ただの現状ⅩⅩⅦ
9月。
ゆっくりと生活リズムが崩れ、戻らない月だった。
実家から戻ってきたのは9月の頭で、そこまでは人間たらしめる生活を送れていたのだが、一人暮らしに開放された途端維持することができなかった。
オールを試み生活リズムを無理やり戻す日が何度かあったが、結果戻らないまま夏休みの終焉に近づいている。
原因は用事の無さ。
ここは絶対この時間に起きなければいけない日が少なく、甘える日々に終止符が打てなかった。一週間に一回くらいは用事があるのだが、それを寝不足で行ったとて、1日くらいはなんとかなる。それも甘えている。
夏休み期間をどう過ごそうかと意気込んでいた時とは違い、どこにも出かける気がなくなってしまった。せっかく一人暮らしの東京で素晴らしい交通網にお世話になることで、どこにでも行けるはずだが、気持ちだけ用意できなかった。
もう一つは新作ゲームの購入だ。
買ったばかりのゲームをやりたくなるのは、しょうがないでしょう。一つは新作を買ったことに加え、もう一作品実家から拝借してきた。つまりニュータイトルが二つ、急に加わったことになる。それは時間なくなるはずだ。
有意義な夏休みを、に積読を消化することもあったのだが、完全にゲームに置換された。二冊だけしか読んでいない。
ゲームの時間は計上したくない。
実家から帰ってきた時から、食欲が低下してしまっている。
たらふく食べていた実家で、2kg増くらい。そこから完全に戻っている気がする。なんなら下がっている。
用意する面倒臭さが、倍返しになってのしかかってきている。
一日二食でフィニッシュ、一食だけの日も。
そもそもお腹が減らないことが多く、用意するのも外食に頼るのもタイミングが難しかった。
キーマカレーだけ作りたかったので、作りました。
トマトが想定より高価で、自炊で安く済んでいるのかは不明な価格帯になっていた。美味しくはできました。
10月には内定式がある。
月に一回くらいは、現場見学や研修的なもので集まっている。
その度、働かなければならない責任感が増えて、現在過去最大値だ。
働く前からそのプレッシャーが半ば嫌になってくるが、自分のために働くと言い聞かせている。やらなければならない理由がある。
もっと気楽にしていきたいのになあ。
働くことが向いていない人間ではあると、ここで実感してしまった。
それでもやるしかないのか。同世代はすでに働くことを頑張っているのだから、やる前から音を上げていてはシャバいから。
仕事についていけるか、一人前になることができるか、そこが直近の膨大な不安だ。
一旦は、自分が仕事をできるかにかかわらず、お金がもらえると考え、行くだけ偉い精神でいよう。
あと数ヶ月の学生生活。十二分に楽しみたいなあ。
楽しみはどこか出かけることくらいか。
旅行の計画を今から始めようと思う。
それをモチベーションにする。