企画習慣 001:不可能を強みにする
「どんな時にアイデアを思いつくんですか?」という質問をよく受けるので、少しずつまとめていきたいと思います。
今回は「不可能を強みにする」ことについて。
自分ができないことを理解した上で、なんとかして出来る方法を探したり、自分に出来ることだけで考えることで、他にない手法を生み出すことができます。
例えば、僕はもともと小説を書きたかったのですが、普通に長編小説を書いてもプロには太刀打ちできない確信がありました。
また、一方でInstagramをうまく活用したいけど、インスタ映えするような生活は送っていないし、載せる作品もない。という小さな悩みを持っていました。
そこで思いついたのが、Instagramでテキスト作品を連載するという試みです。これを#インスタ小説と名付けて、いくつかショートショート紛いのものを連載してみました。これが、今出版されている『54字の物語』の原型になりました。
もし僕に長文で人を感動させる文才があったり、世の中に伝えたい強いメッセージを持っていたら、この企画は思いつかなかったと思います。
もう一つ事例を。
これは、5年くらい前につくった、「猫の動画を延々と流し続けるだけ」のWebサイトです。
当時、GIGAZINEさんやねとらぼさんに取り上げていただき、自分にとってはじめてメディア露出した作品となりました。
これを作ったのも「不可能」がきっかけです。
当時、Webディレクターをやっていたこともあり「Webサイトを自分の手でつくりたい!」と思っていたのですが、複雑なコードを書いたりするのは到底ムリでした。ただ、本当に基本的なコードを書いたり、ネットに落ちているサンプルコードを多少いじることはできました。
そこで、画面の背景いっぱいにYouTube動画を流すサンプルコードを探し、動画部分に自分の好きな猫の動画のURLをたくさん書いていきました。
これで、Evercatの完成です。
もし自分がバリバリコードが書けるような人間だったら、こんなシンプルすぎるサイトをつくろうとは思わなかったと思います。
……というように、できないことがあるからこそ、新しいアイデアを思いつくというのは往々にしてあるように思います。
皆さんもできないことから発想してみてください。
また明日。
※深夜眠くなりながら書いているので日本語がおかしいところがあると思いますがご了承ください
いつもありがとうございます。サポートは次の作品制作に活用させていただきます。