いかけてアンコールがあることがお約束的にバレてしまうりったんさん。

・先日佐々木某先輩に「23歳くらいのときってぶっちゃけ18歳くらいの気分じゃない?」と言われ「そうですか?」的に返事をして先輩を撃退してしまうりったんさん。

・23歳の目標として、写真展を開きたいとのこと。みんな遊びにきてくださいな約束ですよーと圧をかけるあたりは佐々木先輩ゆずり。

・ここで撮可タイム。カメラを構える会場。ぼくも頑張ってみましたがまあ目も当てられないような腕前でして…。

・「このあとまた声だすかもしれないからー」とアンコールがあることを匂わせつつ退場するりったんさん。本編終了。お疲れさまでした。



■アンコール

・少しゆったり時間をとったあと、Tシャツと赤スカート姿になったりったんさん登場。手にはバトン。かかる曲はおなじみペコペコリーヌ。ことしもやってきた!

・元気にすすむペコペコリーヌさん。バトン投げやリコ三三七拍子など盛り上がりポイントをしっかり踏まえながらいつだって食べたいモヤシマシマシ。

・間髪入れずに聞きなれたベースフレーズから制服報連相ファンク。アンコールはとにかく元気なやつだ。ドレスのりったんさんの大人っぽい佇まいもステキなんだけれど、やっぱり戦闘力MAXのいつものリコ中山って存在には得も言われぬ魅力と安心感がある。たのしい。

・そしてまた間髪入れずにオメカシフィーバー。最後の曲になるとのこと。考えてみれば中山曲って強い曲ばかりなのだなあ。そして「わたしが好きなわたしだけを好きになって」って、とても良い歌詞だと思う。自己肯定とその強要とその許容。生誕祭に集ったみんなに渡すのは、そんな強いエナジーに満ちたパワーであるべきだ。年に1度のセンターひとりじめとなる、きょうのりったんさんにピッタリだ。

・ほれちゃってこれちょっと盛れちゃって、いいよ!の部分を客席と掛け合いの形にアレンジしたりったんさん。先ほどの一問一答でも出てきたように、客席を煽る煽る。やあもう楽しい楽しい。

■ラストMC

・正直もう何を仰っていたか記憶になくてよく覚えていないんです。

・でも来年生誕祭があるとしたら、「かほりこの二人で何かやりたい」「かほりこ祭にしたい」といった言葉がありました。ぜんぜんまだ思いつきで言っただけだとのことですが、実現するとすっごいことになりたいですね。キャパはきっとZeppなどでは足りなくなりますよ。

・最終的には「ほんとにかほりこ祭とか全然決まっていないことを言っただけだから」と釘を刺しつつ、全方位にありがとう!!と手を振って退場するりったんさん。今年も楽しかった。お疲れさまでした。


■まとめ的な何か

・りったんさんの生誕祭は、ご存じのとおり公演タイトルが『中山莉子の生誕祭。』と、シンプルにド直球で最短距離を攻めてくるもの。北島監督時代の明治大学のラグビーみたいなわかりやすさ。実際に既述のとおり、舞台装置も特に何もなく、今年もシンプルにことを進めてゆくものでした。

・でも、タイトルのシンプルさストレートさっていうのは、公演の進行だけではなくって、なんとなく彼女の表したいメッセージにも活きていたような気がするんですよ。

・何を言っているかというとですね、ええと、ええと。違ったらごめんなさいなんですが、中山さんはあまり「わたしは自分のファンを大事にしていますよ」といった言葉、そんな直接は口にしないタイプですよね…?

・まやまさんであれば、時々デレたように「みんな好き!」とか言い出してきます。安本さんはお友達のように「みんなサンキュー!」って態度をとります。みれいちゃんはナチュラルに「みんなだーい好き!」って言ってくれます。小林さんは「みんなに感謝しています」って言いますよね…言いそうですよね。

・中山さんにはそういった言葉のイメージが湧いてこないのです。すいません印象論でしゃべってます。でも、でもですよ。彼女は口には出さないだけで、決してファンの皆様を大事にしていない人ではないと思うんです。

・なぜなら、彼女は言葉の人なのではなくて、行動で表す人だから。喋るのが得意でないぶん、アクションで示しちゃう人だから。それが彼女にとってのストレートなのだから。

・彼女は今年の生誕祭を行うにあたって、中山推しの皆様としっかりコミュニケーションをとるため、事前にツイッターにて質問を募集し、当日はチカラと時間の限りを尽くしてそれに答え続けました。そして、数年間にわたり声の出せないライブを重ねてきたことを慮って、何度もぼくらに『惚れた!』と言わせたり、何度も『もう一回!』と言わせたり、何度もずっきゅんどっきゅんと叫ばせたりしました。それ以外にも何度も何度も客席側に声を出させあったまってもらおうという気遣いがありました。とにかくみんなに楽しんでもらおうと、ずっとみんなを煽り続ける公演でした。

・このあたりが彼女からのプレゼントであり、中山推しの皆さんに対するやさしさであり、ストレートなメッセージだったのだろうなと。言葉なんかじゃないのだなと。公演を終えてみてそんなことを感じています。

・その上で、毎年必ずペコペコリーヌを歌うというお約束や、ちゅうおんやエビネギなどエビ中&自身がたどった足跡をしっかり遡上する選曲、今年も本人の着たがっていた「THE アイドル!」というべく華やかなファッションのチョイス。メッセージだけでなくて、生誕でやるべきことや、自分のやりたいことも同時にしっかりと消化していらっしゃる。

・そういった何本もの柱を同時にしっかり成立させた公演。こんなライブが楽しくないわけがない。これって生誕祭として、満点だとしか言いようがないのではないでしょうか。


といったわけで、中山莉子さん。
23回目の誕生日、おめでとうございます!ました!
どうか元気で充実した実りある1年間を送ってください。
こちらとしては、もうワクワク感しかありません!


それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。

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