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⚡️⚡️⚡️ハードエモーショナルお笑いコンビ⚡️⚡️⚡️ 🌈🌈虹の黄昏🌈🌈にガッツリハイパーMAXXXなインタビューしてきた🎤🎤
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
『地下芸人の帝王』と呼ばれ、ネタ中に「ヤバイ!熱い!間違いない!」というフレーズを繰り返す、記録よりも記憶に残るコンビ・虹の黄昏。
2018年にはCSテレ朝チャンネル1『東京お笑いライブマニア』において、単独ライブの模様がほぼノーカットで放送され、お笑いファンのみならず業界関係者も注目するコンビです。
おめでたい新年一発目の更新です!!それでは虹の黄昏さんのインタビュー記事をお楽しみ下さい。
自称・第2のサンドウィッチマン
立川:2019年の法政大学の学園祭ライブを観て、ぜひ取材したいという話になりました。早速ですが、今のネタのスタイルになったのはいつ頃ですか?
野沢:今年15年目ですけど、元気よくやるのは初っ端からっす。普通に書いたネタをやってもクソつまんなかったんですよ。お笑いをよくわかってないまま始まっちゃったので、なんとなく漫才っぽいネタを作って練習してたけど、台本がつまんないからつまんなくて悪ノリで大声でやったりふざけてオーバーアクションでやったら2人の中でハマったからそのままやってみた感じです。
立川:このスタイルをやめようと思ったことはないですか?
かまぼこ:ないなあ。違うスタイルってなんだろう?
立川:変な話、かが屋さんみたいな…
かまぼこ:そんなの思いつかないから(笑)俺らのすごい幸福なことは、芸風に悩まないことじゃないかな。立ち止まりはしなかったな。
野沢:やってて気持ちいいのが1番じゃないですかね。オナニーの延長上っすよ。でもみんなそうじゃないですかね。
かまぼこ:でもまあみんな売れるためにさ…
野沢:まあそうね。それで削ぎ落としたりするんだろうけど、その作業を怠ってるコンビかもしれないですね。でも続けてたらおもしろがってくれる人も増えたし、少なからずそういう人もいるわけで、こっちもおもしろいと思ってるからやめないですよね。
立川:普段からネタは立ち稽古から始まるんですか?それとも字にします?
野沢:字には起こさないですね。
かまぼこ:思いつきですね。常におもしろいことを考えてるから、いつでもすぐできますよ。今作れって言われても作れます。
立川:昨年はBSフジの『冗談騎士』にレギュラー出演されてましたよね。新人芸人の臨時講師をやっていますが、そもそもなぜやることになったんですか?
野沢:人力舎の講師の人から「やってみないか?」と声がかかって、二つ返事でやりますって。俺らは大声出すとかオーバーアクションすることしかやってないから、それを無理矢理にでもやらせるしかないでしょとなって、2時間大声大会ですよ。ネタを全開でやらせたりとか。
かまぼこ:いろんな会社が俺らを呼ぶべきなんだよね。新人講習とか。日本の経済が上がると思う。結構ハマったし、俺らは第2のサンドウィッチマンなんですよ。サンドさんは一般の方との絡みもうまいじゃないですか。次は虹の黄昏なんですよ。
野沢:飛ぶなあ、いろいろ。
かまぼこ:だからいろんな街のロケとかいっぱいしたいな。海外ロケもしたい。
野沢:いろいろな国でやってみたいですね。実は日本じゃなくて他の国がハマったとか。そういう事実を知れたらおもしろいな。
意外と知らない?結成秘話
立川:結成したときは何歳ですか?
野沢:25歳ですね。
立川:それまでは何をされてたんですか?
野沢:俺は実家が床屋だから継ぐために美容師として働いてました。当時はお笑いをやりたいって強い気持ちはなかったから、なんとなく3年働いてたけどとんでもなく向いてないと思いました。
立川:どういった点が向いてないと思ったんですか?
野沢:すべてが。まず人の髪をいじるのがプレッシャーでしょうがなくて、いつも変な汗をかきながらやってました。お客さんの望み通りの髪型にしたときの達成感もあるとは思ったけど、これを一生の仕事にしていくのはとても考えられませんでした。じゃあ何をするかってときに、お笑いは人を元気にさせることができるし、ステージとか立てたら最高だなってぼんやり思って、売れる自身もなかったけど、とりあえず始めようとしました。それが23歳のとき。24歳のときにNSCへ行ったけど、いろいろあって3ヶ月停学食らって、復帰したけど置いてきぼり感があったので辞めました。
立川:ちなみに同期は誰がいました?
野沢:もういっぱいいますよ。オリエンタルラジオとか、今年活躍したうるとらブギーズとか。はんにゃとはクラス一緒でした。東京NSC10期生ですね。
かまぼこ:ブルドーザーボンバーズとか。
野沢:それはいないっすね。
立川:かまぼこさんとはどうやって出会ったんですか?
かまぼこ:空から降ってきたんですよ。木星人だったので。
坂本:なるほど。
野沢:どういう方向で進める?
立川:野沢さんだけで本当のこと言って、かまぼこさんにはホラを吹いてもらって…
かまぼこ:ホラじゃないですよ。
立川:そ、そうなんですね!
野沢:上京してた友達に相談したら、かまぼこが暇だと言ってたので、3人でやろうとしてたんですけど、1人がやっぱできないと言って抜けました。3人で舞台とか出てないですけどね。
立川:25歳くらいまでは何をしてました?
かまぼこ:俺ですか?プロの蛸入道でして…
野沢:これ、字になるんですよね?
立川:申し訳ないんですけど字になるんです。まんま書きますよ?
野沢:保険で全部言葉知りに(一同爆笑)って書いてください。これ絶対固定でお願いします。(一同爆笑)
げんしじん事務所を選んだ理由
立川:げんしじん事務所に入ったのはどういう経緯ですか?
野沢:正直どこにも入る気はなかったんですけど、当時流行ってた『エンタの神様』のオーディションに誘われて、行くんだったら所属という扱いになりました。俺はNSCを途中で辞めてたし、遅れをとってる気がしてたからこれで出れたら巻き返せるぜと思って即行で入りました。事務所とか関係ないだろと思って、とりあえずオーディション行くかって。結果はかすりもしなかったけど、それがきっかけです。
かまぼこ:「げんしじん事務所所属」と言うのが絶対嫌だっていう気持ちがあったけど、エンタの神様マジックに負けちゃいましたね。それからどっぷりと15年かな。
野沢:げんしじん事務所は社長も芸人さんで、今もたまに舞台に出てるんですけど、ライブのトリで社長が出てきたときはビビったね。
かまぼこ:だからどこの事務所の社長も芸人なのかと思ってました。
野沢:そんなことはない(笑)
かまぼこ:なんでマセキの社長はネタやらないのかなって。
立川:サンドさんの前の事務所の社長さんも元芸人さんですよね。
野沢:あれもレアケースですよね。
立川:他の事務所に移りたいと思ったことは?
かまぼこ:何回かそういう話題にはなりましたよ。でも今はげんしじん事務所のトップタレントだから融通も利くので楽ですね。
野沢:よく周りも「移籍した方が仕事の幅が広がるんじゃない?」みたいに言ってくれたこともあるけど、大手にいても売れてない人は山程いるじゃないですか。結局はこの弱小なとこにいても最強だったら多分ほっとかないでしょ。まあだから実力が足りないって結論に今はなってます。
立川:ではハリウッドザコシショウさんとか永野さんみたいにいわゆる地下芸人がブレイクして、それに対して焦りを感じたりとか、むしろ自分たちにチャンスがあるなと思ったりしますか?
かまぼこ:「ザコシさんとか永野さんがブレイクしたから虹も…」みたいによく言われるけど、俺らは別に一緒だと思ってないというか、彼らがブレイクしたから俺らもチャンスがあるなんて一度も思ったことない。誰が売れても悔しいですよ。別に芸風がどうとかはあんまないかなあ。
野沢:まあ同じ枠組みで見られてるだろうけどね。周りの人が結構日の目を浴びて、仕事としてやれてるから諦めなきゃいいことあるんだなというのを身近で感じてます。
結婚前はコンビで同居生活
立川:野沢さんはご結婚されましたよね。Twitterで結婚発表したときに結構いろんな芸人さんからリプライあったような気がします。相手はどんな女性なんですか?
虹の黄昏 野沢ダイブ禁止
— 虹の黄昏 (@zeetei2buukamas) August 28, 2019
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野沢:女っす。超女っす。髪長いっすね。Twitterであんなに反応があったのは初めてですね。やっぱ意外だったんだなと思います。隠すのも気持ち悪いなと思ってツイートしました。
かまぼこ:噂では俺に似てるらしいです。
野沢:それは語弊があります。
立川:出会いはどちらですか?
野沢:乱交パーティーっす。超絶乱交パーティーでした。知り合いまして、意気投合しました。馬が合ったっす。
かまぼこ:馬が合うってそういう意味なのかあ。
立川:結婚する前後で変わったことは?
野沢:前までコンビ2人で住んでて、一緒に住んでた人間が男から女になっただけですね。
かまぼこ:俺の方が家庭的だったからなあ。
野沢:そんなことねえ(笑)
立川:コンビで同居してた期間はどれくらいですか?
かまぼこ:13、4年かな。
野沢:去年の4月くらいから同棲を始めたんですよ。その女性と、今年結婚したんですよ。それまではずっと一緒に住んでました。長いよね
かまぼこ:女性と住むの大変じゃない?
野沢:おまえと住んでた方が大変だったよ。結婚するって決めたうえでの同棲だったから、その時点で覚悟は決めてたね。お笑い活動に支障をきたさなければいいかなって。生活が安定してるわけじゃないけど、お笑いやめろとか言ってこないし、飽きるまでやればって感じです。
立川:ちなみに結婚式は?
野沢:やってません。もしやるんだったらこの媒体を通して配信したいと思ってます(笑)
M-1ラストイヤーに向けて
立川:M-1は3回戦まで進んでましたけど、普段から漫才はやるんですか?
かまぼこ:漫才ライブみたいなのに呼ばれたらやりますけど…
野沢:普段はやってないですね。結構定期的に単独ライブみたいなのをやってて、その中のワンコーナーで漫才をやったりはしますね。M-1は毎年新ネタで、今年も2、3日前に考えたやつでいけたっていうラッキーパターンですね。来年15年だからラストだよね。
かまぼこ:そろそろ優勝するかあ。
野沢:だから来年はM-1に向けたライブをやってみようかな。今更じゃんみたいな(笑)センターマイクっていうタイトルのライブやろうかな(笑)
立川:ありかもしれませんね。ではレイザーラモンさんとのツーマンライブの経緯は?
野沢:HGさんが2004年位にピンでブレイクしたときにTVで見て、世界一おもしろい人だなと思ったの。だからいつか共演したいと一方的に思ったんですけど、『レイザーラモン寄席』に呼んでもらえるようになって、そのエンディングで「今度ツーマンやってください」と直談判したら覚えててくれて実現したの。やばいよね。言ってみるもんですよね。
かまぼこ:RGさんは懐が深いんだよね。こっちの意見も大体受け入れてくれて。まるで俺達みたい。
野沢:先輩だから(笑)すごく寛大でした。嬉しかったですね。
立川:これまでの芸人人生ですごい怒られたり失敗した話を聞きたいです。
野沢:失敗はいっぱいありますよ。今もしてますしね。
かまぼこ:ネタ時間3分って厳守だったのに15分くらいやっちゃったことあるよね。虹の黄昏の場合、俺は怒られなくて野沢さんが大体怒られる。
野沢:言ってもしょうがないみたいな雰囲気を出してるんですよ。すぐいなくなるしね。怒られて下痢になったこともあります。多分メンタルが超やられて、その日は打ち上げも途中で帰りました(笑)
立川:では先輩やお客さんから言われて嬉しかった言葉は?
かまぼこ:シンプルにおもしろかったですとか、褒めてもらえれば何でも嬉しいな。
野沢:元気になりますとかも嬉しい。前の単独ライブのアンケート見たら、「最後泣いた」と書いてあって、どんだけ感情動かされたんだって思いました。それが2、3個あったよ。
かまぼこ:笑った後に涙がくる芸人いないでしょ。業界No.1だなあ。
野沢:ハードエモーショナルお笑いコンビって書いてください(一同爆笑)
2020年は映画を目指す?
立川:お2人は永野さんが原作の映画『MANRIKI』に出演されてるってことですがどういう役柄ですか?
野沢:ストリートミュージシャンとその周りにいる男ですね。
立川:映画の撮影裏話とかあれば教えてください。
野沢:当初は俺もストリートミュージシャンを見てる客みたいな役だったんだけど、ミュージシャン役の人が出れなくなって急遽俺がその役をやってくれって言われたの。それで俺がギターを弾いて歌いました。ギターの音も最初はエアーだったけど、後日弾くことになって「自分の感情をすべてギターの音に落とし込んでほしい」と言われてパン1にさせられてやったよ。でも結局完成見たら全然使われてなかった(笑)なんだったんだろうあの時間(笑)そういうこともあったね。今年はちょい役で映画2本出たね。
かまぼこ:来年は多分映画だな。映画で宇宙人とかと戦いたいもん。虹の黄昏主演で「ラストアース」って映画出たいですね。お笑い界の地球を助けてくれそうなのってなんとなく俺らって感じしません?
坂本:なるほど…
かまぼこ:本当にそう思ってます?(笑)
野沢:そう言わざるを得ないっすよね。
立川:たびたびバイきんぐの小峠さんが名前を出すイメージがありますが、ありがたいアドバイスはありましたか?
野沢:小峠さんとはブレイクする前から交流がありましたね。バイきんぐさんはボケとツッコミを逆にしたりとか、昔やってた変態チックなネタを全部捨てて、誰にでもわからせるようにスタイルにシフトしたんですよ。それで「絶対優勝する」と言って本当にキングオブコントで優勝したから、「おまえらも今のままじゃダメだ」と結構きつく言われたこともあった。まあ変えてないけどね(笑)
立川:TVの製作側もお笑い好きな人多いので、起用したいと思うんですよ。
野沢:じゃあ使ってよ(笑)
立川:偉くなります…
野沢:結局いくらライブシーンで話題になったとしても、TVに出るとしたら制作側の人たちが良しと思わないと世に出られないわけじゃん。だからそこで止まっちゃう。どうにか突破しないとね。
かまぼこ:振り返ってみれば俺たちを好きな新人ADさんはいっぱいいたけど、どんどん辞めていっちゃったね。多分、俺たちを好きだからなんだよ。要はこういうお笑いが好きで、いろんなところで偉い人と戦っちゃうでしょ。戦うし、鶴の一声で上からダメって言われて、諦めちゃうADさんが多いんですよ。最初は攻めてくれるんですよね。でも結局通用しない。だから諦めないでください。安牌使わず。俺らが売れなきゃいけないってことなんだけど。
野沢:結果それだよ。そうなるとやっぱ文句を言えない賞レースで優勝とかするしかないんだよね。1番難しいけど。でも結局この手のひらを変えさせるには手っ取り早くそうするしかないんだよね。
かまぼこ:それか映画だよね。
野沢:映画は違うと思う。お笑いじゃないじゃん(笑)
立川:今後の活動の中で特に大事にしたいことは何ですか?
野沢:今の状態の熱をもっと知らない人たちに蔓延していくだけですね。だから宣伝するためにTVに出たいです。で、ライブツアーしたい。機材車作って。
立川:たしかに地方とかでネタやってるとこみたいです。さっぽろ雪まつりとか。
野沢:いいですね。そのためにまずはTVに出ないとね。
【虹の黄昏プロフィール】
げんしじん事務所所属のかまぼこ体育館と野沢ダイブ禁止によるコンビ。2005年結成。ハイテンションで非常にエネルギッシュなコントを主に行う。
芸人活動の傍ら、スクールJCA(プロダクション人力舎)、松竹芸能タレントスクールなどで臨時講師も務める。
《レギュラー番組情報》
FM湘南ナパサ『痛快!!ごきげんラジオ」毎月第3日曜日21:00~23:00放送。
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